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東広島トップに聞く! 株式会社プラス社長 藤本 亮氏 ダイヤモンド工具使い構造物を切断・穿孔

東広島デジタル

 ダイヤモンド工具を使用した精密な切断・穿孔(穴あけ)工事などを手掛ける株式会社プラス(本社・東広島市西条町助実、藤本亮社長)。今年が創業8年目の若い会社ながら、着実に売り上げを伸ばしている。藤本社長に話を聞いた。(日川)

コア削孔機で「騒音」「粉じん」に対処

ダイヤモンド工具を活用する強みは。

 刃先にダイヤモンドを使用しているため非常に硬く、コンクリートやアスファルトを高精度で切断・穴あけできることです。小規模から大規模までさまざまな建設現場でニーズに応える力を持っています。

メインで行っている工事は。

 解体現場での建物の切断・撤去作業です。弊社では、コンクリートに穴をあけるコア削孔機や、複雑な構造物を正確に切るワイヤーソー、壁面に沿って垂直や水平に切断できるウォールソーなど、さまざまなダイヤモンド工具を駆使し、撤去を進めています。
 解体現場では「騒音」と「粉じん」が課題ですが、コア削孔機は回転式のため振動と騒音が少なく、水を流しながら施工するため粉じんの発生も抑えられます。特にビルが密集する都市部での工事に適しており、会社の強みの一つになっています。
 撤去にはクレーンを使います。オペレーターは外部に委託していますが、つり方は安全面を考えて弊社で工夫しています。

売り上げの状況は。

 創業したときに、「毎年4000万円ずつ増やす」という目標を立てました。昨年度は、2億円超えを達成し順調に伸びているのかなと思います。
 ただ、この業界は、道具が仕事をする、といわれるくらい、機械の充実が生命線になります。最新設備の機械の導入に先行投資をしていきますから、経費が利益を圧迫し赤字になる年もありました。現在、所有する機械は100台を超えましたが、今後は損益分岐点を意識しながら機械を導入していきたいと考えています。また、社員を増やすことにも力を入れていきますので、人件費と売り上げのバランス感覚も求められます。

道路カッターを使って作業をするスタッフ

現場では「考えること」を大切に

社員に伝えていることは。

 「手を抜かないこと」と「考えること」です。屋外作業は常に危険と隣り合わせです。作業工程は、事故がないよう細部にまで煮詰めていますが、時間にして数秒程度の「ちょっとした油断」が事故につながるケースがあります。
 一方、現場では、作業工程を練っていても、想定外のことが起こるため、臨機応変に考える力が必要になります。私たちの仕事には、同じ現場は一つとしてありません。一つ一つの現場には違う顔があり、そのたびに創意工夫が求められることが、この仕事の魅力でもあります。

社名に込めた思いは。

 「向上」という願いを込めてプラスと名付けました。将来的には、農業や自動車リースなどにも事業を広げ、土木建設業界を支えていきたいと、考えています。例えば、農業に取り組むことで、土建業者に食を提供、業界の福利厚生の一翼を担うことにもなります。とにかく、どんな状況に置かれても、前向きにプラス思考で取り組んでいきます。

【藤本亮さんプロフィル】
 1980年、東広島市黒瀬町生まれ。黒瀬高校卒。山九勤務、工務勤務などを経て、独立。個人事業主時代からプラスの屋号を使用。2017年、法人化し現在の会社を設立。料理、釣り、球技が得意。妻と一男一女の4人家族。

【株式会社プラス 会社概要】
 2017年創業。現在の社員数は16人。本社のほか、広島市西区に広島営業所を持つ。工事実績は構造物の切断・撤去を中心に250件を超える。建物や橋などの撤去も手掛け、保有機械は100台を超える。

プレスネット編集部

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