黒澤明、小津安二郎など16人の監督は、伝説の女優・原節子をどう撮ってきたか?「没後10年 原節子をめぐる16人の映画監督」〈神保町シアター〉の特集上映は見逃せない
日本映画史上、「最もスターらしい女優」と言われた原節子。その理由には、なんと言っても日本映画の巨匠・名匠と呼ばれる監督作品への出演機会の多さが挙げられよう。原が出演した作品の監督には、山中貞雄、内田吐夢、伊丹万作、山本薩夫、豊田四郎、山本嘉次郎、島津保次郎、衣笠貞之助、今井正、マキノ雅弘、成瀬巳喜男、黒澤明、吉村公三郎、木下惠介、千葉泰樹、稲垣浩、そして小津安二郎と、錚々たる顔ぶれが揃っていた。(コモレバWEBマガジン連載 東京スタア☆パレードより)
神保町シアターでは、本年が没後10年にあたる伝説の女優・原節子の作品を、すべて監督の違う16本の出演作が上映される。
《特集上映》没後10年 原節子をめぐる16人の映画監督
2025年3月8日(土) ~ 4月4日(金)
神保町シアター(千代田区神田神保町1-23 TEL.03-5281-5132)
*3月18日(火) は、設備点検のため休館
神保町シアター ホームページ https://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater
上映される16作品は、
◆『河内山宗俊』 昭和11年 白黒 監督:山中貞雄 共演:河原崎長十郎、中村翫右衛門、市川扇升、高勢実乗、山岸しづ江
◆『巨人傳』 昭和13年 白黒 監督:伊丹万作 共演:大河内傳次郎、堤真佐子、丸山定夫、片桐日名子、佐山亮
◆『安城家の舞踏會』 昭和22年 白黒 監督:吉村公三郎 共演:森雅之、滝沢修、津島恵子、逢初夢子、清水将夫、殿山泰司
◆『青い山脈』 昭和24年 白黒 監督:今井正 共演:木暮実千代、池部良、杉葉子、伊豆肇、龍崎一郎、若山セツコ
◆『お嬢さん乾杯』[シネスコ版] 昭和24年 白黒 監督:木下惠介 共演:佐野周二、東山千栄子、佐田啓二、坂本武、青山杉作
◆『女醫の診察室』 昭和25年 白黒 監督:吉村廉 共演:上原謙、風見章子、三宅邦子、河津清三郎、村瀬幸子 *デジタル上映
◆『麥秋』 昭和26年 白黒 監督:小津安二郎 共演:淡島千景、笠智衆、佐野周二、杉村春子、三宅邦子、東山千栄子
◆『白痴』 昭和26年 白黒 監督:黒澤明 共演:森雅之、三船敏郎、久我美子、志村喬、東山千栄子
◆『東京の恋人』 昭和27年 白黒 監督:千葉泰樹 共演:三船敏郎、杉葉子、小泉博、森繁久彌、清川虹子
◆『山の音』 昭和29年 白黒 監督:成瀬巳喜男 共演:山村聰、上原謙、長岡輝子、杉葉子、中北千枝子
◆『ノンちゃん雲に乗る』 昭和30年 白黒 監督:倉田文人 共演:鰐淵晴子、藤田進、徳川夢声、大泉滉 *デジタル上映
◆『智恵子抄』 昭和32年 白黒 監督:熊谷久虎 共演:山村聰、青山京子、太刀川洋一、三津田健、三好栄子、柳永二郎
◆『女であること』 昭和33年 白黒 監督:川島雄三 共演:森雅之、久我美子、香川京子、三橋達也、石浜朗
◆『路傍の石』 昭和35年 白黒 監督:久松静児 共演:太田博之、三橋達也、森繁久彌、滝田裕介、滝花久子、山茶花究
◆『ふんどし医者』 昭和35年 白黒 監督:稲垣浩 共演:森繁久彌、山村聰、江利チエミ、夏木陽介、志村喬
◆『慕情の人』 昭和36年 カラー 監督:丸山誠治 共演:三橋達也、白川由美、滝田裕介、伊豆肇、岡村文子、賀原夏子