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小千谷の複合施設「ホントカ。」内にオープンした「NISCIRO COFFEE」。

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小千谷の複合施設「ホントカ。」内にオープンした「NISCIRO COFFEE」。

今年9月、小千谷市に開館した複合施設「ホントカ。」の中に、人気カフェレストラン「NISCIRO(ニシロ)」が「NISCIRO COFFEE(ニシロコーヒー)」をオープンしました。大きな窓から遠い山並みが望めるお店にお邪魔して、店長の横関さんからお店のコンセプトやコーヒーのこだわりを聞いてきました。

NISCIRO COFFEE

横関 望々美 Nonomi Yokozeki

1995年長野県生まれ。父親の転勤により小学5年生より長岡市で暮らす。専門学校卒業後は幼稚園教諭を経て「スターバックスコーヒー」や「NISCIRO」でバリスタとしての経験を積む。2024年にオープンした「NISCIRO COFFEE」の店長に就任。

コーヒーが飲めない幼稚園の先生が、バリスタに?

——とっても大きな建物ですね。こちらはどんな施設なのか教えてください。

横関さん:「ホントカ。」といって、図書館をメインに人の集まる文化拠点としての複合施設になっているんです。地域に活気を生み出す目的で建てられました。

——ずいぶんたくさんの人で賑わっていますね。小千谷市の人気カフェレストラン「NISCIRO」が、こちらでカフェをオープンすることになったのはどうしてなんでしょうか?

横関さん:オーナーには「小千谷市を盛り上げるお手伝いができれば」という思いがあったようです。「文化共創拠点」という「ホントカ。」のテーマにもあるように、自分たちのことだけを考えるのではなく「共存共栄」をコンセプトにして、小千谷市の人や店舗、企業をつなぐ「ハブ」としての役割を持ったお店でありたいと思っています。

——ところで横関さんは、昔からコーヒーがお好きだったんですか?

横関さん:以前はコーヒーがまったく飲めなかったんです(笑)。飲めるようになったのは、コーヒーの仕事に関わるようになってからですね。

——コーヒーの仕事に関わる前は、どんな仕事をされていたんでしょうか?

横関さん:幼稚園の先生でした。自分が幼稚園に通っていた頃、担任の先生が大好きで憧れていたんです。七夕には笹飾りの短冊にも「ようちえんのせんせいになりたい」と書いていました(笑)

——そのままブレずに幼稚園の先生になったんですね。それが、どうしてコーヒーの仕事に?

横関さん:コーヒーは飲めないのに、カフェの落ち着いた雰囲気がとても好きだったんです。それでいろいろとカフェ巡りをしているうちに、自分でもカフェで働いてみたいと思うようになったので、「スターバックス」でアルバイトをはじめました。

——「スターバックス」で身についたことはありましたか?

横関さん:上質なホスピタリティを学ぶことができましたね。それからブラックエプロンになりたくて、試験を受けるためにコーヒーについての猛勉強をしたんです。おかげでコーヒーが飲めるようになったんですよ(笑)

——その後「NISCIRO」で働くことになるんですね。

横関さん:「スターバックス」の同僚から紹介してもらって、アオーレのイベントでラテアートのワークショップを開いていた「NISCIRO」と出会いました。それをきっかけにラテアートの練習をしにお店へ通うようになって、その流れで働くことになったんです。ちょうどこちらの「NISCIRO COFFEE」がオープンする予定もあったので、そのままこちらを任せてもらうことになりました。

居場所のない人が、ゆっくり過ごせる居場所になりたい。

——こちらのお店では、どんなコーヒーが楽しめるのか教えてください。

横関さん:自家焙煎したコーヒー豆を常時5種類ご用意しています。個性的なコーヒーというよりも、毎日飲みたくなるようなコーヒーを目指しているんです。今後は種類を増やしていけたらと思っています。それから、味だけではなく見た目でも楽しんでもらえるように心がけています。

——こちらをオープンしてみて感じたことはありますか?

横関さん:コーヒーを飲み慣れていない方の中には「コーヒーは苦いものだから、砂糖やミルクを入れて飲むもの」という固定概念を持った方も多くて、味を見る前に砂糖やミルクをドバーッと入れる方も多いんです(笑)。美味しく楽しんでいただくためにも、こまめに美味しい飲み方をお伝えするようにしています。

——インスタントコーヒーに慣れてしまっている方も多いんでしょうね。

横関さん:あとテイクアウトして施設内でコーヒーを飲みながら読書を楽しむ方もいるんですけど、本を持ち込んで店内でコーヒーを楽しんでいただくこともできますので、ぜひ店内用のカップで味わっていただきたいですね。

——他にも、お店をされていて心がけていることがあったら教えてください。

横関さん:「ホントカ。」は居場所を提供する施設でもあるので、「NISCIRO COFFEE」も小千谷の人たちが落ち着いて過ごせたり、集えたりできる場所でありたいと思っています。

——そうした場所づくりのために、実践していることはありますか?

横関さん:雰囲気づくりやホスピタリティには気を使っていますね。コーヒーを提供するだけではなく、できるだけお客様とコミュニケーションをとるように心掛けています。お客様としてだけではなく、人と人とのつながりを大切にしていきたいです。

——その成果は出はじめているんでしょうか。

横関さん:常連のお客様も増えていますね。元保育士の経験を生かして、小学生とも仲良くなりました(笑)

——それは素晴らしい(笑)。今後はどんなことをしていきたいと思いますか?

横関さん:地元の女子高生にバズるような商品を開発したいんです(笑)。ときどき図書館へ勉強をしに来ている女子高生を見つけると、仲良くなろうと思って声をかけたりしているんですけどね(笑)

——グッズといえば手ぬぐいが販売されていますね。

横関さん:地元の染物屋さんとコラボして作った手ぬぐいなんです。スイーツも地元のパティスリーから仕入れています。地元の店舗や企業とコラボして商品開発したりイベントを開催したりして、少しでも小千谷市を盛り上げるお手伝いをさせていただけたらと思っています。

NISCIRO COFFEE

小千谷市本町1-13-35 ホントカ。内

10:00-18:00

月火曜休

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