中国の「渡航自粛勧告」が出た後に、池袋の「ガチ中華フードコート」行ってみたら、以前と様子が違うんだが……
2025年11月14日、中国外務省は中国国民に対して、当面日本への渡航自粛を呼びかけた。その影響なのか、私(佐藤)はThreadsのおすすめ投稿で「京都の訪日中国人が減った」との内容を目にしたが、真偽は不明だ。
実際のところどうなのか? 東京・池袋のガチ中華フードコートに行ってみたところ……、う~ん、前ってこんな感じじゃなかったと思うんだけどな……。
・ガチ中華のフードコート
池袋のガチ中華フードコートとは「友誼食府(ゆうぎしょくふ)」である。このお店について、2021年に砂子間正貫が紹介している。私もこのお店を何度か利用したことがあるし、立川の系列店を利用したこともある。
池袋の「友誼食府」は雑居ビルの4階にありながら、四川料理、湖南料理、西安料理などのお店が並んぶ、正真正銘のフードコートだ。以前来たときは、学生と思われる中国人が大勢いて、日本とは思えないような雰囲気だったと記憶している。
初訪問ではないのでお店の状況も理解している。エレベーターで4階に上がると左側に食品や雑貨などの販売コーナーがあり、右側にフードコート。会計は出入口のレジで一括して行う仕組みだ。
前に来たときは、エレベーターを下りた瞬間から中国語が飛び交っていたけど、今日はどうかな? 時間は12時前か、昼前の混みあう時間に来ちゃったな~。とりあえず、行ってみると……。
あれ? 今、営業中だよね? ……誰もいないんだけど……。
お客さん、いないな。周りを見ると、店内にはお客さんは私ともう1人。その方も日本人っぽいから、中国人はお店の人たちだけっぽいなあ。もしかして、これは勧告の影響なのだろうか? 前は日本と思えない雰囲気だったのに……。
・たまたまだったのか?
とりあえず食事をすることにした。西安料理のお店で、「羊肉の刀削麺」(税込1200円)と中華バーガーといわれる「ロージャーモ」(税込550円)。それとペットボトルの「ウーロン茶」(税込300円)を頼んだ。
刀削麺はオーダーが入ってから麺を切り出し、その場で茹で上げる。事前に辛味の有無を聞かれたのだが、私は辛いモノが苦手なので、ナシでお願いしておいた。スープは鶏出汁ベースのあっさりとした味付け。思ったほど羊肉独特の臭みは感じない。
それよりも気になったのはスープの温度、めっちゃ熱い! 今日は少し風が冷たいので、温かいのはうれしいんだけど、とにかく熱い!
刀削麺はコシがなくて、ゆるゆる食感。まるで博多うどんのような柔らかさである。不揃いの麺は食感が面白く、なおかつスープによく絡んで美味しいな。
ロージャーモはパイのようなサクサク生地に、割いた豚肉が入っている。食事というよりもおやつに近い食べ応えである。
もう少し食べたかったので、隣のお店で「焼き餃子」(税込780円)を注文しておいた。こちらもオーダーが入ってから、包むところから仕上げるお店だったので、提供に少々時間がかかった。それでも、包み立て・焼き立ての餃子を食べられるので、待った甲斐があるというものだ。
アツアツで表面はパリパリ、中から肉汁がジュワっとあふれる美味しい肉餃子であった。
食事を終えてお店の人に「今日お客さん、少ないですね」と尋ねると、「早いは多かった。今、いない」という。おそらく、早い時間にはお客さんがいたようなのだが、昼前の段階でいなくなったということのようだ。10時半のオープン時間にはもう少しいたのだろう。
結局、私が帰る頃にはほかに3組のお客さんがいたけど、中国人と思われるお客さんは1組だけだった。前はほとんど中国人だったんだけどなあ。いずれにしても、今後渡航自粛の影響が各地に出るのかもしれない。いつまでこれが続くことになるのやら……。
・今回訪ねたお店の情報
店名 友誼食府(ゆうぎしょくふ)
住所 東京都豊島区西池袋1-28-6 大和産業ビル4階
時間 10:30~22:00
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24