アンヌ遙香のちょっとニッチな“駅巡り”…フラッと寄っても楽しい「札幌市教育文化会館」【西11丁目】
本日は西11丁目、札幌市教育文化会館散歩。
この日の私は健康で文化的な生活そのものを絵に描いたような、これ以上にない充実の週末を送ってみたのでした。
予定を立てずに立ち寄っても楽しめる
この日のタイムスケジュールを大披露!
午前10時 教育文化会館4階にて「深夜の告白」と言う1944年制作の白黒映画上映会。
午後12時半 お隣の札幌市資料館のカフェへ。ドイツ風アップルパイに舌鼓。
午後1時半 教育文化会館に戻り、人形浄瑠璃で大号泣
午後5時半に終了。
こんなにパーフェクトなタイムスケジュールが実現するのかと我ながらあっぱれ。
札幌市教育文化会館に足を運べば、特に週末であれば何かしらのイベントが行われていますよね。 当日券でも入れるものが結構あります。
思い立ったら吉日。何の目的もなしにふらっと訪れてみる、なんて過ごし方はいかがですか?
この日拝見した映画は、 今年結成60年を迎える札幌映画サークルさんの上映会イベントでした。 私はたまたま図書館でポスターを拝見し、ピンときたのです! サークルメンバーにならずとも、当日券で会場に入ることもできますが、この日はほぼ満員!!
ビリー・ワイルダー監督。偽装殺人による保険金詐欺を扱ったサスペンス…初めて拝見する名作。手に汗握りましたっっ。
最近ではスマートフォン等でも簡単に往年の名作を拝見できますが、 こうして肩を並べて一つの映画を囲むってやっぱり良いものだなと。
大満足後は1時間ほど間を開けて人形浄瑠璃!ああ忙しい私!
その前に腹ごしらえを…。
徒歩一分。札幌市資料館へ。石造りの重厚な建物はお馴染みですが、実は1階に札幌のアート情報を発信するカフェスペースがあるのです! この日は本格的なアップルパイとカフェオレを堪能して、ちょこっと読書。
ああ週末の時間の使い方が上手い私!(しつこい) と、上機嫌のまま、 さあて、人形浄瑠璃だ!
日本の伝統芸能である人形浄瑠璃。太夫と三味線による語りと演奏+人形劇という形式。
立体の人形を3人で操る独特の技法を用いますので、世界でも類のない高度な技術を要するものといいます。
私はてっきり東京や大阪の方まで行かないとなかなか観られないとばかり思っていたのですが… 実は30年前、札幌市子どもの劇場やまびこ座開会の際、文楽人形の寄贈を受けたことをきっかけに、あしり座と言う北海道初の人形浄瑠璃団体が誕生していたのです。
こんな素晴らしい北海道初の新たな伝統芸能団体があっただなんて…。 恥ずかしながら知らなかったものでして、札幌でも人形浄瑠璃が観られるんだ!と大興奮。
しかも今回はロシアまで漂流をしてしまった実在の人物、大黒屋光太夫をテーマにした三時間半の大作。 人形劇だからこそ表現可能な船上での嵐のシーンや、エカテリーナ帝謁見の煌びやかなシーンなど…。
最後は本公演に携わったすべての人々が舞台上でご挨拶。大感動大号泣。
終演後はお見送りをしてくれた人形さんたちとも写真撮影。 建物から出てみればとっぷりと日が暮れておりました。
いやー…最高の1日だった。 現在私はすっかり大黒屋光太夫ブーム。(なかなか渋いブームですが) 読みたい本がまた増えました。
1つの文化に触れると新たなカルチャーとの出会いが2つ3つと花開いていくことを実感。
週末、もしぽっかり時間が空いたなら…札幌の文化の中心地、札幌市教育文化会館へ行こう!
札幌市教育文化会館
住所:札幌市中央区北1条西13丁目
休館日:第2・第4月曜日(祝日の場合は翌営業日)、年末年始
公式サイト:https://www.kyobun.org/index.html
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
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