サウザンロード 商店街で「ドロス」推し 白井さん出身、きっかけに
サウザンロード相模台商店街連合(相模台地区)で現在、人気ロックバンド[Alexandros](アレキサンドロス)のポスタージャックが始まっている。今秋、同バンドが相模原市内で開催する野外フェスの応援企画の一つ。メンバーの白井眞輝さんが同地区出身だった縁で同商店街は昨年からさまざまな応援企画を実施。全国からファンが訪れるなど商店街の活性化につながり始めている。
[Alexandros]は昨年、相模原市内で初の野外フェス開催を実現。好評を博し、今年も第2弾の開催が決定している。
同商店街に掲示しているのは、11月1日、2日に相模原ギオンフィールドで開催する「THISFES'25」のポスター、150枚。約1Km連なる同商店街加盟店に順次掲示されていく。
始まりは昨年9月頃から。同商店街の古定謙一会長の元に白井さんから直接連絡が来た。野外フェス開催告知のポスター掲示の依頼だった。
古定さんにとって白井さんは小、中学校が同じ、さらに少年野球チーム(相模台少年野球クラブ)で一緒にプレーした後輩に当たる。古定さんは「ぜひ頑張ってもらいたいと思った」と依頼を快諾した。
当時、白井さんから託されたポスターは100枚。加盟店舗に掲示すると、今度は白井さんが自身のラジオ番組で商店街を散策しながら紹介した。すると[Alexandros]のファンの間で「ポスタージャックされているらしい」とSNSで話題になった。
ファンが商店街を訪れ、ポスターの撮影や、白井さんがラジオで紹介した店舗を巡るなど、ラジオの反響があった。また古定会長を訪ねに来たというファンも。古定会長は「せっかく白井君たちが盛り上げてくれたんだから、この機を逃してはいけない」と、商店街も積極的に企画を仕掛けるようになった。
大阪、徳島からも
著作権管理団体に申請し、昨年11月30日からサウザンロードで[Alexandros]の楽曲9曲を放送している。曲は同商店街のSNSでリクエストを募った。SNS担当の渡辺晋悟さん(ワタナベ理容室)は「参加したのは100人程。商店街のフォロワー数も企画の発信するようになってから一気に増えた」と、影響を語る。
また、ファンが思いを綴るコミュニティノートを商店街に設置。『[Alexandros]に出会ってからオダサガに10回以上来ている。駅に着くとホッとする』『セトリ(曲順)最高です。楽しい企画をありがとうございます』などのコメントが書き込まれている。徳島県や大阪府など遠方から訪れたファンもいた。
古定会長は「商店街としても地元アーティストの応援は大事。野外フェス開催に向けて、今後もさまざまな企画を仕掛け中。ぜひ楽しみにしてもらいたい」と呼び掛ける。今後はサウザンロードに[Alexandros]のフラッグジャックも予定しているという。詳細は同商店街のXを確認。
また取り組みについて白井さんは「生まれ故郷の相模台商店街に[Alexandros]のフラッグが立つなんて夢のようです。古定先輩ありがとうございます」とコメントした。