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あの巨匠の作品も発見!『西宮市大谷記念美術館』の無料で入れる「庭園」を散策してきた 西宮市

Kiss

西宮市にゆかりある実業家・故大谷竹次郎氏が市に寄贈した美術コレクションの数々を展示している『西宮市大谷記念美術館』。広く市民に開かれた美術館として、1972年の開館以来、多くの宮っ子に親しまれています。

正門の左右から伸びる松の木がとても立派で、思わず見とれてしまいます

県外からも多くの来館者が訪れる「イタリア・ボローニャ 国際絵本原画展」をはじめ、さまざまな展覧会を開催している同館ですが、実は作品鑑賞以外にも“お楽しみ”があることをご存じでしょうか。

美術館をぐるりと囲むように広がっています

それが、敷地内に広がる「庭園」の散策。初めて同館を訪れた記者が体験した、“水と緑の美しい庭園散策”の様子をお届けします。

正門から美術館の敷地に入ると、左手に「庭園順路」を示す案内標識が。さっそく順路に従って散策を開始します。ちなみに庭園に入るだけなら入館料はかかりません。

庭園内にはベンチが設置されているので、腰を掛けてのんびり植物観賞を楽しむことも

通路の左右に植物が生い茂っており、まるで森の中の小道を歩いているような気分。

美術館のHPによると、蝋梅、梅、桜、花蘇芳、紫陽花、ストレリチア、さるすべり、紅葉、牡丹、山茶花など、四季折々の花々が観賞できるそうです。

この音、必見ならぬ“必聴”です

園内には現代芸術のオブジェや古井戸の跡など、草花以外の見どころも点在。こちらの「水琴窟」は日本庭園の伝統的な装飾のひとつで、水の落ち口に耳を近づけると、琴の音色のように澄んだ水滴の反響音が聞こえてきます。

散策を始めて5分少々。美術館の裏側(南側)に入ったところで、歴史あるお寺を思わせる立派な造りの日本庭園が姿を現しました。

美術館のロビーに面して広がる人工池は、水面に庭園の景色が映り込むほど透明度が高く、その景観は足を止めて見入ってしまうほど美しかったです。

池のそばには、絵画のように美しいシルエットをした松の木が。堂々とした佇まいに惚れ惚れしました。

庭園内の庭石や石灯籠、五重塔は大谷竹次郎氏が集めたものだそう

森の風景を切り取ってきたような野趣あふれる景色も広がっています。川のせせらぎや野鳥の声も心地よく、景色を眺めているだけでストレスが軽減された気がしました。

続いて、大谷竹次郎氏とその家族の像を発見。柔和な表情を見ていると、なんだかほっこりとした気持ちになります。

そんな大谷ファミリーの像の足元や周辺には、なぜか「ウサギ」の像が点在していました。全部で十数体はあり、それぞれポーズが違うのも面白く、しばらくウサギ探しに熱中しました(笑)。

大谷氏とウサギに別れを告げて、散策を再開。ここまでで全体の6~7割くらいでしょうか。

個人的に面白いと感じたのは、園内に生えているユニークな見た目の木々。

まさに童心に帰るというやつで、変な木を見つけるたびに駆け出してしまう自分が少し情けなくも楽しかったです。

日本庭園を抜け、散策もいよいよ佳境に。開けた場所を抜けるとまもなく正門に到着します。

元永定正「しろからだんだん」2002年 見た瞬間、某関西放送局のマスコットキャラを連想しました

進んだ先には、またまた現代美術のオブジェが展示されていました。

岡本太郎「午後の日」

大阪万博(1970年)のシンボル「太陽の塔」で有名な芸術家・岡本太郎氏の作品もあってびっくり!

吸い込まれそうな瞳が少し不気味に感じられますが、よく見ると優しげな表情をしているのがクセになる…(笑)。

11月30日まで展覧会「西宮市100周年 めでたい松展 祝いましょう。松の絵さまざま」を開催中

岡本太郎の作品で締めくくるとは、まさに美術館らしく、なんとも粋。四季折々の自然とアートを感じる、贅沢な時間が過ごせました。


場所
西宮市大谷記念美術館
(西宮市中浜町4-38)

開館時間
10:00〜17:00(入館は16:30まで)

休館日
水曜日(ただし、祝日の場合は開館し、翌日休館)
展示入替期間

入館料
展覧会によって異なります

庭園について
無料で散策できます

駐車場
あり(15台分・無料)

※週末や繁忙期は周辺道路含め駐車場が混雑するため、公共交通機関の利用が推奨されています
※大型バスの駐車場はありません
※駐車場の予約はできません
※障害者専用駐車場は2台分用意

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