「カレーの日」高坂小で特別授業 スパイシーな香りに笑顔
「カレーの街よこすか」への関心を次世代の子どもたちに伝えようと、横須賀市立小中学校で一斉に行う「カレーの日」に合わせた特別授業が1月31日、高坂小学校で行われた。日本の食料自給率に関する講座やスパイスの調合体験などが行われ、5年生約50人が楽しみながら学びを深めた。
カレーの日は、海上自衛隊で毎週金曜日にカレーライスを食べる習慣にちなみ、毎年1月の最終金曜日に実施。小中71校の給食でカレーライスを提供するほか、小学校1校でスパイスに関する特別授業を開いている。
今年は国が官民連携で推進する「ニッポンフードシフト」の食育の取り組みを取り入れ、「カレーライスから日本を考える」と銘打って全国で初めて行われた。
この日は農林水産省食料安全保障室の足立美沙希さんが登壇。国内の食料自給率が38%であるのに対し、神奈川県はわずか2%にとどまることなどを紹介すると驚きの声があがった。後半のスパイスの調合体験ではハウス食品の堀井志郎さんが手ほどきし、児童らは複数の種類をブレンドすると「カレーの匂いがする」と声を弾ませた。
参加した松田大世さん(11)は「初めての体験で面白かった。今日勉強したことを家族に伝えたい」と笑顔を見せた。