犬が『撫でられたくない』と嫌がる心理5つ 性格や気持ちに配慮して信頼関係を深めよう
犬が撫でられたくないと嫌がる心理
愛犬が「撫でて〜」とお腹を見せて甘えてくることがありますよね。ですが、どんなに甘えん坊な犬でも「今は撫でられたくない!」という気分のときがあります。
そのサインに気づかず無理に撫でてしまうと、ストレスを与えてしまったり、最悪の場合は噛まれてしまうことも…。今回は、犬が撫でられたくないと感じる5つの心理について解説します。
1.今は構ってほしくない
犬が撫でられたくないと感じるのは、“今は一人でゆっくりしたいんだよ…”というタイミングです。
たとえばこんな行動が見られます。
✔撫でようとするとスッと立ち上がって、別の場所へ移動してしまう
✔撫でる手に対して「ガウッ」と小さく唸って甘噛みしてくる
✔顔を背けたり、目をそらしたりする
こうした行動の背景には、「今はそっとしておいてほしい」という気持ちがあります。特に以下のようなタイミングでよく見られます。
✔散歩や運動のあと、寝床でくつろいでいるとき
✔ごはんを食べ終わった直後
✔暑さや疲れでぐったりしているとき
無理に撫で続けると、ストレスから本気で噛まれてしまうこともあるので要注意です。
2.何かされるのではないかと警戒している
犬が撫でられるのを嫌がるのは、「このあと嫌なことをされるかも…」と警戒しているときもあります。
✔爪切りや歯磨き、耳掃除などの前に、撫でながら声をかけて抱っこした経験がある
✔お風呂に入れる前に、優しく体を撫でて抱き上げたことがある
こうした経験が積み重なると、「撫でられる=何かイヤなことの前兆かも」と感じてしまうのです。
また、撫でられることが大好きな犬でも、初対面の人や子どもには警戒する傾向があります。急に触れようとせず、犬が安心できる距離感を保つことが大切です。
3.怪我や病気から体に痛みがある
撫でられるのを嫌がるときは、「どこか痛いから触られたくない…」というサインであることもあります。
✔撫でた瞬間、「キャンッ!」と鳴いて身をよじる
✔触れた手に向かって「ガウッ!」と怒る
✔特定の部位(お腹手足など)を触ろうとすると逃げる
このような反応があるときは、以下のような体調不良が隠れているかもしれません。
✔お腹…消化不良、下痢、急性膵炎など
✔手足…関節炎、肉球のケガ、捻挫など
痛がる場所が分かれば、その周辺をよく観察してみましょう。下痢や嘔吐などの症状がある場合には、早急に動物病院へ行きましょう。
4.撫でられすぎて嫌になってしまった
甘えてきたのに、途中から急に嫌がることはありませんか? それは撫でられすぎてうんざりしてしまったのかもしれません。
犬には、撫でられたい部位・タイミング・量に“ちょうどいい加減”があります。
✔耳の後ろや首元は好きだけど、お腹はあまり触られたくない
✔ずっと同じ場所を撫でられるのは飽きてしまう
✔最初は気持ちよかったけど、だんだんストレスになってきた
そんな気持ちが「もういいよ!」という仕草に現れることがあります。撫でるときは犬の表情や耳の動き、しっぽの動きなどを観察しながら、適度なところでやめてあげましょう。
5.撫でられることが苦手
中には、撫でられること自体が苦手な犬もいます。これは性格や生い立ちが関係している場合もあります。
撫でられるという行為そのものが苦手な犬がいます。撫でられることに気持ち良さや喜びや幸せを感じないのです。
こういった犬に無理に撫でようとすると、強いストレスや恐怖を感じてしまいます。焦らず、少しずつ信頼関係を築いていくことが大切です。
まとめ
犬が撫でられたくないと嫌がる心理を5つ解説しました。
✔今は構ってほしくない
✔何かされるのではないかと警戒している
✔怪我や病気から体に痛みがある
✔撫でられすぎて嫌になってしまった
✔撫でられることが苦手
犬が体を触られることに慣れていると、健康チェックやケアもしやすくなります。無理に撫でるのではなく、「撫でられても安心だよ」と感じてもらえるよう、普段から優しく・ゆっくり・犬のペースで触れる習慣をつけておきましょう。