宇宙猫、参上! 『ハイパーミュージアム飯能』でオープニング企画展「ヤノベケンジ宇宙猫の秘密の島」が8月31日まで開催中
埼玉県飯能市の『メッツァビレッジ』内の湖上に宇宙猫の巨大な浮島が出現! 2025年3月1日(土)に開館した新たな現代美術館『ハイパーミュージアム飯能』で、オープニング企画展「ヤノベケンジ宇宙猫の秘密の島」が2025年8月31日(日)まで、開催されている。立体作品・原画・特別映像展示に加え、合計約80点の作品でヤノベケンジワールドを展開している。
宇宙猫、宮沢湖に現る!
「日本で一番北欧を感じられる場所」をコンセプトとしたテーマパーク『メッツァビレッジ』内に2025年3月、新たにオープンしたのが「自然とデジタル」「キャラクターアート」を組み合わせた現代美術館『ハイパーミュージアム飯能』だ。オープニング特別企画展として、世界的な現代美術作家・ヤノベケンジ氏の展覧会が開催されている。
巨大な浮島に鎮座する猫型宇宙船は、人間に生命をもたらした宇宙猫の物語の続編という設定。島全体がヤノベ氏による新作となっている。この猫型宇宙船内には、バスタブ、テーブルや椅子、描きかけの絵など宇宙猫の棲み処を彷彿とさせる空間が広がっており、上陸も可能だ。
広報担当の大崎さんは、「アート作品の屋内インスタレーションのみならず、メッツァを舞台に展開されていく、森と湖の豊かな自然環境を活用した屋外アートインスタレーションとのコントラストをお楽しみください」と見どころを語ってくれた。
ヤノベケンジワールド全開の作品群は圧巻!
室内展示では、宇宙猫のバックストーリーから始まり、ヤノベ氏が1990年の作家デビューからの約35年を振り返りつつ、現在へとつながる変遷が浮き彫りとなる作品が並ぶ。
また、親子でスタンプラリーを楽しみながら、宇宙猫の顔を完成させるワークショップ「ハイパーキッズプログラム」も開催。スタンプラリーでは、ヤノベケンジによる「宇宙猫を探せ!! 福笑いアートをつくろう」という企画も。メッツァの森の石に刻まれた「宇宙猫からのメッセージ」を紙の上から色鉛筆などでこすることで、宇宙猫の目や口が浮かび上がってくる仕掛けになっている。
土・日・祝はボートで島へ!「『宇宙猫の島』上陸探索ツアー」
ミュージアム屋外に広がる宮沢湖に浮かぶ島へボートで上陸し、島内を探索する特別ツアー。島全体が、ヤノベケンジ氏による新作である猫型宇宙船内には、「宇宙猫」の棲み処を彷彿とさせる空間が広がっている。バスタブ、テーブルや椅子、描きかけの絵などのアトリエのみならず、島の内部にある謎の壁画は、人類の絵画の起源でもある洞窟の壁画を想起させる。
上陸できるのは、限られたボートと、風がない日のみ。ミュージアムを訪れた記念にトライしてみたい。
上陸可能日は、2025年3月1日(土)~ 8月31日(日)の土・日・祝、大型連休(GW・夏休み期間など)、所要時間はボート移動を含み30分、料金1人1500円。
開催概要
オープニング企画展「ヤノベケンジ宇宙猫の秘密の島」
開催期間:2025年3月1日(土)~8月31日(日)
開催時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:無
会場:ハイパーミュージアム飯能(埼玉県飯能市宮沢327-6)
アクセス:西武鉄道池袋線飯能駅からバス13分
入場料:《前売り》一般1000円、高校生~4歳500円、3歳以下無料 《当日》一般1200円、高校生~4歳700円、3歳以下無料
【問い合わせ先】
ナビダイヤル☏0570-03-1066
公式HP https://metsa-hanno.com/hypermuseumhanno/
取材・文=前田真紀 画像提供=メッツァ
前田真紀
ライター
『散歩の達人』『JR時刻表』ほか雑誌・Webで旅・グルメ・イベントなどさまざまなテーマで取材・執筆。10年以上住んだ栃木県那須塩原界隈のおいしいものや作家さんなどを紹介するブログ「那須・塩原いいとこ、みっけ」を運営。美術に興味があり、美術評論家で東京藝術大学教授・布施英利氏の「布施アカデミア」受講4年目に突入。