<義実家から届く米がムリ!>虫入り・黄ばんだ米50キロにストレス「断っていい?」【まんが】
私(エマ)は夫(ユウイチ)と保育園児の息子(ナオキ、2歳)の3人で暮らしています。結婚当初から義母がお米を送ってきてくれます。定期的に届くのは地元の親戚が作っているという、50キロ単位の大量のお米。その心遣いには毎回感謝しているのですが、お米にはいつも小さな虫が無数に混じっていて……。虫がニガテな私にとって、このお米を研ぐのはなかなかの苦行。ご飯を炊かなければと思うたび、ゆううつな気分になってしまいます。
はじめてお米の袋を開けたときは、思わず「うわぁ!」と声をあげて後ずさりしてしまいました。そしてお米を炊いて食べてみると、ちょっと硬くて酸味があって……。しかし夫にとってはこれが慣れた味なのだそうです。
夫とは育った環境の違いがあるだろうし、私が虫を気にしすぎなのかもしれません。けれど正直、虫入りのお米を毎日炊いて食べるのは苦痛です。大量に送ってこられるたび「もうイヤ……」という気持ちになってしまいます。
さすがに味に文句を言うのはぜいたくかと思い、私なりにおいしく感じられるよう工夫はしてきました。水の量や浸す時間を調整し、酸味はピラフや炊き込みご飯などでカバーするなど、いろいろ試してみたつもりです。 ただ、やっと消費したと思ったらすぐに送られてくるお米。そこにはもれなく細かい虫が無数に混入しています。夫にとってお米は「もらうもの」という感覚なのだそうで、「お米は自分で買いたい」という私の言葉などまったく聞き入れてくれません。 私だって働いているのに、自分のお金で好きなお米を買うことすら許されないのでしょうか。食べ慣れた銘柄のお米が食べたい……。考えると本当にゆううつになってしまいます。
大量の虫にギャー「ウチの米をバカにするな」夫が激怒!
洗っても洗っても無限に出てくる虫に、背筋がゾワっとした私。しかし夫は気にもしていません。おそらくご飯に虫がいるなんて義実家では日常茶飯事だったのだと思います。虫を見ただけで驚いてしまう私とは感覚が違いすぎます……。
ママ友にせがまれてお米をおすそわけしたときもありましたが、次に会ったときには気まずい感じで話題をそらされました。きっと想像した以上の虫の量だったのでしょう……。結婚して以来、いつだって夫とのケンカはお米がらみでした。
夫の言い分によると、せっかくもらったお米に文句を言う私は「親戚が作ったものをバカにする最低な嫁」なんだそうです。ケンカの最後はいつも「どうせうちをバカにしているんだろ」と言いだします。あの米を当たり前のように食べて育った夫からすると、確かに自分の家庭環境を否定されたような気持ちになるのかもしれませんが……。 今は家事も育児もほぼ私のワンオペ。私にだって収入があるし、もしひとり親になっても今とそれほど生活が変わるとは思えません。むしろ夫と別れればもう虫に悩まされることもないと思うと、離婚もよぎってしまうのです。
食べる米は別々に!作戦立てるも夫にバレ……私が異常!?
まとめて炊いて冷凍しておけばわからないだろうと思ったのですが……。色の違いで気づいた夫は「オレに対する侮辱だ」と抗議。お米を別々にする作戦は失敗に終わりました。こうなったら義母に直接言って断るしかありません。
思いのほかあっさりと、義母は虫入りのお米を送るのをやめてくれました。最初からこうすればよかったのかもしれません。ナオキも美味しいお米をパクパク食べるようになりました。しかしそんな平穏な日々は長くはつづかず……。
「お前、米への執着がひどいぞ。ちょっとおかしいって」夫はそう言いますが、私からすれば、何がなんでも虫入りのお米を食べさせようとする夫の方がおかしいです。私は本気で離婚を考えはじめているのに、夫はそれすらも気づいていません。笑って軽くあしらわれ、私はもう我慢の限界でした。 お米をめぐる夫とのケンカについては、実は以前からたびたび私の両親にも話してきました。虫がニガテな私を知っている両親はどちらかというと私に同情的です。少し落ち着いて考えようと思い、私は息子を連れていったん実家へ帰ることにしました。
実家に帰った私を罵倒する夫「頭おかしい!」両親の反応
事情を知る両親は快く迎え入れてくれました。実家でおいしいご飯をいただき、ようやく心からほっとします。しかし私が出て行ったことに気づいた夫は、何度も電話をかけてきていたようで……。仕方なく出るとイラついている様子です。
話しているうちに夫はどんどんヒートアップ。私に対してひどい暴言を吐いてきました。そんな態度に我慢できなくなったのか、そばにいた父がスマホに向かって一喝。すると夫は驚いた様子でそそくさと電話を切りました。
これまで夫とはお米をめぐって何度もケンカしてきました。その話は実家の両親にも伝えていましたが、これほどまでにひどい態度を取られているとは思っていなかったことでしょう。父はきっぱりと「娘を返すわけにはいかない」とかばってくれました。結婚した身で甘いのかもしれないけど、両親が味方でいてくれるのは心強いです。 思い切って家を出ても、夫には私の気持ちがまったく伝わっていませんでした。もうこれ以上一緒に生活するのは無理です。私を罵倒する夫に、両親も「もう離婚でいいじゃない」と呆れています。私も心を決めました。
えッ?義姉から突然の連絡「米が原因だよね?」……ドキッ
夫は「姉ちゃんたちもこのお米で育った」「結婚後も家族で食べている」と怒っていました。けれどお義姉さんによると、2人とも「今は送ってもらっていない」そうです。夫はきょうだい3人でメッセージのやり取りをしあったようで……。
お義姉さんたちはそれぞれ旦那さんの要望を聞いて、最終的にお米を送ってもらうのを止めたそう。そこにはきっと夫婦での話し合いや歩み寄りがあったのでしょう。しかし考えを曲げない夫には、私の話を聞くという発想すらなかったのです。
振り返れば義母からお米が届くたび、私は自分の気持ちを否定しつづけられているように感じました。お米の件はあくまで表面的な離婚理由にすぎません。私の気持ちにまったく歩み寄ろうとしない夫に限界を感じたのです。 それぞれ違う環境で育った夫婦が、異なる価値観を持っていることもあるでしょう。でもお互いに歩み寄れない関係では、長く一緒にいられません。それに父親がしょっちゅう母親を罵倒している環境は、子どもにとって決して良いものではないでしょう。大切なナオキのためにも、今は離婚して良かったなと思っています。