【藤沢市】日大藤沢高校サッカー部 2年ぶり8度目の全国へ 激戦制し、王座奪還
第104回全国高校サッカー選手権大会神奈川予選の決勝が9日、ニッパツ三ツ沢球技球場(横浜市神奈川区)で行われ、日大藤沢高校が桐光学園高校を1―0で破り、2年ぶり8度目の優勝を果たした。同校は県代表として12月28日(日)に開幕する全国大会に出場する。
同大会は6月から1次予選がスタートした。日大藤沢はシード校として10月の2次予選から出場。系列校の日本大学高校や強豪、桐蔭学園など4校を退け、決勝に進出した。
優勝をかけて戦ったのは、県内最多となる12回の頂点を制した全国常連校桐光学園。6月に行われた県総体では準々決勝で敗北し苦汁を飲んだ。
前半は両者一歩も譲らず、後半37分が経過したころ、FW有川啓介選手(3年)が、右サイドからのクロスボールを相手キーパーからのプレスにも屈せず、こぼれ球を左足で押し込んだ。桐光学園も粘りを見せ、残り3分でシュートを放つも、ゴールポストにはじかれた。激闘の末、試合終了のホイッスルが鳴り響き、日大藤沢が1─0で勝利を手にした。
けがから復帰仲間に捧ぐ得点
決勝ゴールを挙げた有川選手は、10月12日に行われた初戦の秦野高校戦で利き足である右膝内側側副靱帯を損傷。全治約2カ月を告げられ県予選への出場は絶望的と思われたが、驚異の回復力で決勝3日前に練習へ復帰した。有川選手は「トレーナーが『お前ならできる』と励まし続けてくれた。県大会ではたくさん仲間に助けられた。全国でも点を取ってチームに貢献したい」と意気込む。
佐藤輝勝監督は「激戦の神奈川で勝ち抜くため、5試合すべて選手の調子を見ながらスタメンを変えていた。緊張感を持ちながら頑張ってくれた」と選手をたたえた。