「自転車で1時間の道のり」がプロで活躍できた理由!?現役を引退した奈良市出身の岡田雅利さん(2024年現役引退・埼玉西武ライオンズ)独占インタビュー
「自転車で1時間の道のり」がプロで活躍できた理由!?現役を引退した奈良市出身の岡田雅利さん(2024年現役引退・埼玉西武ライオンズ)独占インタビュー
現役を引退した岡田雅利さんに独占インタビュー!
奈良県出身の岡田さんが、プロ野球選手として過ごした11年間を振り返る。
キャッチャーを目指す子どもたちへのアドバイスや、奈良での思い出話など、貴重な話をたっぷりとお届け。
ケガとの闘い
ーライオンズでの11年間を振り返っていかがでしたか?
岡田さん「ここまで野球をやらせていただき、非常にありがたかったです。いい11年間だったと思います。」
ープロ野球生活、楽しかったですか?それとも苦しかったですか?
岡田さん「ケガとの戦いもあり、苦しい方が大きかったです。それがなければ楽しかったのかなとも思いますね。」
身長なんて関係ない!キャッチャーの理想像
ーキャッチャーの大先輩にお聞きします。全国でキャッチャーをされている子どもたちがたくさんいます。キャッチャーで上を目指すなら、これをやっておいた方がいいということはありますか?
岡田さん「今の時代、YouTubeなどもあり、ものすごく情報を得る機会が多いと思います。キャッチャーはそういった情報を得ることも大事ですが、人に流されずに自分が描いているキャッチャー像を一番大事にしてほしいと思います。特に自分の自信のある所を、とことん磨いてほしいです。」
ー奈良県内で野球の取材をしていてよく耳にするのですが、体が小さいことを理由にキャッチャーをあきらめてしまったり、コンバートされてしまう子が多いと感じます。岡田さんも身長は大きくない方かと思います。この現状についてどうお考えですか?
岡田さん「昔はドカベンこと、香川伸行さんのような大きくてパワーのあるのがキャッチャー像だったと思います。今はコリジョンルールがあり、ブロックすることがないので、体の小さいことなどを理由にコンバートする必要がなくなってきたと思います。そもそもキャッチャーが本当にやりたかったら『俺はやる!』という気持ちを持ってほしいと思います。僕も身長が高くないですし、今や球界のナンバーワンキャッチャーと言えば、以前チームメイトで現オリックスの森友哉ですから。あの身長であれだけバッティングもよくて、キャッチャーもやっているんでね。森選手をキャッチャー像として、子どもたちも目指していいのではないですかね。」
「自転車1時間」の山道がプロ野球さんを誕生させた!?
ーここから奈良県のお話をさせてください。まずは岡田さんが野球を始めたきっかけを教えてください。
岡田さん「兄が野球をやっていて、幼稚園の頃からずっとボールを触っていました。奈良県は練習できる場所が多くあるので、小さい頃からバット振って、ボール投げてということがたくさんできたので、僕にとっては、いいところでしたね。」
ー岡田さんは奈良市出身ですよね?奈良市にも野球チームはたくさんあるかと思いますが、なぜ桜井リトルシニアで野球をされていたのですか?
岡田さん「奈良市は奈良市でも都祁(つげ)村出身なんです。」
ー都祁村出身なんですね。ただ、それにしても通うのには遠いような…。
岡田さん「自転車で通っていました。1時間くらいかけて。」
ー練習グラウンド、山の中ですよね笑?電動自転車とかマウンテンバイクでないですよね笑?
岡田さん「そうですね笑。普通の自転車です。自転車を漕いででは、登れないくらいの坂道もありました。そのおかげで足腰が強くなったと思います。」
ー中学まで奈良県で野球をされていたと思いますが、思い出に残る出来事を教えてください。
岡田さん「子ども時代、自分はスーパースターだと思っていました。ただ、同じチームに中西純平という日本代表に選ばれるくらいすごい選手がいて、これは自分中心で野球をしていたら駄目だなと勉強になりましたね。」
ー高校は大阪桐蔭に進まれました。奈良に残る選択肢はなかったですか?
岡田さん「奈良で甲子園を目指す選択肢もあったのですが、大阪の高校で甲子園に出た際には、満員の甲子園の中でプレーができると思ったので。あとは、やはり中田翔という存在ですね。中学時代から連絡取り合っていて、彼が大阪桐蔭に行くといったのも大きかったですね。よく考えると、僕は2番手のルートをずっと進んでいますね笑。」
ー子どもの頃によく遊んだ場所を教えてください。
岡田さん「針テラスですかね。家から5分くらいのところなんですが、できた時は衝撃でしたね。温泉施設などあり、『徒歩圏内にすごい施設ができた』と友達に自慢していた覚えがありますね。」
奈良県の方々へのメッセージ
ー引退後にされることは決まりましたか?
岡田さん「まだ決まっておりません。奈良でお仕事いただけるなら、よろしくお願いいたします笑。」
ー何かあれば、弊社からもお願いします!それでは最後に奈良県の方々にメッセージをお願いします。
岡田選さん「11年間、埼玉で野球をやらせていただきましたが、奈良への思いを強く持っておりました。これから、僕に挨拶しに来てくれる奈良県出身のプロ野球選手が増えることを楽しみにしております。」