“まず水で濡らす”はNG!「お風呂掃除」の効率的な進め方。「知らなかった」「大掃除でやってみよう」
お風呂の浴槽は毎日掃除していても、ほかの部分までは手が回らない……。大掃除シーズンこそは、隅々まで掃除しようと思っている方も多いのでは? 「念入りなお風呂掃除を効率的に進めるためにはコツがありますよ!」というのは、お掃除のプロである、家事代行マッチングサービス「タスカジ」のみけままさん。今回は、その手順を教えていただきました。
教えてくれたのは……タスカジのみけままさん
家事代行マッチングサービス「タスカジ」の人気ハウスキーパー。20年以上もの間、家事代行・ハウスクリーニングに携わり、経験を生かしたテクニックで家中の汚れをピカピカに。レビュー評価が圧倒的に高く、熟練の掃除ワザでリピーター続出。タスカジで講師としても活動している。テレビ・雑誌・WEBなど各種メディアにも多数出演し、生活に役立つ家事ワザを紹介している。
お風呂の念入り掃除は「乾いたまま」始めよう
大掃除の時期には、普段できていない部分のお掃除をする方も多いと思います。ラクに終えるためには、効率的に作業を進める手順を知っておくとよいですよ!
お風呂掃除には水を使うイメージがあるかもしれませんが、念入りにお掃除するときには、水で濡らす前にやっておくとよい「3つのSTEP」があります。手順に沿って進めて、ピカピカにしてくださいね。
掃除を始める前に
シャンプーボトルやタオル、お子さんのおもちゃなど、浴室内の小物をすべて外に出しておきましょう。面倒に感じるかもしれませんが、掃除中に邪魔になるものがないと、掃除がぐっと楽になります。
STEP1.天井を拭き掃除する
お掃除は「上から下に向かって進める」ことがポイントです。まずは、天井の拭き掃除から始めてくださいね。
用意するもの
・スプレータイプのカビ取り剤
・白いクロス
・フロアワイパー
※色つきのクロスだと、カビ取り剤を吹きかけた部分が色抜けしてしまいます。白いクロスが望ましいです。
注意点
・必ず換気しながら、おこなってください。
・身体に付着しないように、帽子、保護メガネ、マスク、ゴム手袋、レインコートなどを着用しておこなうと安心です。
・フロアワイパーを使うときは、頭の真上に持っていくのではなく、体の前方に向けて拭くように心がけましょう。
1.濡らして絞ったクロスにカビ取り剤を吹きかける
水で濡らして絞ったクロスに、カビ取り剤を2プッシュ吹きかけます。クロスに水分が多く含まれていると水滴が垂れる恐れがあるため、しっかりと絞ってから使ってください。
2.フロアワイパーにセットして拭く
フロアワイパーにクロスをセットし、天井全体を拭きあげます。天井はもちろん、目線から上の壁部分も忘れずに行いましょう。照明などにぶつからないように気をつけてくださいね。
3.放置して完了
このまま10~15分放置したら完了です。
濡らしたクロスを使うことでカビ取り剤の濃度が薄まるため、二度拭きしなくてもOKです。塩素系のカビ取り剤特有のニオイも、時間をおくことで蒸発します。
STEP2.浴室乾燥機のホコリを取る
次に、浴室乾燥機がある場合は、溜まったホコリ汚れを取り除きます。
用意するもの
・クロス(STEP1で使ったものとは別のクロス)
・使い古しの歯ブラシやハケ
掃除方法
浴室乾燥機の電源を切り、フィルターを取り外します。
乾いたクロスや歯ブラシなどを使って、やさしくホコリを取り除きましょう。乾いた汚れであれば、乾いたままで取り除くことがお掃除をラクにするコツです。乾燥機の吹き出し口のまわりも軽く拭き掃除をして、フィルターを元に戻して完了です。
もし汚れが落ちない場合は、浴室用洗剤をつけてスポンジなどで洗い、よく乾かしたあと元に戻してください。
STEP3.カビ取り剤を使う
カビ汚れが気になる場合には、カビ取り剤を使ったお掃除をプラスしましょう。
濡れたところに洗剤を使うと、洗剤が留まらずに流れやすいため、濡らさずに乾いた状態で使ったほうが効果的です。
1.カビ取り剤を吹きかけて放置する
カビが発生している部分にカビ取り剤をスプレーします。カビ取り剤が浸透するまで、5分から10分ほどおきましょう。
2.水で洗い流す
ここではじめて水を使います。残らないように水でしっかり洗い流して完了です。
この後に「水を使った掃除」を進めていくのが正解
この3ステップが終わった後は、水を使って鏡や床、排水溝などのお掃除をしましょう。
お風呂は、さまざまな部分に汚れが溜まりやすい場所だからこそ、手順が大切です。まずは水を使わずに掃除を進めてみてくださいね!
※クエン酸と塩素系のカビ取り剤が混ざると、有毒ガスなどが出て危険です。同時に使用しないように注意してください。
取材協力:タスカジ、タスカジ研究所
shukana/webライター