京都弁!意味が難しい京都府の方言ランキングPart2
長きに亘って日本の首都だった京都。円熟した文化の中では、よく聞く「京ことば」でも実は「御所ことば」や「職人ことば」「花街ことば」などに細分化されています。そこで今回はウェブアンケートにて総勢9944名に調査した<京都弁!意味が難しい京都府の方言ランキングPart2>を発表します。
※記事中の人物・製品・サービスに関する情報等は、記事掲載当時のものです。
【京都弁!意味が難しい京都府の方言ランキングPart2】
第1位 えんばんと(あいにく、折り悪しく)(1240票)
第2位 おけんたい(当然、当たり前)(846票)
第3位 こーとな(地味で上品な様子)(827票)
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9944名/調査日:2024年8月6日
空飛ぶ円盤ではありません!1位は「えんばんと」(あいにく、折り悪しく)!
<投票者のコメント>
「初めて聞く言葉」
「京都の友人との会話で聞いた記憶があるが、全く意味が分からなかった」
「UFO?円盤?」
「えんばんと」と聞くと、「円盤と」と言っているのかと思ってしまいますね。えんばと、えんばな、と言う他地域もあるようで、「あいにく」や「折り悪しく」という意味になります。「その日はえんばんと留守で…」や、「今週はえんばんと雨模様で…」などの使い方をします。年代によっては使われない言葉になりつつあるようで、後世へ残したい方言ですね。
これを使いこなせたら立派な京都人?! 2位は「おけんたい」(当然、当たり前)!
<投票者のコメント>
「隣県ですが、知らん言葉です」
「字面を見ても何の意味かわからない」
「ほんまおけんたいに、ようやらはりますえ…(※編集部注:『ホントに、当たり前のようによくやりますね』という意味)」
「おけんたい」は何を意味する方言だと思いますか?「たい」が語尾の、九州の方言っぽく感じる人もいるかもしれませんね。京都府の方言では「当然」や「当たり前」という意味を表します。大阪府などでも使われている方言ですが、「お」を付けずに「けんたい」とだけ言うこともあるようです。本音と建前を上手く使い分ける京都の方が使うことで、「おけんたい」という言葉の威力も増すのかも!?
京都ならではのみやびな言葉!3位は「こーとな」(地味で上品な様子)!
<投票者のコメント>
「言葉の響きが、やわらかい」
「地域の方言は難しい」
「四文字でこんなに長い意味なんだと思いました」
「地味で上品な様子」をあらわす京都府の方言「こーとな」。漢字で書くと「公道な」になります。こういった方言があること自体、京都らしくて素敵ですね。ちなみに京都の方言と聞くと真っ先に挙げられる「はんなり」は、「はなやかで上品な様子」を表す方言。成人式でよく着られている振袖などは「はんなりした着物」、結婚式で新郎新婦の母親が着る黒留袖などは「こーとな着物」と覚えてくださいね。