姫路で見つけたラストダンジョン!手柄山平和公園の『スリラー塔』を探索してきた 姫路市
先日、「姫路モノレール」について取材するために『手柄山平和公園』(姫路市)にある手柄山交流ステーション モノレール展示室を訪れた時、屋上広場で“お城”のような建造物を目撃しました。
姫路でお城といえば、100人中100人が『国宝姫路城』を想像するはず。しかし、目の前にそびえ立ってるのは純度100%の西洋式キャッスル。
城下町・姫路との激しいギャップに、好奇心がムクムクと湧き上がってきた記者は、ラストダンジョンに挑戦するRPGの勇者のような気持ちで、謎の建造物――『スリラー塔』へ向かいました。
手柄山交流ステーションの屋上広場から城を目指して進んでいくと、しばらくして大きな円形広場に出くわしました。なんとなく、“ラスボス前のセーブポイント”を思い出し、改めて装備品(カメラ)を確認することに。
麦茶を飲んで準備も万全。塔の内部へ歩を進めます。
立派な城壁の攻略は避け、階段からひっそりと潜入…。
内部は迷路のように入り組んでおり、まさにダンジョンのようです。
通路をくまなく探索して先に進む記者。ゲームの場合、こういった場所には隠し部屋が存在し、レアアイテムが入った宝箱があるものですが、宝箱どころかゴミのひとつもありませんでした。管理が行き届いていて素晴らしい…。
建物と建物をつなぐアーチ状の橋がかかっていました。上空からのモンスターの襲撃を警戒しながら、足早に進みます。
城内は中庭も整備されており、中央には象徴的な木が1本植えられていました。ここもセーブポイントっぽかったので、再びお茶を飲んで休息を取りました。
先に進むと、見張り台のような建物を発見。内部が気になって足を運ぶ人も多いと思うので、城兵(ほかの来場者)とエンカウントするかもしれません。
螺旋階段を上っていくと…。
展望エリア?に到着。姫路の街がよく見えます。
いよいよ本丸のお城に近づいてきました。
ごつごつとした岩肌が威圧感を与えてきますが、ここまで来たら引き下がれません。
なんと表現したらいいかわからない、個性あふれるビジュアルをした建造物の数々が目につきます。
標高もかなり高くなってきました。
ついに城内の最奥に到達。門をくぐった先には何が待ち受けているのか…。
入ってすぐ、「物置」がありました。
施設の管理に必要不可欠な設備であることは認めます。しかし、欲を言わせてもらうと、もう少しだけ世界観に配慮してもらえると、嬉しかった…。
気を取り直して、探索を再開。物置はあれですが、やはり雰囲気が抜群です。
あと少しでボス部屋だ…!カメラを握る手にも汗が滲んできました。
階段を上った先では、城の主が仁王立ちで待ち構えているはず…。装備(カメラ)をすぐに使えるように構えながら、慎重に進みます。
いよいよ塔の真下に到着!結論から申し上げますと、ラスボスはおらず、イベントも発生しませんでした。
しかし、塔内を探索する時間はワクワクの連続で、記者の心は満足感で満たされました。
最後に『スリラー塔』の概要について。こちらは、1966年(昭和41年)の「姫路大博覧会」に合わせて造られたパビリオンで、現在は手柄山平和公園内の見どころのひとつ、という位置づけなのだそう。
記者が訪れた時は“立ち入り禁止”のような措置は取られていませんでしたが、古い建築物なので訪れるタイミングによっては入れない可能性もありそうです。いずれにしても、訪れる際は安全対策を万全に!
姫路駅前からは徒歩30分程度の距離なので、北口から出ている路線バスで「手柄山中央公園口」まで移動し、そこから徒歩で向かうことをオススメします(大人ならバス停から徒歩15分ほど)。
近くには外観のユニークさでは負けていない建築物『手柄山回転展望台』もあるので、合わせて見学することもできます。
場所
スリラー塔
(姫路市西延末440-2)