初のサイン会、元カルフールにて~ 小説家・清水晴木「晴れ、ときどき懐う(おもう)」
千葉県習志野市出身、在住の小説家・清水晴木さん。累計4万部突破の『さよならの向う側』シリーズなど多数の執筆した小説の数々は千葉を舞台にしています。そんな清水晴木さんが著作と絡めて千葉の思い出をつづります。
清水晴木さん
1988年生まれ。東洋大学社会学部卒。2011年函館イルミナシオン映画祭第15回シナリオ大賞で最終選考に残る。2021年出版の『さよならの向う側』はテレビドラマ化して放送。『分岐駅まほろし』『旅立ちの日に』『17歳のビオトープ』など著作多数。
初のサイン会、元カルフールにて
2024年12月、『さよならの向う側』の文庫化と新刊の発売に際して、作家人生初のサイン会を開催した。
場所はもちろん地元の千葉、イオン海浜幕張店の中の未来屋書店で行った。
新刊の発売の際には、毎回とても力強く著作を応援してくれる書店だ。
実を言うと以前からもサイン会のオファーを頂くことは何度かあった。
それでも二の足を踏んでいたのは、自分のサイン会に本当に人が来てくれるのだろうかと懸念していたからだ。
しかしふたを開けてみると、多くの方が集まってくれて、遠くは長野や静岡、もちろん千葉からもたくさんの方が足を運んで来てくれた。
当日、自分としてはサイン会ということもあり、最大限のおもてなしをしようと思っていたが、参加者の方々からプレゼントや手紙を頂いたり、また作品への温かい言葉や感動の言葉を聞くことになり、自分自身が特別なお祝いをしてもらったような、作家人生に残る幸せな一日になった。
サイン会には親族や友人も来てくれたが、「場所は元カルフールのイオンね」と伝えた。
地元の人にとってはその方がなじみ深かったのだ。
カルフールだったのは私がまだ高校生の頃なので、20年近くも前のことになる。
ローラースケートを履いた店員さんがいることで有名になり、一躍脚光を浴びていた。
今はイオンになったが、その名残はまだ店内の品ぞろえや雰囲気の中に、少しずつ残されている気もする。
もしもまたサイン会が行われる際には、ぜひみなさん、元カルフールのイオンにお越しくださいませ。