あらたな展開の四日市市の新図書館、市民グループが9月16日に図書館フォーラム開催へ
近鉄四日市駅前での建設計画が白紙になり、あらたな候補地が市役所北に浮上した三重県四日市市の新図書館計画。市民の声を反映させた図書館をつくろうと2018年から活動している「ライブラリーフレンズ四日市」(日下由紀子代表)などが9月16日、四日市市文化会館で「図書館フォーラム あったらいいなこんな図書館」を開く。この時期、あらためて「四日市市にはどんな図書館が必要なのか」を考える機会にもなりそうだ。
午後1時半から第一部のシンポジウムで、四日市大学名誉教授の松井真理子さん、皇學館大學文学部国文学科准教授の岡野裕行さん、図書館サービス向上委員会「りぶしる」委員長の山崎博樹さん、泉大津市立図書館館長の河瀬裕子さん、岐阜市立中央図書館元館長の吉成信夫さんによる「市民参加の図書館づくり事例紹介」や、四日市出身の声楽家の天野彰子さん、バイオリニストの奥村優さん、ピアニストの今井愛衣莉さんによる「あったらいいな図書館コンサート」などがある。
午後4時から予定されている第二部は、参加者を含むワークショップなどで、四日市市からは新図書館事業についての説明もある。フォーラムは参加無料。来場者全員に、催しのチラシなどにも使われた、四日市まつりの大入道をモチーフにして新図書館を描いたイラストのステッカーをプレゼントする計画だ。参加申し込みは、https://business.form-mailer.jp/fms/c49d80d6227900から出来るほか、「ライブラリーフレンズ四日市」のインスタグラムのプロフィールにリンクがある。
新図書館計画については、市が8月2日の議員説明会で市役所北の「三重機械鐵工駐車場周辺」を優位性が高い候補地として発表した。現在は駐車場などがある民有地で、東に三滝通り、北に諏訪新道があり、敷地の広さは約3500平方メートルあるという。市は、近鉄駅前の計画を断念したあと、最終的に市役所東広場、じばさん、三重機械鐵工駐車場周辺の3カ所に絞って、さらに優位性を判断してきたという。8月28日に開会した市議会に、候補地を含む諏訪町内の区画で用地測量などを行う事業費を含む一般会計補正予算案を提案し、審議されている。