離乳食用や塩分量の管理に役立つ。しらすの塩抜き方法と保存方法
離乳食用や減塩用に。しらすの「塩抜き」方法
釜揚げしらすとはしらすを塩ゆでしたもので、干したものをしらす干しといいます。どちらも塩分が多めに含まれているため、離乳食用にする場合や、減塩で健康管理をしている場合は塩抜きするのがおすすめです。
熱湯に浸す方法、ゆでる方法、電子レンジでゆでる方法、3つの方法をご紹介するので、用途や作業のしやすさによって塩抜き方法を選んでみてください。
3つの塩抜き方法とそれぞれの特徴
熱湯に浸す方法は少量から手軽にできる
ゆでる方法はしっかり塩気が抜けてやわらかい食感になる
電子レンジを使う方法は塩気がほどよく抜けて簡単
【熱湯に浸す方法】しらすの塩抜きのやり方
1. 熱湯に浸す
しらすを茶こしやザル、目の細かい網じゃくしなどにのせて容器に重ね、しらすの体積の5倍以上の熱湯を注ぎます。熱湯の量が少ないと塩が抜けにくくなるため、しらす全体がしっかりかぶるまで注ぎます。
2. 2~3分浸す
熱湯を注いだまま2~3分置きます。
3. 湯を切る
湯を切ります。塩気を簡単に抜きたい場合はここで塩抜き完了です。
4. よく塩気を抜く場合は再度熱湯をかける
しっかり塩気を抜く場合は、さらに熱湯をかけてさっと湯を切ります。
ポイント
熱湯をたっぷり注ぐ
塩気を半分ほど抜きたい場合は1回浸すだけにする
しっかり塩抜きをしたい場合は仕上げに熱湯をかける
【ゆでる方法】しらすの塩抜きのやり方
1. 鍋で湯を沸かす
小鍋にしらすがしっかり浸る量の湯を沸かします。
2. しらすを入れて1分ゆでる
沸騰したらしらすを入れて1~2分弱火でゆでます。釜揚げしらすは1分、しらす干しは2分が目安です。ゆでる時間が長いほどやわらかくなります。
3. 湯を切る
湯を切って塩抜き完了です。味見をして塩気がまだある場合は再度さっとゆでるか、熱湯で湯通ししてください。
ポイント
やわらかい食感にしたい場合は長めにゆでる
味見をして塩気がまだ強い場合は再度ゆでるか湯通しする
【電子レンジ】しらすの塩抜きのやり方
1. 耐熱容器にしらすと水を入れる
深めの電子レンジ対応の耐熱容器にしらすと、しらすの体積の3倍以上の水を入れます。
2. ラップをかけて加熱する
ふんわりラップをかけ、電子レンジ500~600Wで約1分加熱します。
3. 湯を切る
湯を切って塩抜き完了です。味見をして塩気がまだある場合は、再度水を入れて電子レンジで同様に加熱してください。
ポイント
しらすの3倍以上の水を入れる
しらすの量によって加熱時間は調整する
味見をして塩気がまだ強い場合は再度水を入れて加熱する
塩抜きしたしらすは冷凍しておくと便利
塩抜き後のしらすは日持ちしないため、すぐに食べない分はすぐに冷凍しましょう。1食分ずつラップで小分けにするか、製氷皿で小分けにして凍らせ、フリーザーバッグに入れて冷凍保存しておくと使いやすいです。
離乳食用にする場合は、月齢に合わせてすりつぶしたり、細かいみじん切りや粗みじん切りにしたりするなど、下ごしらえしてから冷凍するとさらに便利になります。
冷凍保存
ラップを使う場合は、1食分ずつ小分けにしてぴったり包み、フリーザーバッグに入れて冷凍します。製氷皿を使う場合は、あふれないよう製氷皿に入れ、ラップか専用の蓋をつけて凍らせましょう。完全に凍ったあとは、フリーザーバッグに入れて保存することも可能です。
一度に使う量が決まっていなければ、フリーザーバッグに入れて平らにならし、凍ってから折って使うこともできます。
解凍方法・食べ方
小分け冷凍しらすはすぐに解凍できるため、凍ったまま調理したりごはんにのせたりできます。加熱調理せずにすぐ使いたい場合は、電子レンジ500~600Wで20~30秒ずつ、様子を見ながら加熱して解凍してください。
パスタやゆで野菜に和える、冷ややっこや納豆のトッピングにする、チーズトーストにのせる、など幅広い食べ方が可能です。
お好みの方法でしらすの塩抜きをしましょう
塩気のあるしらすを離乳食に使う場合や、塩分量を管理している場合は、作業しやすい方法で塩抜きしましょう。熱湯をすぐに用意できるのなら熱湯をかけるだけ、やわらかい食感にしたいときは鍋でゆでる、手軽にさっと塩抜きをしたいときは電子レンジで加熱する、と塩抜き方法を使い分けるのもおすすめ。
冷凍保存もできるので、まとめて塩抜きしておくと便利ですよ。塩抜きしらすを日々のごはん作りに活用しましょう。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
ライター:Uli(フードコーディネーター/パンシェルジュ/薬膳アドバイザー/レシピライター)