【葉山町】葉山町商工会地域活性化委員会 1次・6次産業の活性化を目的に11月22日に「16(いちろく)市」
葉山町商工会(栁新一郎会長)の地域活性化委員会が11月22日(土)、町内の1次産業・6次産業を活性化する目的で葉山ステーションを会場に、「16(いちろく)市」を初開催する。担当者は「町全体の商業活性化の上で1次産業・6次産業は外せない。このイベントをきっかけに農家や漁師とタッグを組み盛り上げていきたい」と意気込む。
6次産業とは1次産業者の農林漁業者が加工などの2次産業、流通・販売といった3次産業と一体化もしくは連携し、自らが生産する農林水産物の付加価値を高める取り組みを指す。
同企画には湘南漁業協同組合葉山支所、石井ファーム、日影茶屋、葉山の森保全センター、mai!えるしい、BEATICE、リカーズかさはらの7事業者が参加。
朝取れ魚介類・新鮮野菜の直売、牛の串焼き、夏みかんを使ったスイーツ、たのくろ豆を使った豆腐、米から作ったアイス・酒などはいずれも葉山産の食材を使ったもの。他にも惣菜や、葉山の森の木材を使ったアップサイクルのグッズ販売などを予定している。
「葉山の1次産業全体を見ると地産地消といっても生産量も少なく、何か新しい事業をやりたくても、手をこまねいている感じがしている。6次産業に手を広げることで新たな活路を見出したい」と担当者。
当日は葉山ステーションの駐車場内特設会場に各事業者がテントを設置。開始時間は午前10時から午後3時。小雨決行、荒天中止。
生産者は強い
上山口地区で牛舎と農園を営む石井ファーム(石井裕一代表)は1次産業と6次産業を実践する事業所として、今回のイベントに参加する。
同ファームは先代の時代はキャベツ栽培のみで、そのほとんどを市場に出荷していたが、昨年、代替わりをしてからは大根、ホウレンソウ、カブ、白菜、ブロッコリーなど多種の野菜を取り扱っている。「地域の方に食べていただくために直売を始め、ラインナップも増やした」と石井代表。
また、敷地内で展開する産直販売の「葉山マルシェ」では、当日カットした精肉、採れたての季節野菜、惣菜や弁当などを販売。牛肉は同ファームで育った牛のみを取り扱い、希望の部位や量、予算、切り方など、オーダーに対応している。
「生産者だからこそ普通の販売店ではできない事もやれ、自分が使いたいものを生産できるので、一番強いんじゃないかと思う。そのためにはお客さんのニーズに合った、手に取ってもらえる商品や作物を作る必要がある」と力強く語った。
イベントについての問い合わせは葉山町商工会【電話】046・875・2810。