あの資さんうどんも模型に!?街道を彩る名脇役!鉄道模型の建物で福岡のうどん3大チェーンを作る!
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本文・製作:安武有彬(RMM)
写真(特記以外):浅水浩二
既製品のストラクチャー類の多くは、汎用性を高めるべく全国どこでも活用できそうな最大公約数を取ったスタイルとなっています。当然といえば当然ですが、情景に地域性出したいとすると、やはりその土地でしか見られない地方のスーパーやチェーン店がほしいところ。そこで今回、既製品をベースに地元福岡でよく見られるうどん店に仕立ててみました。福岡はラーメンのイメージが強いですが、うどんも(むしろうどんの方が)こよなく愛されており、あちこちで店舗を目にします。その中で特に目にする機会が多い3大チェーンをピックアップ。地方の街道を彩るアイテムとしていかがでしょう?
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▲資さんうどんの実店舗。実際の店舗は外観も形体も様々だが、定番はこのスタイル。
(写真:鈴木春菜)
■牧のうどん
「牧のうどん」は、麺が出汁をを吸って膨らむと同時に出汁も減ってしまうため、やかんに追加用の出汁が用意されているのが特徴です。模型はKATOの「タウンショップ1(レッド)」をベースに塗装変更し、プラ板で製作した看板に自作のシールを貼り付けて製作しました。当店の象徴と言ええるお釜が載った看板は、プラ棒やプラ板で自作のうえ、ドールハウス用のお釜を塗装変更して取り付けています。本来、実店舗の形状は瓦屋根の和風な平屋が多いため、TOMIXの「郊外型レストラン(和風)」をベースにしたかったのですが、市場在庫がなく断念。しかし、雰囲気は出ていると思います(たぶん)。当店は実際に早良街道にも店舗があるので、これを道路沿いに配置すれば、まさに「早良街道モデリング」と言えるでしょう!
■ウエスト
「ウエスト」は福岡エリアで目にする機会が最も多いかも知れないうどん店です。店舗形体も様々で、小規模店もよく見られますが、白壁に黒の屋根や窓サッシ、庇がついたパターンが定番スタイルと言えます。模型は東京ジオラマファクトリーの「喫茶店A」をベースに、先述の配色へ塗装変更しています。窓桟は製品自様態では瀟洒すぎるので、カットして実店舗の雰囲気に近づけています。また、特徴的な看板類はプラ棒やプラ板をベースに自作のシールを貼り付けて製作。喫茶店をベースとしたため天窓が付いていますが、配色を変えるだけでも「充分ウエストっぽくなるな」という印象でした。
■資さんうどん
最近首都圏への出店で話題となった「資さんうどん」。北九州が発祥で、同地区を中心に県内外へ展開しており、すかいらーくグループとなったことから、今後全国各地への展開も予想されます。模型はTOMIXの「コンビニエンスストア(ファミリーマート)」をベースに製作。側面の看板はプラ板に自作したシールを貼り付けてみました。屋上看板はプラ角材で自作しており、本来この看板は建物センターに配置されるケースが多いようですが、コンビニをベースとしたため、バランスを考慮してコーナーに配置しました。
さて、今回は既製品のストラクチャーをベースに、福岡ならではのうどんチェーンを再現してみました。レイアウトの規模いかんにかかわらず、こうした地域性あふれる小さな情景を取り入れることで、よりリアルで親しみやすい鉄道模型の世界が広がります。ぜひあなたの街にもある身近な風景を模型で表現してみてはいかがでしょうか。