スターダスト☆レビュー「星屑冒険王」4年半ぶりのアルバム発売!全国ツアーもスタート
年間50本から80本のライブツアーを敢行しているスターダスト☆レビュー
夜空にきらめく無数の星。それを見れば、誰だって心がホッとする。彼らの音楽も同じだ。スターダスト☆レビュー。このバンド名をつけた人は天才かよ!
1981年にデビューして以来、スタ☆レビはあの街、この街、誰かの心に光を届けに、常に旅に出ている。なんたって毎年、年間50本から80本のライブツアーを敢行しているのだ。試しに、“スタ☆レビ ライブ本数” でAIに尋ねると “スターダスト☆レビュー(スタ☆レビ)のライブ本数は年間60〜70本で、総数は2,200回以上を数えます。” と教えてくれた。はっはっは、いやいや待て待て、そんなもんじゃないぞ。総公演数は2,700回を超えているのだ。すごいだろう!
と、ドヤ顔になりながらAIの記述を読み進めると、【ライブ本数に関する詳細】として “『高い音楽性と低い腰』をモットーに全国各地でライブを開催しています。” と記してあった。この点は大正解だ。さあ、『高い音楽性と低い腰』で2025年も彼らは冒険に出る。2月26日発売のオリジナルアルバムと、3月から始まるツアーのタイトルは『星屑冒険王』。 ヒネリなしのド直球なタイトルにグッとくる。
2022年から病気の治療・療養により『ブギウギ ワンダー☆レビューツアー』を欠席していた林 “VOH” 紀勝の元気そうな笑顔が並んだ、新たなアーティスト写真もとてもハッピーだ。星屑たちの新たな旅が始まる――。
“会いたい、会いたい。ファンの笑顔が見たい”という想いが溢れ出る思い
振り返れば、5年前の記念すべき40周年、スタ☆レビは、お祝いどころかこれまでにない苦渋の選択を強いられた。2020年からの40周年ライブツアー『年中模索』で待っていたのはコロナ禍という大逆風。
ライブ開催は制限だらけ、まさに模索の日々で、ツアーは2回も延期を余儀なくされてしまう。いざ開催しても、満席にしてはいけない、声出しはできるだけ禁止。本当に苦しい日々だった。2021年、私は根本要さんに取材する機会を頂いたが、そのときの彼のこの言葉が印象に残っている――
「僕は、音楽は聴く人によっては最高の心の良薬だと信じてる。だからライブでは、環境としては1対1ではないけれど、来てくれている人、ひとりひとりに伝えるつもりで演奏している。そこから生まれた感動を全員で共有できる幸せってあるよね」
言葉の隙間から “会いたい、会いたい。ファンの笑顔が見たい”という想いが溢れ出ていた。それを歌にしたのが、2021年10月・11月、NHK『ラジオ深夜便』で流された「やっぱり会いたいよ」だ。この曲が、今回のアルバムには収録されている。
「星屑冒険王!」の尊い理由
迷いも音に変えた日々。『星屑冒険王』は、それが詰まった特別な1枚となっている。コロナ禍真っ只中に発表されたシングル「はっきりしようぜ」も収録。何が正解なのか本当に分からなかった、あの閉塞的な期間。当時誰もが思った言葉が、新たな意味と強さを持って心に響く。
なんというか、彷徨いと前進を繰り返し、新たな景色が見えてくる旅路だ。「ゴールデンタイム・ヒーロー」からのスタートは、トンネルの向こうに一筋の光が差し、景色がどんどん鮮明に見えてくるような感覚になる。林 “VOH” 紀勝が作詞を手掛けた「星屑兄弟」は、まさに彼らの新たなテーマソングにぴったりだ。元気と好奇心と “わはは!” という破顔の笑みが自然と溢れ出る。ライブで盛り上がる様子が今から見えるようだ。ワッショイ!
時にはドドンパ弾むリズム、時には超ロマンチックなバラードで、愛を、元気をくれるスタ☆レビ。でも、彼らの音楽に一番救われるのは、心が立ち止まったとき、一緒に待ってくれる歌があることだ。今回の冒険も、突き進むばかりではない。「ナントとカナルの物語」が背中をなでてくれる。迷っても大丈夫。どっちを選んだって、明日は来るからナントカナル、と。ああ、頑張る理由が見つけられない私でも大丈夫なんだ。そんな風に心がまるごとやさしく包まれるの。
「俺は肯定して生きていく」
根本要が1986年、音楽雑誌のインタビューで答えた言葉だ。40周年「年中模索」 ツアーパンフレットでも、改めてこう書かれていた。
「明日は必ず来るからね。起こったことを背負って生きていくには、肯定するしかないんだ」
アルバム『星屑冒険王』にもその思いはしっかりと受け継がれている。
6人の笑顔がはじける宇宙遊泳のジャケット
前作『年中模索』のジャケットではいかだに乗り、笑顔で新天地を目指していたスタ☆レビ。模索して模索して荒波を乗り越え、4年半が過ぎた今作『星屑冒険王』のジャケットは宇宙!しかもサポートメンバーの添田啓二と岡崎昌幸も宇宙服を着て、“6人でガッツリと宇宙遊泳している。最高で最強だ!
ド真ん中に描かれた宇宙ステーションには、きっと、アレンジャーの佐橋佳幸、根岸孝旨、杉田裕(JAYWALK)をはじめ、このミッション(アルバム)に参加した個性豊かなヒーローたちが乗り込んでいるのだろう。そしてリーダーが指さす方向には、ある特別な星がひとつ瞬いている… と私は勝手に想像している。
「♪歳のぶんだけ楽しい」(冒険王)と笑い、未来をドカンと切り開いていくスターダスト☆レビュー。2014年の名曲「道 〜The Song For Us〜」には「♪歌えば いつもそこに 君がいた」という歌詞があるけれど、私たちにとってはいつもそこに彼らの歌があった。この両思い感、安心感って本当にすごい。
これからも彼らは歳を重ねるほどきらめきを増し、私たちの街へ、心へと来てくれるだろう。その歌声があれば、いつだってありふれた奇跡でいっぱい。この世界は毎日がやさしいお祭りだ。ワッショイ!
Information
根本要 × 佐橋佳幸「本日のおすすめ TV SHOW」
▶ 放送局 :歌謡ポップスチャンネル
▶ 放送日時:3月30日(日)22時30分
▶ 番組内容:スタジオライブ
スターダスト☆レビューの根本要と日本が誇るギタリスト佐橋佳幸が2010年に結成したユニット「本日のおすすめ」。今回、『本日のおすすめ TV SHOW』と題して、一夜限りの貴重なスタジオセッションライブを繰り広げる。話だしたら止まらない、自他ともに認める洋楽マニアな2人。互いに影響を受けた音楽を演奏し、語り合います。番組ゲストにはUGUISSのメンバーも登場。演奏する楽曲は視聴者に聴いて欲しい洋楽カバーのほか、日本の音楽シーンに燦然と輝くあの名曲も披露します!音楽を愛するすべての人々必見のプログラム!