「エッホエッホ」、「メロい」って何? 30代以上は戸惑い Z世代が選ぶ上半期の流行語
■Z世代が選ぶ流行語トップ10 「エッホエッホ」が1位
Z世代を中心にしたシンクタンク「Z総研」が、2025年上半期の若者トレンドランキングを発表した。今回の調査では、トレンドに敏感な中高生や20代前半の女性を対象に、食べ物・コスメ・音楽・SNS・言葉など多岐にわたる人気キーワードを調査。その結果、40〜50代には馴染みのない“未知の世界”が広がっていた。
Z世代が選ぶ最も流行った言葉は、「エッホエッホ」だった。SNSで話題になったフクロウの赤ちゃんの動画が発端で、「エッホエッホ、〜は〜だって伝えなきゃ」というセリフがTikTokで流行。動画の一部を切り抜いて、ユーモラスな豆知識やダンスに展開するというZ世代らしい文化が生まれている。
大学生は「フクロウの赤ちゃんがかわいいのと、何か口に出したくなる」と選んだ理由を説明する。40代の母親からは「意味は分からなくても、子どもが口にしていたらチェックしておきたいキーワード」という声もある。家庭内の会話に入ってくる可能性もあり、親世代にとっても“知っておいて損はない”トレンドだ。トップ10には以下の言葉が入った。
【Z世代が選ぶ流行った言葉】
エッホエッホ 24.8%
ビジュいいじゃん 17.88%
メロい 8.2%
ルビィちゃん!何が好き? 8.1%
〇〇界隈 4.8%
まずは、ありがとう 3.3%
ぷくぷく界隈 2.9%
生まれ持った顔ポーカー 2.1%
ほんmoney 1.4%
風呂キャン界隈 1.0%
■食のトレンド、流行ったコト・モノのトップ10は?
食のトレンドでは、ハワイ発のヘルシースイーツとして話題となった「アサイーボウル」が1位を獲得した。昨年に続くトップとなる。大学生からは「コンビニで気軽に変えるカップタイプなど、形を変えて流行り続けているイメージ」とコメントしている。
上位にはフルーツをトッピングした「グリークヨーグルト」、音や食感を楽しむ「チョコマシュマロ」や「シャインマスカットボンボン」など、Z世代はSNS映えと“音”にも敏感な傾向が表れた。
「流行ったコト・モノ」ランキングは、「耳ツボジュエリー」が1位だった。耳ツボを刺激するシールタイプのアクセサリーで、ピアスを開ける必要がないところが人気。リボンやハートなど形もバラエティーに富んでいる。
2位は「BeReal.」が選ばれた。インカメラとアウトカメラを同時に使って撮影し、1日1回の指定時間に投稿しないと友人の投稿が見られない仕組みのソーシャルメディア。リアルタイムで何をしているかを加工せずにそのまま投稿するコンセプトが新鮮で話題を集めた。
3位の「No No Girls」は、ガールズグループのオーディション番組。過去に“NO”を突きつけられた若者たちが再び夢を目指す内容で、40、50代の視聴者からも「こんなに泣いた番組は久しぶり」、「自分の若い頃を思い出した」という声が上がり、親世代にも刺さるエモーショナルな要素が含まれている。
【流行った食べ物・飲み物】
アサイーボウル 20.6%
チョコマシュマロ 12.9%
グリークヨーグルト 8.0%
麻辣湯 5.6%
ドバイチョコ 3.9%
スイートミルクコーヒー 3.8%
スタバ×スヌーピー 3.6%
ネギクリームチーズベーコン 3.4%
シャインマスカットボンボン 2.5%
ヨーグルトアイスボウル 1.5%
【流行ったコト・モノ】
耳ツボジュエリー 6.8%
BeReal. 6.3%
No No Girls 5.4%
名探偵コナン 隻眼 4.5%
くるみちゃんヘア 4.4%
Chat GTP 3.5%
timeless project-AUDITION- 3.5%
ウィキッド 3.2%
ディズニー・パルパルーザ 2.6%
Z世代のリアルな声を反映した今回のランキングは、「最近の若者の流行がさっぱり分からない」という親や上司世代にとって、知っておくことで“距離が縮まる”ヒントが詰まっている。
今回の調査はZ総研が4月28日から5月9日かけて、インターネットで実施した。中学生から28歳までの女性360人を対象としている。
(SHIZUOKA Life編集部)