青葉消防署 大船渡火災に11人派遣 「被災者に少しでも安心を」
岩手県大船渡市で2月26日に発生した林野火災に対し、横浜市は緊急消防援助隊を派遣。3月12日時点で、第一次派遣(活動期間:3月3日〜5日)、第二次派遣(7日〜9日)、第三次派遣(10日〜12日)の延べ77隊325人(3月12日時点)が現地に赴き、24時間体制で消火・延焼防止活動にあたった。青葉消防署からは第二次で警防第一係長と鴨志田消防隊5人、第三次で元石川消防隊5人の計11人が派遣された。
「大きな火は消えていたが、あちらこちらに火種が残っている状態。消しても消しても、翌日にはまた燃えていた」と吉田雅史警防第一係長。人海戦術で山中をくまなく見回り、落ち葉の下や木の幹など、煙を頼りに残火を見つけて消火する地道な作業が続いた。放水ホースが使えず、海水を汲んで山に登り、消火して汲みに戻るの繰り返し。区内ではほぼ経験しない、山中での消火活動に苦労したという。父親の地元が大船渡市にほど近い宮城県気仙沼市だという鴨志田消防隊の小野寺駿介さんは「地道だが、消防隊にしかできないこと。現地の方々に少しでも安心を届けられていれば」と話していた。
大船渡市では3月9日に「鎮圧」が宣言されたが、再び燃焼する危険がないと判断する「鎮火」宣言はまだ出ておらず、消火活動や現場調査が続いている(23日時点)。