<ドン引き!妻の死3か月で>再婚にビックリ!お相手は妻の友人!?「祝福できない」【まんが】
私は30代のユウミ。3歳の娘と夫(サトシ、30代)との3人暮らしです。3か月ほど前、私のいとこ(ケンジ、30代)の奥さん(チエ、30代)が、3歳と1歳の子どもを残して病気で亡くなりました。私とチエさんは会社の同僚でもあり、親しい友人です。私はチエさんが亡くなって悲しみに暮れていたのですが、最近、母からケンジくんが再婚したと聞いてビックリ。しかもお相手はチエさんの友人だというのです。私は戸惑いを隠せません。
同僚としても、親戚としても仲良くしていたチエさんが重い病気だと聞いたとき、そして亡くなったと聞いたとき、自分でも驚くくらい動揺しました。同じ歳の子どもをもつ母としての無念さや残された家族を思うと、胸が締めつけられる思いです。
私はケンジくんの再婚にショックを受けたし、祝福する気になんてまったくなれません。それなのに母や姉妹は祝福ムード。姉や妹にとって、チエさんはほぼ他人だから、私ほど感情移入しないのかもしれません。それにしたって……。 私は、自分の感覚だけがおかしいのかとモヤモヤしてしまいました。
チエさんは「子どもたちを置いていけない」「まだこの世を去るわけにはいかない」「まだやりたいことがたくさんある」と言っていました。亡くなる直前には、「本当は私が自分の手で着付けてあげたかったけど」と娘の成人式の晴れ着に使うお金を家族に託しているとも聞きました。 そんなチエさんの未練や想いを踏みにじるようなケンジくんや自分の母に、腹立たしい気持ちでいっぱいです。 しかも亡くなって3か月という早さも、チエさんが大切に扱われていないように感じて悲しくなります。
もしかして存命中からの関係?やましさ全開で……キモツ
母は堂々と言ってきますが、母にそんな言い訳じみた発言をするケンジくんを気持ち悪いとも思いました。ケンジくんは、やましいことがあるから後ろ指をさされる前に言い訳したのでは? とも思います。
チエさんは「子どもたちのことは気になるけどお義母さんが来てくれてるらしくて……」と、話していました。
チエさんと病室でお義母さんが子どもたちのお世話や家の手伝いをしてくれているという会話をしました。しかしチエさんのお葬式後の法事の際、ケンジくんのお母さん(ミツコ叔母さん)と立ち話すると、
入院中もケンジくんのお母さんは来ていたはずでは? そう思いましたが、それ以上聞かない方がいいと思ってやめました。
母は「ケンジくんがひとり寂しく子育てするより、再婚した方がいい」といった主張ですが、チエさんのご遺族や関係者が聞いて、今の時点でみんな納得するのでしょうか? むしろ傷つくと思います。存命中のチエさんから聞いた話とミツコ叔母さんから聞いた話にも食い違いがあるし、母からケンジくんの話を聞けば聞くほど、ケンジくんへの不信感は募るばかりです。 母については、身内可愛さに、人としての最低限の礼節や思いやりすら欠いているとしか思えません。
妻の親「お骨返して!」⇒再婚妻「返したくない」なぜ?
夫は再婚を急ぐ理由に妊娠の可能性を口にしました。
ケンジくんが母に相談した内容を、母が姉に話したそうです。その話によれば、チエさんのご両親とケンジくんとのあいだで、位牌とお骨を巡ってトラブルが起きているそう。
「不義理」と言うからには、チエさんのご両親も不倫を疑っているのでしょう。
思った通り、姉も妹も祝福しているというよりは「面倒なことに巻き込まれたくない」と思っている様子。ひとり怒る私に、姉は「ユウミみたいに親族のなかで再婚に納得していない人たちが結構いるみたいよ。結婚式には出ないとハッキリ言った人もいるみたい」と、教えてくれました。
ケンジくんの話を聞いて、腹がたつ以上に「大丈夫か?」と思ってしまいました。 恋は盲目なのでしょうか。それほど再婚相手に惚れこんでいる? それとも再婚相手に何か弱みでも握られてコントロールされているのでしょうか? そうとしか考えられないほど、ケンジくんの言動がまったく解せません。グループLINEでケンジくんの話を聞いても、共感できないと思います。とにかく、チエさんのご両親に位牌とお骨を返してあげてほしいです。
新しい家族のカタチ?「再婚はご自由に」バカバカしい!
姉妹と話して数日後、予告通り親族を集めたLINEグループがケンジくんによって作成されました。
私は呆れて「私はとくに説明や弁解を求めた覚えはありません。再婚ならどうぞご自由に。私に向けた説明は不要です」と、はっきりメッセージを送りました。すると数分後、ケンジくんから長文のLINEが送られてきたのです。
独りよがりかつ自分に酔ったような文章だと、率直にそう思いました。それに、「誰にも負い目を感じずに生活」したいのはケンジくんなのではないでしょうか? 罪悪感を少しでも減らすために、再婚を応援してくれる人を増やそうとしているようにも見えます。
母以外の親戚たちは本当にケンジくんの再婚を応援しているのでしょうか? そうだとしたらうちの親戚たちは一体どうなっているのでしょうか? 子どもたちの成長を見届けられなかったチエさんの無念、娘を若くして亡くしたチエさんのご両親の気持ち、大人として考えられないのか不思議です。 子どもたちのために再婚は了承したとしても、結婚式に参加だなんて到底信じられません。ケンジくんの独りよがりで押しつけがましいLINEにもウンザリです。
なが~い言い訳にイラッ!あえてイジワルな質問しちゃお
不愉快な気持ちにしかならないので、ケンジくんが作ったLINEグループから抜けようとしていると、ケンジくんから再婚にあたっての説明LINEが届きます。
とにかく、新しい家族のカタチを認めて温かく見守ってほしいとのこと。丁重なようでいて、押し付けがましい内容です。とくにチエさんの遺志をついで、3人目を作るって意味がわかりません。全体的にチエさんの病死を美化して自分たちを正当化し、現状に酔っている感もあってドン引きしました。どうせ意地悪と言われるならカマをかけてみました……。
みんなが私の返信を待つような雰囲気だったので、「チエさんの入院中、カオリさんを自宅に招きいれ泊めていましたね。チエさんにはミツコ叔母さんがきていると嘘をついたのはなぜ?」と、カマをかけてみました。
怪しい。きっと妊娠しているんじゃないの? そう思いましたが、確たる証拠はないし、妊娠しているならいずれわかるだろうし、追及はやめました。その後、母から着信があり、私の振る舞いをひどく怒っていました。
「どんな奴らが再婚を応援しているのだ」とLINEグループのメンバーをチェックしてみました。すると知っている親戚、知らない親戚、いろいろいました、ただ不思議なことにケンジくんの両親はいません。 ケンジくんの両親は再婚に反対しているのでしょうか。だとしたら、ケンジくんや再婚相手の考えがますますわかりません。私には、自分勝手な主張で再婚して、罪悪感を減らすべく、親戚一同に祝福してほしがっているようにしか見えないのです。 私はチエさんが不憫で仕方ありませんでした……。
やっぱり、ね!存命中からの関係に……怒りがフツフツ!
私が婚約者の妊娠について聞いてから、ケンジくんから返信もないのでこのまま話は終わるのかな、と思っていました。私の言動にご立腹の母からも連絡はありません。
しかし数日後、ミツコ叔母さん(ケンジくんの母)から突然電話がきました。
正直面倒だな、どうしようかな……と迷いましたが無視するのも申し訳ないし、内容も気になったので電話に出ました。
なんと母は、ミツコ叔母さんにまで自分の意見を強要していたようでした。そしてミツコ叔母さんがケンジくんの再婚を快く思っていないこともわかります。やっぱりケンジくんたちは子どもを授かったから、入籍し結婚式を急いでいるのだとわかりました。
妊娠の話を聞いて「ほら、思った通りだ」と思いました。何が残された子どものためでしょうか。単に、妻の闘病中に妻の友人と不倫していただけです。 ケンジくんの再婚に対し「もうどうでもいいや」なんて、思っていたけど、ケンジくんを信頼していたチエさんを思うと再び怒りがフツフツと湧いてきました。ケンジくんには呆れてものが言えませんが、妊娠と再婚を躊躇しないカオリさんもどうかと思います。 チエさんの両親は遺骨を返してほしいと言っていますし、ケンジくんたちにチエさんの遺骨を任せたくないと私は思います。一連の出来事で怒りがこみあげてきました。
【ケンジ母の気持ち】許せない「2度と敷居をまたぐな!」
私は60代のミツコ。2人の息子は巣立ち、今は夫と2人暮らしです。数か月前、長男(ケンジ、30代)の奥さん(チエ、30代)が、闘病の末、1歳と3歳の子ども(孫)を残して亡くなってしまいました。親族一同、深い悲しみに暮れるなか、なんとケンジはチエちゃんの友人(カオリ)と再婚したというのです。まだチエちゃんが亡くなって3か月です。私がすっかり動転していると、今度はカオリさんの妊娠と結婚式の話も出てきたのです。
息子のまさかの再婚と結婚式の話に理解がまったく追いつきません。しかも再婚相手のカオリさんは妊娠していると言います。
息子は勝手に入籍して、その足でうちに報告にきました。カオリさんは体調がすぐれないから、と息子が一人でやってきたのです。
私がパニックになるなか、息子を平手打ちした夫は激しい怒りで震えていました。
夫は怒りが収まらないようで、息子の話も聞かず、2階に上がって取り合いませんでした。息子はふてくされたように「父さんと母さんは結婚式に来なくていいよ」と、言い放ちました。
息子の話をつなぎ合わせると、息子とカオリさんは、チエちゃんが闘病中のかなり早い時期から親密だったようです。 最後の入院だけでなく、それまでの手術や入院治療のときにも一緒に家にいたらしいです。完全に不倫です。それもタチの悪い方。 それなのに、不倫を美化し、再婚相手を「自分と子どもたちを支えてくれる人」として、まるで崇めているようでもあります。いくらチエちゃんの闘病と死がショックだったとはいえ、息子はどうしてしまったのかと不安な気持ちも拭えません。
【私の気持ち】実母が再婚を応援?「ワタシが親代わりになってあげる」
私はケンジくんとカオリさんの不倫疑惑がぬぐえず、不信感が募るばかり。しかもミツコ叔母さん(ケンジの母)からの連絡でカオリさんが妊娠していることを知ります。
ミツコ叔母さんや叔父さんへの入籍報告が事後だったと聞いて唖然としました。また親としての気持ちを考えると、ミツコ叔母さん夫婦のやるせなさは相当なものでしょう。
正直、なんだか気味が悪くて仕方がありません。別の問題もはらんでいる気がしてきました。ウチの母がどこまで事情を把握しているのか聞いてみました。
ミツコ叔母さんは私の問いかけに「全部知ってるわ。今は実の母の私よりお詳しいんじゃない?」と、答えました。
続けて「来週はケンジとカオリさん孫たちと一緒に遊園地に行くそうよ。「私が親代わりになる!」って息巻いてたから」と、話してくれました。
ケンジくんの再婚に対する母の異常な執着が気味悪くすらあります。 最初は少しわずらわしく思ったミツコ叔母さんからの連絡でしたが、話してよかったです。 解決にはいたらなかったけど、ミツコ叔母さんと話して内情や真実がわかり少しスッキリしました。ケンジくん夫婦のことはもう本人たちが勝手にすればいいですが、チエさんの遺骨はチエさんのご両親に返してほしいです。
【ケンジの気持ち】支えてくれた彼女「俺たち特別な関係」
私は30代のケンジです。少し前、妻(チエ、30代)が、闘病の末亡くなりました。妻とのあいだにできた子どもはまだ1歳と3歳です。妻の闘病中から亡くなった今も、妻の友人(カオリ、30代)が私たち家族をサポートしつづけてくれています。私とカオリはいつしか親密な仲に。その後カオリが妊娠したのもあり、私たちは新たな家族としてスタートするつもりですが、親戚たちのなかには難色を示す人がいます。カオリとは、チエが生きている間に親密になりましたが、私たちには特別な絆があるのです。後ろ指をさされる前に親戚たちを納得させようと思います。
カオリはチエや子どものために、泊まり込みで身の回りのことをしてくれていました。チエが亡くなった後も、子どもたちが寂しくないようにと毎日のように遊んでくれています。
少し前にカオリの妊娠がわかりました。不倫や浮気などという人がいるとは思います。でも私たちの関係はそんな軽々しい言葉で表現できるものではありません。私もカオリも現にチエへの愛情は持ちつづけているのです。
カオリは独特な雰囲気があり、話にいつも説得力があります。
私たちの再婚話に耳を傾け、とても前向きに応援してくれたのは、伯母さんだけでした。一方の両親ですが、父には烈火の如く怒られ、母にもあれやこれやと予想以上に言われてしまいました。正直、両親が結婚式に出てくれないのは少しショックです。
妻の闘病中、とにかく気持ちがキツかったです。誰でもいいからとにかく私の気持ちを理解してくれる人が、頼る人が必要でした。カオリは私のこともチエのこともよく知っています。 絶好の話し相手だったし、彼女がいなければチエの闘病は絶対乗り越えられませんでした。 世間的には再婚相手になるのかもしれないけど、もはや家族を超えたようなつながりです。この特別感をまわりの人にうまく理解してもらえないのがもどかしくてたまりません。
【私の気持ち】亡き妻がのこしたお金は?「お骨と位牌を返しなさい」
私はケンジくんとカオリさんの不倫疑惑がぬぐえず、不信感が募るばかり。しかもミツコ叔母さん(ケンジの母)からの連絡でカオリさんが妊娠していることを知ります。今はただ、チエさんの遺骨が不義理なケンジさんのところではなく、チエさんのご両親の元に行ってほしいと願うばかりです。
私と話したあと、ミツコ叔母さんはさっそく動き出したのだそう。
ミツコ叔母さんはケンジくんに「今すぐ、位牌とお骨を返しなさい。将来子どもたちのお金を渡さないわよ」と、言って交渉したそうです。その後、位牌とお骨はミツコ叔母さんからチエさんのご両親の手に無事に渡ったと聞きました。
チエさんのことを思うと胸が苦しくなりました……。その後ミツコ叔母さんは、親戚たちに内情をつまびらかに伝えたそう。チエさんが存命中からの2人の不倫関係や、妊娠やお骨、位牌の件です。結婚式に出る予定だった親戚は、誰も事実を知らなかったと言います。
後日談ですが、しばらくして親戚から「ショウコさん(母)、ケンジくんのこと必死だったわねえ」なんて言われます。 会話をするうち、母は父と会う前、妻子ある男性と長年不倫をしていたらしく、別れるときは家族や親族を巻き込む騒動があったそう。 「ケンジくんとカオリさんの道ならぬ恋にかつての自分を重ねていたのかもね」と言われ、ショックや衝撃より「あ、だから応援していたのね」と妙に納得してしまったのでした。
自分勝手にことを進めようとしたケンジくんやカオリさん、そして母も、結局は思い描く通りにならなかったのです。