生のパッションフルーツの中身が衝撃的! 鳥肌がゾワワッて立って悲鳴をあげた
甘酸っぱいトロピカルな味わいで人気を集めているパッションフルーツ。ミスタードーナツのドリンクやコメダ珈琲店のスイーツにも採用されており、日本ではもはやおなじみのフルーツだ。
しかし、皆さんはパッションフルーツがどんな果物かをご存じだろうか? その味の商品は数あれど、まるごとそのままの状態を見たことがある人は少ないんじゃなかろうか……。
ってなワケで生のパッションフルーツをまるごと買ってみたところ、鳥肌がゾワワッと逆立つ事態になってしまった。
・パッションフルーツを買ってみた
こちらが、とある道の駅で発見したパッションフルーツ。
価格は3つで432円。正直言って驚くほど安い。こういう珍しい果物って、1個500円以上するものなんじゃないの?
鶏の卵を3周りぐらい大きくしたような丸っこい形で、皮は赤紫色。つるっとした質感だ。
同梱されていた説明書によると、今の状態ではまだ熟しきっておらず 酸味が強い状態。ここから数日間置いて追熟をする必要があるのだそう。
──そして6日後、実際に完熟させた様子がこちら。
ツルツルだった皮から水分が失われてシワシワになっている。重さ的にも10%ぐらいは軽くなった印象で、まるで発泡スチロールでできた模型を持っているかのような軽さになった。
うぅ~ん。なんとなく甘い香りがしないこともないが、あのポップでジューシーなトロピカルフルーツがコレだとは外見からじゃ結びつかない。
一体どんな状態で果肉が入っているんだろう? 包丁を取り出し、ついに対面を果たすことにした。
・ゾワワッと鳥肌もの
パッションフルーツの皮は見た目よりも柔らかく、包丁を軽く押すだけで「スコン」と真っ二つになった。
ところが、その断面を見た瞬間にゾワワッと鳥肌が立つのがわかった。
なぜなら……
なにコレ!? 虫の卵みたい!!!!
粘度の高いトロトロとした果肉に包まれた黒い種が、ブツブツと並んでいる。
おまけに、皮の内側を見ると……ヒィィッ!
内側には白いスポンジ状の組織があり、なかでも特にヤバいのが種子に栄養を与える組織(胎座というらしい)が大量に並んでいる様子。
紫・白・黄色がグラデーションになった突起がズラリと並ぶその様子は、地球上のものとは思えないほどに不気味なのだ。
さすがに鳥肌が限界まで立ち、もはや皮膚が痛いほど。紫、白、黄色、黒……控えめに言っても、とても食べ物の色とは思えないチャレンジングな配色だ。こんなの絶対に毒があるじゃん!
パッションフルーツを初めて見つけ、それを口にした先人の勇気に もはやスタンディングオベーション送りたい。
・見慣れぬ外見、いつもの味
見た目がちょっとキツイからといって、いつまでも鳥肌を立たせているだけではいけない。なんやかんやパッションフルーツからは甘酸っぱい いい匂いが漂ってくるし、食べなきゃ損ってもんだ。
お皿に盛りつけて(ウゥッ、やっぱり見た目がキモい!)
スプーンでひとすくい、いただきます!
……ウン、なんてことはない。よく知るパッションフルーツの味がして普通に美味しい。
果肉はチュルチュルとしてゼリーのような食感で、フレッシュ&ジューシー。元気が出るような はじけるトロピカル感が味わえる。
種は固めのおかきみたいにバリバリ・ガリガリとした食感。食べられなくはないけど、個人的には粉っぽい味がして好きじゃないかなぁ。
──ただし、種だけを取り出すのは至難のワザ。果肉と種は簡単には剥がれないほど強固にくっつき合っているのだ。
食べ終わった後、最後は皮の中に胎座だけが残った。
もはやホラーゲームの敵みたいな見た目である。さすがに見慣れて鳥肌は止まったけど、改めて地球外生命体っぽさを感じるよね。
パッションフルーツ、スイーツとして食べていた時とは印象がガラリと変わったよ。
個人的にはパッションフルーツそのまま食べるよりも、「パッションフルーツ味のお菓子」を食べた方が幸せかなぁ。見た味的にも、手間的にも!
まぁ、こういうものは1回食べたからこそ言えるんだろう。温かい地域を中心に栽培している農家は増えているようなので、気になる人は自分の舌と目で是非確かめてみてほしい。
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.