30年の集大成、原宿・表参道で「ケイタマルヤマ遊覧会」が開催
2024年で30周年を迎えた世界的ファッションブランド「KEITAMARUYAMA」による展示イベント「ケイタマルヤマ遊覧会」が、9月14日(土)から「表参道ヒルズ」と「ラフォーレ原宿」で同時開催される。
表参道ヒルズの地下3階の「スペース オー」は「FASHION」をテーマに、丸山の私物などを用いて忠実に再現されたアトリエコーナーから始まり、初公開となる1000種類以上のテキスタイルの原画や、クリエーションの変遷が垣間見えるデザインスケッチ、刺繍作品の数々が並ぶ。圧巻は、30年間で丸山が生み出したアーカイブ作品だ。デビューコレクションから現在まで、母から子へといったセカンドユースを意識したものなど、心を満たすさまざまな作品が放射線状に展示されている。
アーティストがどういった発想で発注し、どうやって形になっていくのかといった工程を明らかにし、そしてデザインが洋服になり、着た人の物語になる。そんな時空を超えたプロセスを感じさせる構成になっている。
ラフォーレ原宿の6階にある「ラフォーレミュージアム原宿」では、「COSTUME」をテーマに、数々のステージ衣装を紹介。ブランドのスタート以前から丸山が手がけているDREAMS COME TRUEのライブ衣装は見どころたっぷりだ。4年に1度開催する大規模ライブ「史上最強の移動遊園地」の1991年から2023年までの衣装はブランドや時代の変遷を感じる資料としても楽しめる。
また、浜崎あゆみのコスチュームは、2011年の紅白歌合戦で着用した純白の大ドレスなど印象的なものが揃う。乃木坂46のライブ衣装、映画『ヘルタースケルター』で、沢尻エリカ演じるトップモデルのりりこがまとっていた印象的な深紅のドレス、劇団四季の舞台やバレエの衣装といったバラエティー豊かなコレクションが並ぶ。
デザイナーのもの作りへのこだわり、丁寧な手仕事で紡いできたブランドのフィロソフィーを体感しよう。
会期は、表参道ヒルズが9月23日(月・祝日)まで。ラフォーレ原宿が10月6日(日)までと異なるので注意してほしい。チケットは特設ウェブサイトで購入できる。
100のコラボレーションを1年間かけて展開
同イベントは、今年30周年を迎えた同ブランド「KEITAMARUYAMA」が1年をかけて、ファッションの持つ新たな可能性を伝えるため「街」「人」「コト」をつなげて100の景色を生み出すプロジェクト「丸山百景」の一環だ。
同プロジェクトでは、さまざなブランドとのコラボレーションを展開しており、ラフォーレ原宿では、全館タイアップ企画を実施中だ。GR8 、GOODGLAS、HEIHEI、SHEEP、NANASAI(愛と狂気のマーケット) など多様な顔ぶれがラインアップしている。ぜひ合わせてのぞいてみてほしい。
さらにケイタマルヤマ遊覧会の期間中には、ラフォーレ原宿前に「マルヤマクレープ」が登場。パンダのビジュアルとマスカルポーネクリームが特徴的なオリジナルクレープ(850円、税込み)は見逃せない。このほか、フラワーショップやアートギャラリーとのコラボレーションも開催する。
ものを作る努力・情熱を次世代に受け継いでいきたいという思いが同プロジェクトの根底にはある。同展はもちろん、多様なコラボレーションを通して、ファッションが持つ喜びを感じてみては。