【12/14(土)開催】いこうdeオオハラ 大人のためのじっくり、ゆっくり、スケッチでアートと対話 〜 絵画と自分の対話を楽しむ大原美術館のワークショップ
2024年12月14日(土)、大原美術館でワークショップ「いこうdeオオハラ 大人のためのじっくり、ゆっくり、スケッチでアートとの対話」が開催されます。
今回のいこうdeオオハラは、作品を見ながらスケッチし、対話型鑑賞も楽しめるワークショップなんだとか。
筆者は美術館へ行くことが趣味なのですが、美術館のワークショップと聞くと、「評価をしたり、作品を作り上げたりしなければならないのでは」と参加をためらうこともあるでしょう。
内容が気になったので、いこうdeオオハラを取材しました。
「いこうdeオオハラ 大人のためのじっくり、ゆっくり、アートと対話」の概要
おもに未就学児や小学生向けに開催されていた印象が強い「いこうdeオオハラ」。しかし、今回の参加条件は18歳以上の大人が対象となっています。
内容も参加者のかたがたが絵を見てスケッチしながら、「あらためて感じることや気づきを体験する」というワークショップで、普段とは異なるようです。
当日の流れは以下通りで、約2時間の内容です。
・対話型鑑賞
作品の前で何が描かれているのか、参加者の皆さんと語り合います
・スケッチ
本館2室にある作品の中から一つ作品を選んでスケッチに挑戦!
申込みは特設ページ内のWebフォームのみとなっており、申込み締切は「2024年12月7日(土)」です。
開催日当日の飛び入り参加はできないので気をつけましょう。
参加費用などの詳細は、以下の画像を見てください。
「いこうdeオオハラ」を企画・運営する、公益財団法人 大原芸術財団 寺元静香(てらもと しずか)さんに、開催に至った経緯などを聞きました。
大人版「いこうdeオオハラ」開催に至った経緯
── 大人版「いこうdeオオハラ」開催に至った経緯を教えてください。
寺元(敬称略)──
大原美術館は日頃から、学校団体枠で頻繁に小学生を受け入れ、子どもを対象とした「チルドレンズ・アート・ミュージアム」を毎年夏に開催していました。
「チルドレンズ・アート・ミュージアム」は大規模なイベントで、コロナ禍の中止を経てまだ再開できていません。また、コロナ前から、もっと分散して小さなワークショップを開催したいという想いがあり、2016年に「いこうdeオオハラ」を立ち上げました。
「参加者のかたがたが美術や美術館に親しみながら、豊かな発想を広げて表現できる機会を作ろう」というのが目的で、当初は不定期型のワークショップという感じでした。
しかし、最近は毎月で開催するようになっています。
──おもに小学生が対象だったワークショップが、なぜ今回は大人向けになったのでしょうか。
寺元──
大原美術館のワークショップは、基本的には大人も参加可能という形でした。ですが、やはり大人には参加しづらい面もあったようです。そこで、「大人限定のワークショップがあってもいいんじゃないか」と思ったんです。
「大人のための」というのをまずイベントのタイトルにつけたことと、今回は「スケッチでアートと対話」というプログラムにしました。
美術館のなかでスケッチをしたいというお客様もいらっしゃるんです。ですが、普段は館内でのスケッチは基本的にお断りしています。
スケッチをする機会を求めているかたがいるのなら、美術館の絵の前でスケッチするという機会をお届けしたいなと思いました。
閉館後の誰もいない、参加者さんだけの特別な時間。
「閉館後の貸し切り状態で、展示室でスケッチできる」というのが貴重な機会だと思うので、そういった部分もこれまでのイベントとは違うかなと思います。
──読者へメッセージをお願いします。
寺元──
今回はスケッチなので、道具は鉛筆か色鉛筆になります。
絵を描くのが苦手だけど、描いてみたい!作品をじっくり鑑賞してみたい方など、みなさん大歓迎です。
また、特に講師などもいませんし、スケッチしたものを評価し合うこともありません。
貸し切りの静かな空間で、ご自身と作品との対話を楽しんでほしいですね。
おわりに
さまざまな思いから生まれた「いこうdeオオハラ」。そのなかでもこの「大人のためのじっくり、ゆっくり、スケッチでアートと対話」は、これまでのイベントとは違った雰囲気が楽しめそうです。
申込み締切は、2024年12月7日(土)です。
今回はスケッチをとおして、自分のなかで感じたことを大切にするイベントとなっています。自分で体験して、体を使うことでわかることってたくさんありますよね。
「評価し合わず、あくまでも自分と作品との対話を楽しむ」という趣旨が素敵だと感じました。
美術館でのスケッチに興味のあるかたは、参加してみてはいかがでしょうか。