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【今、大人世代に人気の古着ミックスコーデ】ファッションジャーナリストが教える「探し方のコツ」とは

こそだてまっぷ

古着を上手に取りいれるだけで、 おしゃれはもっと自由に、もっと自分らしくなります。

少し前に好きだった服が、なんだかしっくりこない。
今日の服、人とかぶって気まずい思いをした。
おしゃれを楽しみたいけど、結局「無難」になりがち……。

そんな大人におすすめしたいのが、「古着(ふるぎ)」なんです。

大人になると、おしゃれにかける時間も気力も限られてきます。
新しい服は欲しいけれど、できればお金も環境負荷も抑えたい。
そんなときに古着は力を発揮します。

今回は、『古着ひとつでおしゃれになります』(Gakken)から、お気に入りの1着に出会える「古着の探しかた」について、一部内容を抜粋してご紹介します。

古着を上手に取りいれるだけで、 おしゃれはもっと自由に、もっと自分らしくなります。

宮田理江(ファッションジャーナリスト/ファッションディレクター)

大人に古着をおすすめしたい理由3

『古着ひとつでおしゃれになります』(Gakken)
イラスト/EccO

私は長年、ショップスタッフとして現場に立ち、店長、プレスやバイヤーを経て、今はファッションジャーナリストとして世界中の最先端モードを発信しています。

昔の服を処分したものの、「着たい服がない」「気づけば同じコーデばかり」になってしまった 。そんな経験はありませんか。

大人になると、おしゃれにかける時間も気力も限られてきます。新しい服は欲しいけれど、できればお金も環境負荷も抑えたい。

そんなときに古着は力を発揮します。

理由① 手持ちの服を生かす、古着ミックスコーディネート

たくさんある「古着のいいところ」の中で、私がとりわけ魅力を感じるのは、何と言っても「手持ちの服が輝きを増す」ってところなんです。

新しく古着がワードローブに加わったとき、その古着自体ももちろん素敵なのですが、それを今持っている服と組みあわせると、いつもの服が今までとは別の新しい表情を見せてく れるのです。

まるで隠し味みたいな感じで、「こなれ感」が生まれ、コーディネートが深みを増します。

私のおすすめは、「古着の1点投入」テクニック。手持ちの服に古着を1点だけ加えるのは、簡単で効果的なので試してもらいたいです。

たとえば、レトロな花柄ブラウスとかフレアスカート。古着ならではの味わいを持っているアイテムをひとつ加えるだけで、ぐっとこなれて見えるのです。

イメージとしては シンプルな装いに古着を1点ミックスするといった感覚ですね。

理由② オンリーワンでかぶらない自分になれる

何かの集まりで別の人と同じ服を着ていることに気づいて、「うわ、服がかぶった」と、ちょっと気まずい思いをしたことはありませんか。海外セレブのレッドカーペットでドレスがかぶっちゃうと、ニュースになるぐらいですから、誰もがそういう気持ちになるのでしょうね。

そもそも古着は同じ品がめったにない点で特別なアイテムです。新品の場合、 同じ時期にそれなりの数が売り出されるので、かぶりリスクは避けられません。でも、古着は流通プロセスがまちまちなので、レア感が高くなります。

同じ日に服を買いに出かけても、同じ古着を買える可能性は極めて低いはず。かぶりを嫌う人に古着がおすすめの理由です。

理由③ 気取らない、穏やかな人柄に見える

ふるまいが目立ちすぎたり、自己主張が強すぎたりする人には、少し距離を感じることも。おしゃれも同じで、気合いを入れすぎたり、完璧に仕上げすぎたりする装いは敬遠されがちですよね。

今はもっと自分らしさを大切にしながら、力を抜いた自然体のスタイルに、共感が集まるようになってきているのかもしれません。

年齢を重ねると、性格が丸くなったり、人に対しての接しかたが柔らかくなったりしませんか。何だか頑張りすぎないほうが素敵に見えるというか。古着もそんな雰囲気をまとっているんです。

時を重ねてきた服には、不思議と穏やかな雰囲気が漂います。まるで成熟した大人が備える、落ちついた人柄にも通じる「服柄」のよう。

そんな気張らないムードは、どこか人なつこい表情を装いにまとわせてくれる気がします。

古着の探しかた

『古着ひとつでおしゃれになります』(Gakken)
 撮影場所/Frescade

『古着ひとつでおしゃれになります』(Gakken)では、長年ショップスタッフやプレス、バイヤーとして経験を積み、世界中のモードを発信し続けてきた著者が、古着の探し方について詳しくご紹介しています。

・アメリカ・ヨーロッパ・日本 国による古着の特徴
・日本の古着店は質がいい
・ヴィンテージのサイズ感は要注意
・ダメージ度合いを吟味
・納得した価格で買い物する極意
・「地方都市にお宝あり」は世界共通
・アウター・レザー・靴・アクセサリーが高コスパ
・投資のつもりで上物狙い
・家族から受け継ぐファミリーヴィンテージ
・大型古着フェア、フリーマーケット、バザー 身近な場所でも古着に出会える
・古着もオンラインショッピングが充実

※こちらの記事では、一部内容を抜粋して掲載しています。

ポイント① ヴィンテージのサイズ感は要注意

年代物のヴィンテージは現代よりも細身に作られている傾向があります。

かつての女性たちの美意識もあって、ウエストはくびれ重視。靴幅が狭かったり、帽子のサイズが小さめだったりもします。

一方、1980年代以降は、オーバーサイズが主流に。欧米人との体格差もあって、さらにサイズが大きく感じやすいのです。ヴィンテージを探すときは、レディースとメンズの両方をチェック。

キッズサイズにまで目を配る人はまだ少数派ですが、これが意外と狙い目なんです。
私がパリのヴィンテージショップで出会ったのは、「バブアー」のキッズサイズのアウター。大人用ではなかなか見つからないコンパクトなシルエットがかわいくてひとめぼれ。ふわっとしたロングスカートに合わせて、かなり愛用しています。

ポイント② ダメージ度合いを吟味

古着には多少のダメージはつきものです。デニムはダメージとも相性が良く、むしろそれを生かしておしゃれに着こなしたくなるアイテムですが、そのほかのアイテムはダメージがあると少し難易度が高く感じることも。

とくに大人世代が取りいれる場合、選びかたを間違えると清潔感に欠け、だらしなく見えてしまうこともあるだけに、若い世代とは違った視点でアイテムを選ぶことが大切です。

たとえば、ダメージが気になりにくい素材や柄を味方につけること。

私がいつも意識しているのは、シミや色あせが目立ちにくい「濃い色・柄物」、多少のほつれや汚れも気になりにくい「しっかり編まれたニットや厚みのあるアウター」。

こうしたポイントを押さえておくだけで、何年経ってもお気にいりとして着続けられるアイテム選びにつながります。

一方で、白いブラウスやシャツ、シルク、麻、ウールなどの天然素材のアイテムは、慎重に選びたいところ。

これらは素材が繊細なうえ、シミや変色、虫食いなどのダメージが目立ちやすいという難点があります。とりわけ、白や淡色は少しの汚れや黄ばみでも見た目に大きく影響しがち。天然素材特有の経年変化も現れやすい素材です。

ポイント③ 納得した価格で買い物する極意

古着の価格帯は本当にさまざまです。1000円以下で見つかる掘り出し物もあれば、数万円以上のレア物まで「ピンキリ」です。

納得した価格で買い物するには、いくつかのコツがあります。たとえば、古着店で気になるアイテムを見つけたら、まずは値札を見る前に「自分ならいくらだったら買いたいか」を想像してみるのもひとつの方法です。

「古いから安くて当たり前」と思いこむのではなく、つくりや素材を吟味してみてください。自分なりの鑑定金額が決まったら、値札を見て価格を確認。そういうトレーニングを重ねるうちに自然と目が肥えてきます。

それでも「ちょっと高いかも」と感じたら、ラベル(首元についているタグ)を読みこんでみましょう。人気ブランドだったり、今ではもう作られていないブランドだったりと、価格の理由に気づくヒントを得られることがあります。

ときめきと納得感がそろったとき、それはきっと、自分にとって好ましい買い物だということです。

値段が高くても安くても、自分にとって納得できるかどうかが最も大切です。相場や類似商品にとらわれず、目の前にあるアイテムに心が動くかどうかを目安にしてください。

「古くて新しい」おしゃれの世界へ

私は長く販売員を務めていました。大きな転機になったのは、「アナ スイ」での店長職。年に3回のニューヨーク出張で訪れたフリーマーケットやヴィンテージショップは、まるで宝探しのテーマパーク。そこから私はすっかり古着のとりこに。

新品とのミックスコーデを自分流スタイリングの柱に据えるようになりました。

ジャンルや時代を超えてテイストを掛けあわせることから生まれる自由なムード。それは私の変わらない軸であり、私流スタイルの本質です。

『古着ひとつでおしゃれになります』(Gakken)
宮田理江(著)
定価 1,650円 (税込)

この本では、私が取材し続けている世界のモードとトレンドから見えた、古着のリアルな魅力をお伝えしながら、「なるほど、この手があったか!」と思えるようなスタイリングのアイデアをお届けします。

古着を上手に取りいれるだけで、おしゃれはもっと自由に、もっと自分らしくなります。

古着は過去の誰かから受けとった素敵な贈り物。
さあ、「古くて新しい」おしゃれの世界へ、一歩踏みだしてみませんか?

『古着ひとつでおしゃれになります』(Gakken)
「Part2 大人の楽しい古着ミックス」より

【主な内容】
●Part1 なぜ、「古着」なのか?
ヴィンテージ、ユーズド、おさがり 着なくなった服も全部「古着」

<大人に古着をおすすめしたい理由>
・手持ちの服を生かす、古着ミックスコーディネート
・オンリーワンでかぶらない自分になれる
・気取らない、穏やかな人柄に見える

<古着の良さとは>
・見えないところまでこだわったデザイン
・思ったよりも割安で、賢いおしゃれの選択肢
・どの服にもストーリーがあり、セレンディピティを楽しむ
・サステナブルで環境にやさしい
・自分好みに着こなせて、カスタマイズも自在 …ほか

●Part2 大人の楽しい古着ミックス
大人の古着ミックス成功のコツ
・基本は新旧レイヤードで手軽に抜け感
・古着は「1点だけ」でいい
・シンプルな装いにスパイス使い
・小物・アクセサリーでムードチェンジ
・タイムレスな「柄」はなじみやすい …ほか

●Part3 古着の探しかた
●Part4 古着のプロに聞く
ヴィンテージショップに行ってみよう

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