ベランダビオトープでメダカを飼育するのに水草は必要? 相性バツグンのおすすめ水草3種
メダカをベランダビオトープで飼育する際には水草を入れるべきでしょうか。筆者もメダカ飼育を始める前には、飼育容器の大きさに限りがあるから入れないほうが良いのでは?と思った時期もありました。
しかし、結論から言うとメダカと水草は相性バツグンです。ただし、全ての水草と相性が良いわけではないので、メダカと水草の相性が良い理由と筆者オススメの水草をいくつかご紹介します。
メダカと水草の相性が良いワケ
まず、メダカと水草は自然界では切っても切れない関係です。
いちばん大きな理由としては、メダカは水草を産卵場所とするからです。水草の葉っぱの間や根っこに卵を産み付けることで、天敵となる他の魚などに見つかりにくくしています。
では繁殖させない場合には水草が必要ないのか?といえばそうではありません。水草があることで、メダカの隠れ家ができるので、メダカが落ち着いて生活できるようになったり、日中に水草が光合成することで、水中の酸欠を防ぐ役目にもなります。
特にベランダビオトープは屋外のため、ブクブクを入れないことも多いですし、酸欠リスクが軽減されるだけでも大きなメリットです。
ただ、水草も夜間には光合成せずに呼吸して酸素を消費しています。水草の増やしすぎは逆に夜間の酸欠を招きますので注意してくださいね。
メダカと相性のいい水草3種
メダカと相性のいい水草の条件は、メダカの産卵場所や隠れ場所に適していることです。
また、飼い主側の都合にはなりますが、手入れが少なく済むというのも重要な条件として考えています。
それらを踏まえて筆者がオススメする水草は「マツモ」、「睡蓮」、「アナカリス」です。
マツモ
まずは「マツモ」について、いちばんのメリットはメダカの隠れ家として優秀であることです。葉が細かく細いので、微生物なども定着しやすく、メダカに適した水草と言えます。
また、浮かべておくだけで良いので管理も楽にできます。ただし、後述するふたつと比べると寒さに弱いので、越冬できずに枯れてしまうことがあるので少し注意が必要です。
睡蓮
次に紹介するのは「睡蓮」です。「睡蓮」は見た目どおり、葉が日陰となってくれるので、夏場の水温上昇を和らげてくれるのが最大のメリットです。
また、上手くいけばとても綺麗な花を咲かせてくれるので、挑戦してみるのも良いかもしれません。小型の睡蓮鉢なら「姫睡蓮」という種類が手頃なサイズ感です。
アナカリス
最後に筆者がいちばんオススメするのはアナカリスです。もしかしたら「オオカナダモ」という名前のほうが馴染みがある方もいらっしゃるかもしれません。
ぱっと見た感じはマツモと似ていますが、マツモと比べて葉が大きい、寒さに強い、水質変化にも強いというメリットがあります。
個人的にはマツモの強化版のように感じており、筆者のベランダビオトープにもアナカリスが採用されています。適当に浮かべておいて伸びてきたら根本側をカットするだけなので手入れもとても簡単です。
筆者としては「安定して越冬できるかどうか」を重視していますので、その点でも「アナカリス」は優秀と言えます。
メダカビオトープには水草を
少し主観は入りますが、メダカビオトープでおすすめの水草を紹介しました。
ベランダビオトープでメダカを飼育する際、水草を入れるべきか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
(サカナトライター:さご)