<ウソつき夫と離婚したい!>「子3人、賑やかな家庭を!」実際は子どもに興味ナシ?【まんが】
私(トモミ)は、夫のユウジと、3人の息子(ミナト小学3年生、アサヒ小学2年生、ハルキ保育園年長)との5人暮らしです。年の近い男の子の育児は、「カオス」という言葉がしっくりくるほど大変! 毎日子どもたちを生かすことに必死で、自分のことを振り返っている余裕はありませんでした。しかし子どもたちが少しずつ大きくなってきて、最近「離婚」という言葉が頭をよぎるようになってしまったのです。 結婚は友達のなかでは早い方だったと思います。夫は付き合った当初からこう言っていました。
私は長男のミナトを出産すると、仕事を辞めてしばらく母親業と主婦業に専念させてもらうことになりました。翌年には次男のアサヒが、その2年後には三男のハルキが生まれ、私たちは5人家族となったのです。しかし……。
ドヤ顔で語る夫に怒りしかありません。そう、夫はまったくと言っていいほど、家事も育児もしない人でした。特に育児に関しては、「子どもが3人欲しい」と言っていた人とは思えないほど、子どもという存在自体に興味がなかったのです。
あんなにキラキラした目で「子どもが好きだから、3人欲しい」「賑やかな家庭を築きたい」と言っていたのに……。結婚して子どもが生まれてみると、現実は180度違うものでした。 しかも夫のタチの悪いところは、外では「いい父親」ぶること。子どもたちの行事等で一緒に保育園に行ったときなどは、ニコニコ笑顔で子どもに手を振ります。しかし家に帰ってくると、すぐに友達と飲みに行ってしまったり、スマホやゲームばかりして子どもの相手をしようとはしません。こんな父親はいない方が、子どもたちのためにもいい気がします。 が、そうは言っても、やはり子どもたちにとって父親は父親です。離婚は頭によぎるけれど、踏ん切りがつかないのが私の現実でした。
友人の指摘「いつも同じグチばかり」私の残りの人生は?
今は子どもの気持ちに寄り添ってパートで働いていますが、シングルになったらフルタイムで働かないといけないでしょう。子どもたちの下校時間に家にいることも難しくなります。それも離婚に踏み出せない理由のひとつでした。
「行事だけ父親でいるんでしょ? それなら離婚しても行事に来てもらったり、面会したりしてもらえばいいんじゃないの。トモミの踏ん切りがつかない気持ちもわからなくはないけれど、現状が本当に子どもたちのためになっているの?」
アリサの言葉のひとつひとつが核心をついてきました。私だって夫が家庭や子どもたちを大切にしてくれていないことは気がついていたし、何度も話し合いをしようとしました。けれど毎回はぐらかされて終わるだけ。それでも、このままの状態で日々を過ごせなくもないし、皆それなりの不満を抱えて生きているものだと思っていました。 私さえ我慢すれば、子どもたちから父親を奪わなくても済むと思っていました。けれど「離婚しても別に子どもたちから父親を奪うことにはならない」という言葉を聞いて、ようやく覚悟が決まったのです。 残りの人生、ずっと「離婚したい」と言い続けて終わるのはもったいない……。私はそんなふうに前向きに考えはじめたのでした。
「ウチに帰ってきなさい」背中を押してくれた両親の言葉
私の地元は、自宅から電車で2時間ほどの場所にあります。長期休みのタイミングには子どもたちを連れて泊まりに行くようにしていました。もちろん夫が一緒に来ることはありません。私は今までの経緯を、子どもたちが寝たあと両親に話しました。
「現状については何度も話し合おうとしたの。でも何も話が進まなくて……。多分『結婚して子ども3人養っている俺』になりたかっただけで、あとはどうでも良かったのよ……。あの言葉……信じていたんだけどな……」涙が溢れてきました。
正直なところ、3人の子どもたちをひとりで抱えて生きていく自信がありませんでした。だから離婚したい気持ちはあっても踏み切ることができなかったのです。シングルになったら、フルタイムで働き今よりももっと仕事を頑張らないといけません。甘いと思われるかもしれませんが、親に子育てを協力してもらえたらどれだけ心強いか……。 ありがたいことに両親は私たち親子を受け入れると言ってくれたのです。私の両親は、弟のヨウヘイ一家と敷地内同居をしています。ヨウヘイの妻カオリさんもハキハキとした明るい女性で、子育てをしながら両親とうまくやってくれているようで安心です。 あとは私が、夫に離婚を告げるだけ。そう思って私は夫のいる自宅に戻ったのでした。
「もう一緒に暮らせない!」離婚したい本当の理由は……
「私ね、『行事』や『お金』のために、別にあなたと一緒に暮らしていなくていいって気が付いたの。離婚したって一緒に行事は出られるし、お金のことも『養育費』としてもらうわ。私たち二人の子どもであることには変わらないし」
「あなたは自分に都合が悪くなると、いつも外に出て行ってしまった。最初は『子ども好きって言っていたのに騙された』『嘘つきだから離婚したい』って思っていたけど……。今はそうじゃなくて、『話し合いができないから離婚したい』んだって思ってる」
その後、私は春に向けて引っ越しの準備をはじめました。離婚をするまでは今の家で夫と一緒に暮らすことにはなりますが、それは仕方ないでしょう。 息子たちの転校手続きや弁護士さんとのやり取り、会社の研修など、やらなくてはいけないことがたくさんあります。正直、まだひとりで3人を育てていくことに不安がないといえば嘘になりますが、自分で決めたことです。はじめは実家の親や弟たちに迷惑をかけることになってしまいそうですが、いつか自立ができるように精一杯頑張っていきたいと思います!