失敗しない!「米粉シフォンケーキのレシピ」をプロが徹底解説!
ふんわりしっとり口どけよし!米粉シフォンケーキ
大人から子どもまで人気の高いシフォンケーキ。米粉で作るとふんわりしているのにしっとりした食感で、口どけのよさが魅力です。「生クリームを添えなくても、そのまま食べておいしい!」と我が家でとても好評。パサつかないので「小麦粉よりも米粉で作るほうが好き」と、家族からリクエストがあるほどです。
本レシピではバニラオイルで風味を足していますが、抹茶や純ココアパウダーを混ぜてアレンジするのもおすすめ。食べ切れないときは冷凍しておき、解凍しておやつにしていますよ。
失敗しない米粉シフォンケーキを作るコツ・ポイント
コツ・ポイント
製菓用米粉を選ぶ
ツノが立ってなめらかなメレンゲを作る
メレンゲ1/3量を生地によく混ぜる
焼き縮むときはオーブンの設定温度を調整する
逆さにして型ごと冷ます
製菓用米粉を選ぶ
米粉はうるち米やもち米を粉末にしたものです。和菓子の材料として使われることが多いですが、洋菓子を作るときは細かく製粉された製菓用米粉を使いましょう。ふるわなくてもダマになりにくく、気泡がつぶれにくいのが特徴。パッケージに製菓用と書かれていなくても、用途に「ケーキに」と記載があれば使用OKです。
パン用米粉は製菓用よりも粒子が大きく、小麦グルテンが添加されていたり小麦粉とブレンドされていたりします。失敗の原因となるので、シフォンケーキには使用しないようにしてください。
ツノが立ってなめらかなメレンゲを作る
卵白にグラニュー糖を3回に分けて加え、ハンドミキサーでしっかりとしたメレンゲを立てましょう。メレンゲはツノが立ち、艶やかでなめらかな状態になればOK。泡立ったら低速で混ぜると、気泡の大きさが整います。メレンゲは泡立てすぎてしまうと、生地と混ざりにくくなるので注意してください。
メレンゲ1/3量を生地によく混ぜる
メレンゲの泡をなるべくつぶさないように、卵黄生地と混ぜることが大切です。先にメレンゲを1/3量を加えて泡立て器でよく混ぜ合わせておけば、あとから加えるメレンゲと卵黄生地が混ざりやすくなります。ボウルを回転させながら、ゴムベラを使って外側から内側へすくうように混ぜ合わせると、泡がつぶれにくいでしょう。
焼き縮むときはオーブンの設定温度を調整する
シフォンケーキは焼き時間が足らないと、焼き縮む原因に。表面は焼けていても中が焼けていないため、水分の重みで生地が沈んでしまいます。オーブンによってクセがあり、火力が強いときに起こりがちです。焼き縮みが続く場合は、オーブンの設定温度を少し低く設定してみてください。
逆さにして型ごと冷ます
シフォンケーキが焼きあがったら、型ごと逆さにして冷ましましょう。シフォンケーキはほかのケーキに比べて、水分量が多い配合です。逆さにすると蒸気が抜けやすく、型に張り付いた生地が膨らんだままキープできます。完全に冷めてから、シフォンケーキを型から外してカットしてください。
しっかり膨む!米粉シフォンケーキレシピ
調理時間:90分
冷ます時間は含みません
保存期間:常温で当日、冷蔵で4~5日、冷凍で1か月
米粉で作るシフォンケーキのレシピです。米粉はふるわなくても使えるため、手間が省けるメリットがあります。小麦粉で作るよりも食感がしっとり仕上がりますが、保水性が高いぶん少し崩れやすい生地です。普段のシフォンケーキを作るときよりも注意が必要。米粉の特性をふまえたうえで、上述したポイントをしっかりと押さえて作りましょう。
材料(17cmのシフォンケーキ型1台分)
卵黄(Lサイズ):4個分
グラニュー糖:30g
サラダ油:30cc
バニラオイル:少々
牛乳:60cc
米粉:70g
メレンゲ
卵白(Lサイズ):4個分
グラニュー糖:40g
塩:ひとつまみ
下準備
・卵白は使う直前まで冷蔵庫で冷やしておく
・オーブンは180℃に予熱しておく
作り方
卵黄生地を作る
ボウルに卵黄、グラニュー糖を入れ、白っぽくもったりとするまで混ぜ合わせます。50℃程度の湯せんにかけて、泡立て器またはハンドミキサーで混ぜるとやりやすいです。
サラダ油とバニラオイルを加えて、しっかり混ぜ合わせます。さらに牛乳を加えて混ぜ合わせます。
米粉を加え、粉気がなくなるまで混ぜ合わせます。
メレンゲを作る
別のきれいなボウルに卵白を入れ、塩を加えてハンドミキサーで軽くほぐします。グラニュー糖を3回に分けて加え、その都度高速のハンドミキサーで混ぜます。
メレンゲのツノがおじぎをする程度に泡立ったら、低速にして1分ほど混ぜてキメを整えます。
卵黄生地にメレンゲを混ぜる
メレンゲの1/3量を卵黄生地に加え、泡立て器でよく混ぜ合わせます。
メレンゲのボウルに生地を入れ、ゴムベラで底からすくうように切り混ぜます。
シフォンケーキ型に流し入れ、軽くゆすって表面をならします。竹串を生地に差し込んでから、ぐるぐると5周ほど回して大きな空気を潰し、10cmの高さから1~2回落として空気を抜きます。
オーブンで焼く
天板にのせて、180℃のオーブンで25分ほど焼きます。取り出したら瓶などに筒の部分を刺して逆さにし、しっかりと冷まします。
ナイフを入れ、型に沿わせるように一周させて型から外します。筒の部分は、竹串や細いナイフを添わせると崩れにくいでしょう。お好みの大きさに切って完成です。
よくある質問
小麦粉で作るシフォンケーキと味わいの違いはありますか?
小麦粉で作るシフォンケーキはしっとりして軽い食感。小麦粉自体の風味があります。米粉シフォンケーキは、小麦粉で作るよりもしっとりしてやわらか。米粉自体は淡白な味わいのため、あっさりと仕上がります。本レシピは牛乳やバニラオイルを加えて、風味を足しています。
17cm以外の型で作る場合の焼き時間は変わりますか?
焼き時間は、シフォンケーキ型の直径が小さい場合は長く、大きい場合は短くなります。シフォンケーキ型15cmの場合は25~30分、20cmの場合は20~25分で様子を見ながら、焼き時間を調整してください。また直径が小さいほど生地が高く膨らみ、大きいほど生地が低く広がります。
サラダ油以外でも作れますか?
製菓用ごま油や米油など、風味にクセのない植物性油で代用できます。分量は同量で、サラダ油と同様に作ればOKです。
牛乳を豆乳に変えても作れますか?
豆乳でも作れます。牛乳と同量で、同様に作ればOK。豆乳の濃度にもよりますが、牛乳で作るよりも若干あっさりと仕上がります。
米粉シフォンケーキは保存できますか?
保存できます。一般的なシフォンケーキと同様に、焼いた当日は常温保存でOK。乾燥しないよう、ラップで包んだり容器に入れたりしてください。
冷蔵すると、4~5日保存可能。3日で食べ切れない場合は、冷凍するのがおすすめです。冷凍なら2週間から1か月保存できます。冷蔵・冷凍いずれの場合も、ラップで包んで保存袋や保存容器に入れて保存してください。
型から出すときに、うまく取り出すコツはありますか?
生地が完全に冷めた状態で、型から外すことが大切です。生地が縮んだり削れたりするのを防げます。
生地と型の間にナイフを入れ、型に沿わせながらゆっくり1周させてください。ナイフを持つ手は、力を入れないようにするのがポイント。シフォンケーキナイフを使うとしなりやすいため、型に沿わせやすいでしょう。
筒の部分は竹串や細いナイフを使い、小刻みに少しずつ動かしていくと外しやすいです。
冷ますときに、しぼんでしまうのはなぜですか?
シフォンケーキは粉の割合が少ないため、生地が型に張り付きながら焼き上がり、形を保っています。焼きたての生地は水分を多く含み、やわらかい状態。逆さにして冷ますことで、蒸気が効率よく抜けます。逆にそのまま冷ますと、生地の重さでしぼんでしまうので注意してください。
ココアパウダーを入れたいときはどうすればいいですか?
米粉を60g、純ココアパウダーを10gで計量し、下準備のときに合わせてふるっておきましょう。あとは本レシピで同様に作ればOKです。
食感がクセになる!米粉シフォンケーキを作ってみよう
米粉で作るシフォンケーキは、ふんわりしているのに小麦粉で作るよりもしっとり。少しあっさりした味わいで、口どけがよいのも魅力です。作るときに少しコツは必要ですが、ポイントを押さえれば米粉シフォンケーキがうまく膨らみますよ。
独特のおいしさは、一度食べるとクセになるほど。初めてトライする方やなかなかうまく作れないという方は、ぜひ参考にして米粉シフォンケーキを作ってみてくださいね。
ライター:田村佳奈子(フードスタイリスト / フードコーディネーター / フードアナリスト)