水槽、フルアルバム『FLTR』リード曲「カルチュラル・オートマティカ・フィーディング (feat. たなか)」のMV公開
エレクトロ、ロック、ヒップホップなどを独自のスタイルに昇華し、自身で作詞、作曲、編曲を手掛けシンガー・トラックメイカーとして活動しているアーティスト・水槽が、4月9日(水)に1年8月ぶりとなる4枚目のフルアルバム『FLTR(ヨミ:エフエルティーアール)』をリリースした。また、リード曲「カルチュラル・オートマティカ・フィーディング (feat. たなか)」のMusic Videoが、水槽のYouTubeチャンネルでプレミア公開となった。
4枚目のフルアルバム『FLTR』は、アニメ『龍族 -The Blazing Dawn-』エンディングテーマ「ランタノイド」、TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』のエンディングテーマ「MONOCHROME」、TVドラマ『コールミー・バイ・ノーネーム』オープニング主題歌「スードニム」を含む全11曲が収録。アルバムのリード・トラックにはバンド・Dios(ディオス)のフロントマンを務め、歌手活動のほか、ヒプノシスマイク、花譜、葛葉など人気アーティストのサウンドプロデュース・楽曲提供・楽曲参加を行なっているアーティスト・たなかを迎えた「カルチュラル・オートマティカ・フィーディング (feat. たなか)」が収録されている。
アルバムは2形態でのリリースとなり、初回生産限定盤はトールサイズのデジパック仕様になっている。さらに特典ブルーレイには24年8月に行われ即完売したワンマンライブ『SECOND CONCEPT LIVE "SOLUBLE"』のダイジェスト映像とメイキング映像が収録され、初回仕様限定盤はCDのみのクリアジャケット仕様となり、両形態に先着でカーソルステッカーが封入される。また、法人別特典情報も公開されている。
Music Videoがプレミア公開となった「カルチュラル・オートマティカ・フィーディング (feat. たなか)」は、現代社会でSNSを通して様々なカルチャーが自動的に流れてくる事に警鐘を鳴らしながら、溢れて止まらない「文化的ぽさ」を感じる要素を楽曲にパッケージした、アイロニックな構造の楽曲に仕上がっている。サウンドはBPMの早いデジタルトラックにより歌詞の世界観を加速させており、デジタルネイティブ世代である水槽とたなかの掛け合いが絶妙にマッチした楽曲となっている。
4月19日(土)にはアルバムのコンセプトのリンクした恵比寿リキッドルームで行われるワンマンライブ『THIRD ONE MAN LIVE "FLTR"』、同日にアフターパーティー『FLTR AFTER PARTY "FROM LAPTOP TO TURNTABLE"』が開催される。
水槽セルフライナーノーツ
そろそろお腹もすいてきた頃でしょうから、とびきり味が濃く、目眩がするほどサイケデリックな色合いで、脳汁出ちゃうやつをご用意した。
君たちの大好きなcultureです
乱暴に抑えつけてその口を開けて
ドーパミンの海でしか生きられない
SNSはより全自動の側面を強めてきている。ひとつの動画を見終わったら、勝手に次の動画がサジェストされ、
たいして興味はないが眺めているとまた次の動画。飲み下さないうちに口に突っ込まれて、味だけを与えられ、息つく暇もない。
現代人のほとんどがドーパミン中毒になっている。他でもない自分も、例外ではない。
おすすめタブをスクロールしているとき、その無意味さに辟易しながらも中断を恐れている自分がいる。
ショート動画に釘付けになっているとき、磔刑の体勢で快楽物質を流し込まれている気分になる。だけど、この味を知ってしまった。
Google検索を手にしたら、誰が辞書を引くのだ。
時代と寝たインテリジェンスは
幸福な夢を見るか?
ご用意しましたので、席について。頭のかたち、いや、文化のかたちが効率重視に切り分けられていく。
確かな危機感を覚えながらもその濁流に呑まれていく。警鐘を鳴らしながら、啓蒙を気取って並べ立てた文化っぽさ。
溢れて止まらない「ぽさ」だけを過剰摂取していただく、アイロニックな構造。