Yahoo! JAPAN

花粉症予防に「免疫食」で立ち向かう!~広瀬教授推奨3つの食材で免疫力アップ

特選街web

今年も花粉シーズンが到来し、多くの人が花粉症の症状に悩まされます。日本では2人に1人が発症しており、「現代の国民病」とも呼ばれています。近年の研究では、コロナ禍での免疫機能の低下が原因とされ、九州大学の広瀬直人教授が推奨する「免疫食」が注目されています。そこで今回は、広瀬教授推奨の海藻類・乳酸菌配合食品・キノコ類などを活用した具体的な対策をご紹介します。

ムズムズシーズン到来! 食べる花粉症対策「免疫食」とは?

広瀬直人 氏●九州大学大学院 農学研究院 食品免疫機能分析学寄附講座 教授

大阪府立大学農学部卒。1990年にカゴメ株式会社入社、食品加工技術の研究開発に従事。大阪府立大学大学院農学研究科において酵母の分子育種研究に携わり、1999年3月に博士号取得。同年4月に沖縄県農業試験場着任、農産物の発酵・加工利用および鮮度保持に関する研究に従事。2018年に沖縄県工業技術センター着任、食品加工技術の研究および指導に従事。2022年に鹿児島県立短期大学生活科学科食物栄養専攻 教授就任。2024年4月より、ヴェントゥーノ社が九州大学に持つ寄附講座にて、共同で幅広い食品の免疫機能に関する研究を実施している。2024年4月からは、ヴェントゥーノ社と共同で九州大学で食品の免疫機能に関する研究を進めています。

「免疫食」とは、免疫機能を整えることが、科学的に証明されている成分を豊富に含んだ食材を取り入れる食事法のこと。ウイルスや細菌から体を「守る力」=免疫力を高めるサポートをしてくれる状態を目指しており、食品免疫学のプロフェッショナル・九州大学大学院 農学研究院教授の広瀬直人氏が推奨しています。

今回は、食品免疫のプロフェッショナル・広瀬直人教授の「免疫食」について詳しく解説し、具体的な食材や食べ方を紹介します。

花粉症の現状と問題点

花粉症は、鼻腔内に入ってきた花粉に対する免疫反応によって引き起こされるもので、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。この反応は、好酸球という免疫細胞からヒスタミンが放出されることで症状が現れます。日本では、特にスギやヒノキの花粉が原因で多くの人々が苦しんでいます。今年は例年の2倍以上の花粉飛散が予測されており、早期の対策が求められています。

免疫力低下の原因と対策

日本人の免疫力低下は、コロナ禍での徹底的な感染症予防策が原因のひとつとされています。マスクや手洗い、行動自粛などにより、免疫の対象となる病原体にさらされない生活が続いた結果、免疫力が低下したと考えられています。そこで、規則正しい生活習慣と併せて、免疫機能を整えることが重要です。

「免疫食」に取り入れるべき食材

広瀬教授が推奨する「免疫食」に取り入れるべき食材は以下の通りです。

1.海藻類

海藻の中でも特にワカメやもずくには、ネバネバ成分である水溶性食物繊維「フコイダン」が含まれています。フコイダンは免疫をつかさどる細胞を活性化し、免疫機能を向上させることが確認されています。

「2012年5月 アメリカ免疫学会 Immunology2012 発表」より抜粋

特にオキナワモズクはフコイダンを豊富に含んでおり、その含有量はワカメや昆布の5~10倍です。また、フコイダンにはヒスタミンの放出を抑制する作用があり、アレルギー症状の緩和が期待できます。

(参考:Oral Administration of Fucoidan Can Exert Anti-Allergic Activity after Allergen

Sensitization by Enhancement of Galectin-9 Secretion in Blood )

2.乳酸菌配合食材

データ:食品と開発 Vol.54 (2019年4月号)

乳酸菌を豊富に含む発酵食品(味噌、漬物、ヨーグルト、発酵乳飲料など)は、腸内環境を整え、免疫機能を正常化させる効果があります。プロバイオティクスである乳酸菌は、フコイダンなどの食物繊維と併せて摂ると相乗的なシンバイオティクス効果を発揮することも期待でき、免疫力の向上と感染症予防に有用です。

3. キノコ類

キノコ類には、昔から漢方薬(霊芝や茯苓など)としても利用され、免疫増強効果を持つβ-グルカン(ベータグルカン)が豊富に含まれています。特にシイタケやマイタケなどは普段の食生活でもなじみがあり、有用な免疫食の一つです。学術研究では、フコイダンとの相乗効果も見出されています。

免疫食の実践方法 〜まとめ

「免疫食」を実践するには、以下のポイントを意識することが重要です。

バランスの良い食事: 海藻類や乳酸菌配合食品、キノコ類をバランスよく摂ることが大切です。

規則正しい生活: 適切な睡眠や運動、ストレス管理も免疫力に影響します。

季節の食材を活用: 季節に応じた新鮮な食材を選ぶことで、栄養価を高めることができます。

これらのポイントを踏まえ、日々の食事に「免疫食」を取り入れることで、花粉症の症状を自然に軽減し、健康的な生活を送ることができます。

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 忙しい30代女子がすべき!扱いやすいボブヘア5選〜2025年春〜

    4yuuu
  2. AMERICAN HOLICの「着回せる優秀シャツワンピ」が最高!体のラインを拾わないのにダボつかない♪

    ウレぴあ総研
  3. <絶対に謝りません!>同居中の義実家で帰省した義弟一家がやりたい放題。まさかの逆ギレをされました

    ママスタセレクト
  4. 「冷凍の鮭」をもっとおいしく焼く裏ワザ→「ふっくらしておいしい!」「臭みも消えるんだ」

    saita
  5. 4人家族の【家計診断】子どもが2とも私立に。学費が高く、老後の貯金ができません……【FPが解説】

    4yuuu
  6. イノベーションクラスター TRIP に鉄道 6社が新加入 12社の鉄道事業者がスタートアップと連携、持続可能でスマートな都市交通の実現めざす

    鉄道チャンネル
  7. 安田美沙子、はんにゃ.・川島章良からグラビア復帰を熱烈オファー「え、やろっかな…」!三沢蓮がパーソナリティで参加<SNS FUN!>

    WWSチャンネル
  8. 【ザ☆行列2025】京都・北野天満宮界隈で発見!人気ランチ~アフロ仏像まで4スポット☆

    キョウトピ
  9. 4月13日まで 鏑木清方美術館「着物の美」展

    タウンニュース
  10. 三浦・横須賀商議所 講談で経営講座 江戸の豪商河村瑞賢に学ぶ

    タウンニュース