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あなたの愛猫は大丈夫?『愛情不足』な猫が見せる仕草・行動7選

ねこちゃんホンポ

愛情不足な猫がする行動7選

愛猫の行動の変化に「猫は気まぐれだから」と軽く考えるのはキケンかもしれません。変化や異常には必ず原因があり、愛情不足で見られる猫の行動の多くはストレスです。

長期化すると病気につながることもあるので、注意して観察するようにしましょう。

1.過剰に甘える

ふだんは適度な距離感だった猫が、急に甘えてくることがあります。季節はずれの寒さを感じたときやびっくりする出来事が原因で密着したがることもありますが、愛情不足が原因である場合も考えられます。

過剰な甘えは、飼い主の注意を引きたいときや、愛情を求めている行動です。もともと甘えん坊な性格の猫でも、いつも以上につきまとってくるときは、飼い主さんへの愛情を求めているかもしれません。

未避妊・未去勢の猫や病気の兆候がある猫でも、急激に甘えてくることがあるので、「甘えん坊でかわいい」とのんびりせずに、ほかの症状もあわせて観察しましょう。

2.よく鳴くようになる

ふだんはおとなしくて、あまり鳴かない猫が鳴くようになったり、鳴き方が訴えるように変化したりするのは、何かを伝えようとしている可能性があります。特に愛情を求めている猫は、飼い主が帰宅したときや遊んでもらいたいときなどに強い口調で鳴いて訴えようと努力します。

飼い主が近くにいるのに鳴き続ける場合は、飼い主さんとの関係性に寂しさを感じている可能性も。甘えるのと同じように、しつこく鳴いて注意を引こうとしているのかもしれません。

この段階であれば、愛猫のためにしっかりと時間を取って接してあげることで落ち着きを取り戻すことは可能です。

3.毛づくろいをしすぎる

愛情不足を感じた猫は、ストレスから頻繁に毛づくろいをすることがあります。自分の気持ちを落ち着かせようと、身体を舐めることで自分を癒そうとするのです。

必要以上に身体を舐め続けることで、毛が薄くなったり、舌で皮膚を傷つけたりすることがあります。一度習慣になると、原因が解決しても続いてしまうことがあるため、注意が必要です。

お腹や足を集中的に舐めている場合は、ストレスが関係していることも考えられます。毛づくろいの様子がいつもと違うときには、理由を探してみたほうがよいでしょう。

4.攻撃的になる

若くて活発な猫は、遊んでいるうちに興奮して飼い主さんを噛んだり蹴ったりしてしまうことがあります。これは、一時的にエネルギーを発散して、あとはふだん通りに戻ることがほとんどです。

一方、愛情が足りない、寂しいと感じている猫が同じような攻撃行動をくり返す場合は、寂しさからくるストレスがあるのかもしれません。その場合、攻撃的行動は、一日に何度も繰り返し起こり、楽しんでいる様子はありません。

おもちゃなどを破壊するように乱暴に扱ったり、ときには飼い主さんに向かって攻撃したりしてしまうこともあります。

猫に噛まれたときは、驚いて叱ってしまいそうになりますが、まずは一歩引いて、愛猫の心のケアを優先しましょう。

5.人から離れたがる

愛情不足を感じた猫の中には、いじけた心理状態になってしまうこともあります。甘えるどころか、逆に飼い主から距離を置こうとして、なでようとしても避けたり、寝床にこもって食事以外は出てこないような態度をしたりします。

もともと野良猫出身など、子猫の頃に何かの事情で母猫と離れてしまい、十分な愛情を受けられなかった経験のある猫は、優しくしてくれる存在への強い愛着と、思ったような愛情を感じられないときの恐怖心で葛藤することがあります。

もし愛猫が不安定な態度を取る場合には、ゆるがない信頼関係を築くことが大切です。

6.食欲の変化

食欲減退や過食など食欲に変化が出てきたら、愛猫の頭の中は、ネガティブな思いに支配されてしまっているのかもしれません。

また、どんどん食べ物を要求する過食が見られるケースもあります。こちらは「よく食べるから元気」と見逃しやすいものの、食欲不振と同じくらい注意が必要です。

ストレスによって副腎からストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが分泌されます。その結果、神経伝達物質のセロトニンの分泌が抑制され、食べることで安心しようとして過食になりやすくなります。食欲の急激な変化は病的な原因も考えられるため、獣医師へ相談するようにしましょう。

7.消化器系の異常

愛情不足な状態が長く続く場合、消化器系にも異常が出ることがあります。ストレスによって胃腸の働きが弱くなり、消化不良による軟便や下痢、あるいは便秘、食後の吐き戻しが増えることもあります。

軽い軟便や吐き戻しだと「しばらく様子を見よう」と考えやすい症状ですが、数日続く場合や頻繁に繰り返す場合は、病院へ行きましょう。心配しながら様子を見ているよりも早めに受診したほうが安心です。特に、子猫やシニア猫、病気の猫は、脱水などのリスクが高いため、早めに獣医師に相談しましょう。

本当に愛情不足?こんなときは病院へ

今回紹介した猫の行動は、必ずしも愛情不足が原因とは限りません。同じ行動でも、健康問題が関係しているケースも考えられます。

飼い主の思い込みで、治療のチャンスを逃さないよう、次の症状をチェックしておきましょう。

✔体重減少をともなう食欲不振
✔嘔吐や下痢が2回以上続く
✔元気がなく寝てばかりいる
✔異常に食べたがる
✔毛づくろいで脱毛が見られる
✔頻繁に鳴いて落ち着きがない

これらは愛情不足によるストレスが原因で起こることもありますが、内臓の病気や感染症などでも起きる症状です。「しばらく様子を見よう」と思っているうちに悪化することもありますので、体調不良が続く場合は、早めに動物病院を受診するようにしましょう。

まとめ

ふだんはクールに見える猫も、私たち人間と同じように、大切なものを失ったり期待していたものを得られなかったりすると、悲しみやイラ立ちを覚えることがあります。

信頼している飼い主の多忙や新しいペットのお迎えで愛猫への関心が薄れたりすれば、猫は愛情不足から不安やストレスを感じてしまうこともあるのです。

もし今回紹介した行動を愛猫がしているかもしれないと感じたら、最近の猫の生活環境や接し方に変化がなかったか振り返りをしましょう。

猫が見せる行動の中には、病気が関係しているものもあります。食欲や元気の有無を確認して、愛情だけでなく健康面にも注意を払いましょう。不安なことがあれば、早めに獣医師に相談することも大切です。

猫の好みに合わせて遊びやふれあいの時間を増やし、安心できる環境を整えましょう。そうすることで、愛情不足の不安も和らぐはずです。


(獣医師監修:葛野宗)

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