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倉見神社 重文本殿と神輿修復へ 来夏の完了目指す

タウンニュース

倉見神社の本殿を確認する磯川委員長(左)と委員会メンバーの磯川彰さん。足元には腐朽した木材が置かれている

倉見神社(寒川町倉見46)の本殿と神輿が老朽化に伴い修復されることとなった。本殿は280余年前に造営された町最古の建造物で、重要文化財に指定されている。本殿は来年10月2日の例祭に間に合うように、神輿は来年の浜降祭に向けて修復完了を目指す。

倉見神社の本殿は、もともとは寒川神社本殿として1741(寛保元)年に造営されたもので、町最古の建造物になる。1895(明治28)年に倉見神社に移築され、これまで数度にわたり修復が行われてきたが、近年の雨風により建物の傷みが著しく、修復の必要があった。

神輿は1979(昭和54)年に新造され、40年以上にわたり浜降祭などに出輿してきた。地域の賑わい創出や地元への愛着を形成する一助になっていたが、製作以来大きな補修は行われておらず、各所に傷みが発生していた。

修復にあたり、同神社関係者らで「倉見神社本殿・神輿修復委員会」(磯川浩委員長)を2021年に設立。調査等を行った結果、本殿は浜縁や高欄を中心に腐朽が、神輿は漆や金箔の剥離に加え、金物の破損等が各所で認められた。

磯川委員長は「地域の守り神として後世に残していかなければいけない。本事業が滞りなく完遂するよう、ご協力、ご奉賛を切に願います」と話す。また、倉見の神輿保存会の山口行介さんは「近年、浜降祭で他の神輿と比べると、おらが村の神輿の劣化が目立ってきていて悲しく感じていた。来年は綺麗な姿での担ぎを披露したい」とコメントした。

奉賛金などの問い合わせは、倉見神社【電話】0467・74・8376へ。

今年の浜降祭で担がれた倉見神社の神輿

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