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気になるけど聞けない!お産の「あの処置」の不安を和らげてくれた意外な救世主

たまひよONLINE

fabianaponzi/gettyimages
ライターの“ミッキ”です。32歳で息子を出産しました。妊娠中はスムーズに分娩ができるだろうかと心配がつきない日々。会陰切開など気になるお産の前処置については、病院でも質問すらできず途方にくれていました。

分娩だけでも痛いのに、さらに切るなんて


妊娠中、夫と妊娠・出産についての本を読んでいたとき、「会陰切開」なる処置があることを知りました。分娩のとき、赤ちゃんが出てきやすいように会陰部を少しだけ切る処置だと書いてありました。

「分娩で痛みを伴うのに、さらに会陰部を切るなんて!」

気がつけば私の手は冷や汗でびっしょり。考えるだけで貧血を起こしそうになりました。「切るときは麻酔をするの?」「麻酔なしで切るのなら、ものすごく痛いのかな」「切った後は元通りになるのだろうか」など、あれこれ考え、不安は増すばかり。

医師や助産師さんに聞きたくても、話題にすらできません。気にはなりながらもどうすることもできず、困り果ててしまいました。

漫画が救世主に! オリーブオイルでケア開始


会陰切開を知ってから、考えるのは「痛いのはイヤ」ということばかり。インターネットで検索することすら恥ずかしく、出産経験がある友人にもなかなか聞けません。重い腰が上がらず、会陰切開についてのリアルな話を知ることができないまま、時間が過ぎていきました。

そんなときに、たまたま育児出産をテーマにした漫画を見つけたのです。興味本位で読むと、会陰切開について分かりやすく数コマで説明してくれている箇所があり、詳しく知ることができました。

その漫画によると、会陰切開の痛さはシャーペンの芯でなぞる程度とのこと。やっと少し心を落ち着かせることができました。とはいえ、できるだけ会陰切開はしたくないと考えた私は、以前本で知った、オリーブオイルでの会陰ケアを始めました。

心配はほかにも。夫が気にしていた私の快便体質


私は妊娠前から快便体質。夫はそれをとても心配していました。出産でイキんだとき、「赤ちゃんと便を同時に出して、臭いお産になるのでは」と真剣に悩んでいたようです。

最初は「面白いこと言うわね」と笑ってしまいましたが、ふと冷静に考えると笑ってばかりもいられません。もし、赤ちゃんと一緒に排便をしてしまったら、便と一緒に出される赤ちゃんがかわいそうな感じがするし、その場にいる医師や助産師さんに対しても恥ずかしい。 
出産の現場とはいえ、本人としては便を出してしまった恥ずかしい記憶しか残らないような気がしました。

そんななか、出産10日前からまさかの便秘気味に。とうとう便を伴う出産が現実味を帯びてきたのです。

無事出産。前処置への不安は取り越し苦労だった


出産予定日を過ぎると、会陰切開や分娩中の便通のことよりも、おなかの赤ちゃんのことが気がかりでした。医師から陣痛促進剤を提案されましたが、促進剤を投与する前日、無事に陣痛が来たので、そのまま分娩に挑むことに。

陣痛の激しい痛みに何とか耐えながら、心の中では「どうか便が出ませんように」と祈っていました。何度も助産師さんに伝えようとしましたが、陣痛の痛さと恥ずかしさで伝えることができません。そして、便と会陰切開の不安が交錯するなか、陣痛から10時間程度でスムーズにかわいい息子が生まれてきてくれました。

結局、心配していた会陰切開は行なわず、便が出ることもありませんでした。また夫に恥ずかしいところを見せずにすんだという安堵感で出産を終えました。

私の場合、1冊の漫画のおかげで会陰切開への恐怖心を和らげることができ、便についても「出てしまったら仕方がない」と腹をくくりました。医療の現場では珍しくないことでも、妊婦の側からすると聞くことも難しく、できれば避けたいと思うこともあるもの。でも、会陰切開や便を伴ったとしても、赤ちゃんが無事に生まれてきてくれるのが一番だと思いました。

[ミッキ*プロフィール】
ライターのミッキです。今はライター業と並行しながら子育てを頑張っています。週末のチューハイが楽しみな34歳です。現在1歳8ヶ月になる息子の食欲に驚きつつも、その元気な姿を見ることが幸せです。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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