「金策楽じゃない!」 かなり苦しいダジャレから生まれた新味は「さくら風味」 銚電がまずい棒シリーズの新商品発売(千葉県銚子市)
ダイヤ改正のニュースが飛び交った2025年3月15日。ダイヤは変わらなかったが、味が変わったのが千葉県の銚子電気鉄道(銚電)。鉄道ファン目線では地方鉄道会社、実は正体は食品メーカー(?)の銚電から「まずい棒 さくら風味」新発売のニュースが発信された。
ソース味、コーンポタージュ味、きまずい棒チョコ風味、スイートポテト風味と、手を変え品を変え、飛び道具を繰り出すまずい棒シリーズ。新商品・さくら風味は、犬吠駅のショップやぬれ煎餅駅(銚子市内にある銚電のみやげ品店)のほか、オンラインショップでも取り扱う。
注目点は、「まずい棒。マズいのは経営状態です」をトップバッターに、次々繰り出される自虐的キャッチフレーズ。今回は「金策、楽じゃない」の句またがりならぬ字またがりの「さくら」で、「やや苦しめのこじつけ」と銚電も認める。インパクト十分のパッケージは、ホラー漫画界の重鎮・日野日出志さんがデザインした。
食品業界に広がるサクラ風味は、桜の葉に含まれる「クマリン」という成分がポイント。バニラに似た芳香で、和菓子の桜もちのほかさくらでんぶ、さくらチョコが知られる。
銚電といえば、南海ズームカーを改造した観光電車「次郎右衛門」デビューが、2025年4月1日ともうすぐ。銚電は「新車とともに当社の経営も『サクラサク』に」と、一昔前の合格電報のフレーズを引用しながら、新商品ヒットへの思いを託す。
【参考】世界遺産・高野山に駆け上っていた南海「ズームカー」が観光列車「次郎右衛門」に生まれ変わって銚電に降臨(千葉県銚子市)【コラム】
https://tetsudo-ch.com/12997605.html
記事:上里夏生