羽沢横浜国大駅周辺 まちづくりプラン始動 2区にまたがり市民主体
羽沢横浜国大駅を中心とした神奈川区と保土ケ谷区の2区にまたがる市民主体のまちづくり計画「羽沢横浜国大駅周辺地域まちづくりプラン」が策定された。3月25日に横浜市から認定を受け、今後、4つのテーマを軸に具体的な取組が推進される。
同プランは羽沢横浜国大駅の開業(2019年)を契機に、両区の自治会・町内会や横浜国立大学、保土ケ谷区の常盤台地域ケアプラザ、コミュニティハウスなどで形成される「羽沢横国まちづくり協議会」(石川源七会長=常盤台地区連合町内会長)によって策定された。横浜市地域まちづくり推進条例に基づき、3月25日に山中竹春横浜市長から組織及びプランの認定を受けた。
地域に愛着を
同協議会はプラン策定にあたり、まちの課題や魅力についてを問う住民アンケートを実施。石川会長によると1200を超える意見が集まったという。その後、集まった意見を基にまち歩きやワークショップなどを企画し、まちの課題や魅力を確認。まちづくりプランにはこうした取組を通じて検討された目標のほか、6年間に渡って推進する取組がまとめられている。
同プランの根底にあり「まちづくりの目標」に掲げられているのが「羽沢・常盤台に住む人々が地域に愛着を持って暮らせること」。地域住民が安全で安心な暮らしと住民同士のつながり、そして現在の自然環境の保全を重視し、「永く住み続けたい」と思えるまちづくりを目指す。
4つのテーマで
プランの対象は神奈川区羽沢南と保土ケ谷区常盤台の一部。まちづくりプランには4つのテーマ(「安全安心なまちを目指して」「豊かな街並みや景観をつくる」「多様な交流が生まれる地域」「横浜国立大学との連携をさらに深める」)が示されている。「安全安心なまちを目指して」では、道路の安全(バリアフリー)、交通対策、防犯力向上(防犯灯や防犯カメラ設置)に取り組む。「豊かな街並みや景観をつくる」では建設時の事前協議や緑化の促進(ごみ問題など)を進める。また、「多様な交流が生まれる地域」に関連する取組として、多世代交流拠点を目指すグループへの支援や、新住民との交流を促すウェルカムパッケージの配布など既に実施されているものもある。「横浜国立大学との連携をさらに深める」では、地域活動への参加促進や留学生との交流等を推進する。
石川会長は「2区にまたがるまちづくりプランは市内でも初。国大生が多く住む地域なので、多方面で連携して成功させたい」と思いを語った。