【沼津・木村屋】“幸せの”たまご焼き専門店 意外な名物は「もつ煮込み」
黄色い看板が目印のたまご焼き専門店「木村屋」。1日200本も売れるという名物のたまご焼きと、食べ応え抜群の新名物「もつ煮込み」を味わいました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへいつも見慣れた街並みも、裏を探ればそこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットをめぐります。今回は静岡県屈指の人気観光地、沼津港周辺を散策します。
海鮮や干もの店の中に“たまご焼き専門店”
沼津港周辺はまさに魚のまち。
朝からビールを片手に干ものを楽しんでいる人もいました。
道ばたには干ものが干してあり、港町らしい風景が広がっています。
港から一本東の一方通行の通りに、ひときわ目を引く黄色い看板がありました。
たまご焼き専門店「木村屋」です。
ぷるぷるふわふわ! “幸せのたまご焼き”の秘密
迎えてくれたのは見るからに優しそうなお母さん、露木美代子さんです。
なじみの店に帰ってきたようで、思わず「久しぶり!」と言っちゃう気持ちになります。
たまご焼きは一本で買うこともできますが、食べ歩きにピッタリなのは、串を刺してくれる一口サイズの「串玉」。
一番人気は、プレーンのたまご焼き「幸玉(さちたま 1本150円)」だそうです。
幸玉には食べると幸せになるという意味が込められています。
素材と焼き方にとことんこだわり、1日200本も売れるという沼津港の意外な名物なんです。
木村屋・露木美代子さん:
生まれて3日以内の卵を養鶏場から直接仕入れています。焼く時には空気を入れてふわっとするように仕上げています
たまご焼きは関東風の甘めの味付け。その秘伝のだし汁は2~3年かけて開発したものだとか。
食感は「ぷるぷる、ふわふわ」で、口に入れた瞬間に空気感を感じる絶妙な仕上がり。何個でも食べられる軽さで、まさに“幸せ”を感じる味わいです。
串を刺してくれるので食べ歩きもできますし、店内にはイートインスペースもあります。
人気急上昇 牛の肺・フワを使った「もつ煮込み」
そしてたまご焼きの他にもう一つ、人気急上昇中のメニューがありました。
それが、たまご焼きと並ぶ定番になっている「もつ煮込み(750円)」です。1年ほど前にメニュー化しました。
もつと言っても使っているのは、牛の肺の部分「フワ」。
一般的なもつ煮込みとは全く異なる姿に、訪れた人も驚きます。なにしろ一つ一つが大きいのです。
見た目のインパクトだけでなく、味も絶品。
国産牛のフワを下処理をしてから2日かけて煮込んでいて、肉の弾力とプリプリ感が特徴です。
味付けはみそベースで、ニンジンやゴボウなど野菜も大きくカットされていて、食べ応え抜群。
魚の町でなぜもつ煮込み?
店主の露木祐志さんに聞きました。どうして沼津港なのにもつ煮込みを始めたんですか?
木村屋 店主・露木祐志さん:
周りは魚ばかりじゃないですか。ですので肉料理を作ろうと思って、もつ煮を始めました
最初は大腸や小腸などの一般的なもつで試作。
試行錯誤の末に、フワを使った現在のもつ煮込みが完成しました。
沼津港を訪れた際は、海鮮だけでなく、「たまご焼き」と「もつ煮込み」も味わってみてください。
■店名 木村屋
■住所 静岡県沼津市千本港町115-4
■営業時間 10:00~15:30
※土日祝 16:30まで
■定休 火
■問合せ 055-963-9901