棚田で稲刈り体験 児童がもち米収穫 伊賀市西山で
三重県伊賀市西山で9月24日、稲刈り体験「たなだ学校」が開かれ、市立上野北小の5年生33人がもち米約80キロを収穫した。
「西山の棚田」は国の指定棚田地域で、保全活動や地域活性化に取り組んでいる同地区の団体「西山の棚田振興協議会」が主催する行事。鎌の使い方など説明を受けた後、児童らは5月に田植えをした約200平方メートルに実った稲を手刈りした。
行事には住民を始め、地元自治会と「農山村活性化の取り組みに関する協定」を結ぶ地元企業で複写機やプリンターのトナー製造などを手掛ける「上野キヤノンマテリアル」(同市三田)の従業員ら約35人も参加。児童が刈り取った稲を束ね、天日や風で乾燥させるための「はさ掛け」などを手伝った。
家でも米作りを手伝っているという西峰伊織さん(10)は「稲を鎌で刈るのは楽しい」、同振興協事務局の重倉純男さん(74)は「子どもたちが楽しそうに稲刈りをしてくれてうれしい。体験を通じて米作りの大変さも感じてもらったら」と話した。