【浦安乗合屋形船】浦安から非日常へ! 屋形船で楽しむ春の絶品和食&東京ベイの夜景「2025年運航レポ」
千葉県で唯一の屋形船「浦安乗合屋形船」は、浦安市観光コンベンション協会が企画・運行する、2名から気軽に乗れる屋形船です。そしてこの春、2025年前期(5月~9月)の運行スケジュールが発表されました! これからの季節、穏やかな風を感じながら、水上から眺める浦安の景色を堪能できる絶好のチャンス。初めて屋形船に乗る方でも楽しめるように、今回は「浦安乗合屋形船」の魅力を実際に取材してきました!
運行ルートは2つ
「浦安乗合屋形船」の運行ルートは「お台場コース」と「葛西沖コース」の2種類があります。浦安から出船し、舞浜沖~葛西沖~荒川沖~お台場を周遊します。コースによって乗船時間が異なり、「お台場コース」は18:00出船、「葛西沖コース」は18:30出船、どちらも帰着は21:00です。(天候により多少帰着時間がずれる場合があります。また強風により当日船宿の判断でお台場コースが葛西沖コースに変更する場合もあります。)現在お申込み受付を開催中です。
今回お世話になったのは、当代島に船着き場を構える【船宿 川口】さん。スカイデッキから見る景色もさることながら、季節の食材をふんだんに使った自慢の料理は、食通もうなる絶品ぞろいだそう。女将さんやお姉さんの心のこもったサービスが評判も良く、心地よい空間が魅力の船宿です。
川沿いの階段を上がると、目の前に現れたのは夕焼けのマジックアワー。オレンジ色のグラデーションが広がる空の下、これから乗船する屋形船に明かりが灯り、その風情に思わずうっとりしてしまいます。桟橋は大人一人が通れるほどの幅なので、小さなお子様連れの方は、足元に十分お気をつけくださいね。
船の乗船には靴を脱ぎ、お席へご案内されます。床は畳なので心地もよくって、イメージとは異なり背の高い方がかがむことなく快適な船内。浦安乗合屋形船に参加している船宿さんはすべてテーブル椅子席を採用しているので、安心してお過ごしいただけます。
食事と飲み物と景色が楽しめる!
テーブルの上にはお品書きが置かれていて、品目数も多く、魚介と野菜を中心に仕立てた和食のコースが楽しめます。こうしたお食事はまるで旅館でいただくような感覚で、ちょっとした旅行気分にさせてくれるのが嬉しいところ。思わずワクワクしてしまいますね。さらに、お飲み物のメニューも充実。お酒はもちろん、ソフトドリンクも豊富に揃っていました。お品書きに載っているもの以外にも、別料金でボトルオーダーが可能とのこと。選ぶ楽しさも広がります。別料金の際の支払いにはコード決済(PayPay)対応しているのが便利です。女将さんいわく、「まだ慣れていないので、お待たせしてしまったらごめんなさいね」とのことでしたが、その気さくなお人柄もまた、温かさを感じさせてくれます。
現在提供されているのは、スパークリング日本酒「澪」、純米吟醸「松尾自慢」、そして純米大吟醸「愛山50 Red Diamond」の3種類。料理と一緒にゆっくりお酒を楽しみたい方にぴったりです。
飲み放題の際はセルフサービススタイルで、お好きなものを自由に取りに行くスタイル。焼酎を自分で作ったり、家族に用意してあげたりと、ちょっとした楽しみもありましたよ。そうこうしているうちに、船はゆっくりと葛西沖へ向けて出発。床から聞こえるゴーっという音にもワクワクしてきます。いつもは見慣れている景色のはずなのに、川から眺める西水門はどこか違って見えて、まるで旅の始まりのようなきらめき感!
景色を眺めながら、次々とお料理が運ばれてきます。旬の野菜や魚介を使ったサラダや前菜、そして色鮮やかで新鮮なお造りは、ひと目見ただけでその鮮度が伝わってくるほど。目でも舌でも楽しめる一皿一皿に、自然と会話も弾みます。
大人のコース料理は、浦安ならでは、そして江戸前ならではの魚介を中心とした内容になっています。そして思わず驚いたのが、天ぷらの充実ぶり! 普段いただく天ぷらといえば、せいぜい3〜5種類ほどではないでしょうか。スタンダードな薩摩芋や白鱚、海老はもちろん、アスパラガスや小玉ねぎ、穴子、さらにはサヨリまで——。これらがなんと、一品ずつ丁寧に提供されるんです。こうした楽しみ方ができるのも、屋形船ならではの醍醐味ですね。
揚げたての天ぷらは、本当に熱々! ここまでの“揚げたて”をいただける機会は、なかなかないかもしれません。しかも川口さんは、豊洲市場の関係に勤めているそうで、その目利きは確か。新鮮な魚介や旬の食材をふんだんに使ったお料理はどれも味に間違いなしです。
天ぷらは少し重たいかな? と頭をよぎったのですが、まったくそんなこともなく、むしろ野菜と魚介それぞれの味をより深く楽しめたような気がします。白鱚のふっくらとした食感はとても美味しく、口に入れた瞬間に優しい旨味が広がります。そして江戸前といえば、やっぱり外せないのが穴子。思っていた以上に大ぶりで、その立派な姿には思わずびっくりしてしまいました。さらに印象的だったのが、春を告げる美しい魚・サヨリ。高級魚としても知られるこのサヨリを、川口さんがオリジナルの工夫で、編み込んだ状態で天ぷらに。厚みが増すことで食感にも変化が生まれ、旨味がぎゅっと凝縮されているような、そんな贅沢な一品でした。和食をここまで存分に味わえたのは久しぶりかもしれません。
お料理やお話に夢中になり、変わっていく景色を眺めながら、葛西沖停泊地に到着。到着するとスカイデッキに上がれますよと、教えてくれました。広い川の上にいる自分が信じられないほど、陸地との空気も変わり、潮の香りも漂います。
そしてなんと、まだお食事は終わっていませんでした! 締めには、春のシラスご飯と渡り蟹の味噌汁が登場。夜風に少しあたった後にいただくお味噌汁は、じんわりと体に染みわたってなんとも嬉しい一杯。ふっくらと炊き上げられたシラスは、しょうがとの相性も抜群で、魚介の旨味をしっかりと堪能できました。ここまで新鮮な魚介を余すところなく味わえる機会は、なかなかないのではないでしょうか。食後には水菓子もいただき、心もお腹も大満足。提灯の灯り、対岸の景色の明かり、そして静かに響く船のエンジン音…。日常ではなかなか味わえない、そんな非日常の感覚に包まれて、「帰りたくない~!」とつい駄々をこねたくなるほどでした。
普段見慣れた景色も、水上から見ることでまったく違って見えます。体いっぱいに風を感じ、新鮮な料理を楽しみながら、特別な時間を過ごせた今回の屋形船体験は、“大・大・大満足”な船旅でした!
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相乗りとはいえ、皆さんがそれぞれ思い思いの時間を過ごしている様子も印象的で、とても心地よい雰囲気でした。女将さんやスタッフの方々がとても優しく対応してくださるので、わからないことがあれば気軽に尋ねてみてくださいね。家族や友人同士はもちろん、特別な日やちょっとしたご褒美にもぴったりな屋形船。きっと、大切な思い出になること間違いありません。意外にも、浦安市民でも屋形船を体験したことがない方は多いのだとか。この機会にぜひ、「浦安乗合屋形船」をチェックして、遠出をしなくても楽しめる“身軽で気軽なショートトリップ”を体験してみてください。これからの清々しい季節にもぴったりです!
2025年は5月に1回、6月には3回の実施予定とのこと。暑くなる前の爽やかな風を体感できるチャンスですよ。浦安乗合屋形船・前期の運航は【9月27日(土)】まで! この季節ならではの風と味覚を、ぜひ満喫してみてくださいね。
浦安乗合屋形船 <運行スケジュール>
日程・詳細(リンク)担当船宿周遊コース5月25日(日)船宿 岩田屋葛西沖コース6月8日(日)船宿 吉久葛西沖コース6月22日(日)船宿 吉野屋お台場コース6月29日(日)船宿 吉野屋お台場コースイベント開催① 7月13日(日)
イベント開催② 7月13日(日)船宿 川口
船宿 吉久葛西沖コース
葛西沖コース7月27日(日)船宿 吉久葛西沖コース8月29日(金)船宿 相馬屋葛西沖コース9月7日(日)船宿 川口(船宿 吉久より変更)葛西沖コース9月14日(日)船宿 川口お台場コース9月23日(火・祝)船宿 岩田屋葛西沖コース9月27日(土)船宿 相馬屋葛西沖コース
各船宿、乗船乗り場MAP
船宿 川口…浦安市当代島2-24-9付近 (電話)047-353-2652
船宿 相馬屋…浦安市当代島1-24-23付近(電話)047-353-7493
船宿 岩田屋…浦安市猫実5-8-23(電話)047-351-2862
船宿 吉久…浦安市猫実5-7-12(電話)047-351-2983
船宿 吉野屋…浦安市猫実5-7-10(電話)047-351-2544
7月には特別イベント開催も!
そして、夏休みの特別イベントも見逃せません! 7月はなんと夏のスペシャルイベントが開催予定です。7月13日(土)は「船宿 吉久」さん「船宿 川口」さんの船宿にてイベントが行われるそうですよ! 旬のお料理や夏の風景を楽しめるのはもちろんのこと、特別ゲストが登場します。
浦安乗合屋形船のスペシャルイベントといえば、そう、浦安市指定無形民俗文化財「浦安お囃子保存会」の皆さん。13日の「船宿 吉久」さんの回にご登場予定です。江戸時代から続くとされる屋形船文化。その昔、屋形船の上では食事やお酒を楽しみながら、お囃子の音色に包まれて宴を楽しんでいたという歴史があるのだそう。今回のイベントは、まさにその雰囲気を現代に再現するような、“タイムスリップ”感覚の屋形船体験になりそうです。しかも、夏休み期間ということで、お囃子保存会の皆さんによる太鼓などの楽器体験もできるんだとか! 実際に音を奏でたり、レクチャーを受けられる貴重な機会。お子さまだけでなく、大人にとっても忘れられない夏の思い出になること間違いなしです!
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さらに、13日の「船宿 川口」さんの回では、浦安市内で健康民謡を主宰している今井由里氏と愛弟子が登場!民謡と津軽三味線の圧巻の演奏を、屋形船の上で生で体感できるという、なんとも贅沢で貴重な機会です。今井由里氏は、市内外を問わず全国に民謡と三味線の魅力を広めている日本民謡協会の教授であり、現役のプロ演奏者。演奏を通して、津軽三味線の響きや民謡の心に触れることができ、まさに“和の音”を全身で感じられる特別な時間となりそうです。しかも、この回でも楽器の体験コーナーがあるそうで、実際に音を鳴らしてみることも可能とのこと! 家族や友人、大切な人たちと一緒に体験することで、こちらも忘れられない思い出を共有できるはずです。
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一般社団法人 浦安観光コンベンション協会
千葉県浦安市猫実1-1-1 10階
TEL: 047-350-7555
浦安乗合屋形船