お盆にも直撃 東海道新幹線は10分以上の遅れ 特急は運休 南海トラフ地震臨時情報の影響
■約1週間は遅れや運休 変更や払い戻しは手数料なし
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表を受け、JR東海は運行する東海道新幹線と在来線の対応を発表した。新幹線は速度を落として運転するため少なくとも10分の遅れが生じ、特急は運休にする。お盆期間に旅行や帰省する人の中には、予定の変更が必要なケースも出てくる。
夏休みやお盆期間は注意 暑さでも新幹線や在来線は遅れる可能性が…
気象庁は8月8日午後7時15分、南海トラフ地震臨時情報を発表した。南海トラフ地震臨時情報は、想定震源域で大規模地震が発生する可能性が普段と比べて相対的に高まっていることを知らせるもので、国や自治体からの情報に応じて住民や企業に対応を呼びかける。
JR東海では南海トラフ地震臨時情報が解除されるまで、東海道新幹線の速度を落として運行する。具体的には三島駅から三河安城駅の区間で普段は285キロの最高時速を235キロに落とす。これにより、少なくとも10分の遅れが見込まれ、それ以上に遅れる可能性もある。
速度を落としての運転は1週間ほど続く見通し。新幹線の運休は現時点で予定していないという。在来線は南海トラフ地震臨時情報が解除されるまで、特急列車「サンライズ瀬戸」、「出雲号」、「南紀号」、「伊那路号」、「ふじかわ号」を運休とする。今後の状況によっては変更する可能性もあるため、JR東海は最新の情報を確認するよう呼び掛けている。
また、JR東海は東京から新大阪間の東海道新幹線や在来線で切符を予約・購入している人に対し、手数料を取らずに変更や払い戻しに応じる。エクスプレス予約やスマートEXを利用している人は各自で操作が必要になる。切符を受け取り済みの場合、乗車日の翌日から起算して1年以内であれば、切符売り場のある駅で払い戻しの手続きができる。
JR東海によると、東海道新幹線のお盆の混雑ピークは下りが8月10日、上りが12日となっている。8月8日時点で、下りの指定席は8月10日の午前中が「のぞみ」も「ひかり」も満席。「こだま」も混雑している。その他、10日の午後や9日と11日の午前中でも満席や席数の残りが少なくなっている便がある。上りの指定席は10日と12日の午前中で一部が混雑している。
(SHIZUOKA Life編集部)