おなかの中で聴いて、憶えてる!?私の胎教体験
男の子2人と女の子1人の三児の母で、現在はフリーランスで講師、保育サポートなど複数の仕事を掛け持ちしているママライターのtaremayuです。24歳で結婚し、出産は27歳、29歳、31歳の時です。結婚後は楽器店で経理事務の仕事をしながら、フルート講師もしていました。
“フルート吹いても大丈夫?”妊娠わかり、まず確認
夫とは大学時代フォークソング部で出会い、彼はエレキギター、私はフルートとキーボード担当でバンドを組んでいたこともあり、結婚後もよく二人でコンサートに行っていました。
結婚2年目から妊活を開始し、毎朝、基礎体温をつけてタイミングを計る方法で1年後に妊娠。産婦人科に行き、まず確認したのは「フルート吹かない方がよいでしょうか?」でした。
音色に合わせてぽこっと胎動。あ!赤ちゃん喜んでる
お医者様はあっさりと「いいや、大いに結構ですよ」と。「腹式呼吸だからですか?」と聞くと、頷きながら、「でもあまり長い間、立ったままはよくないかな。すわってもできますか?」と言われました。
実際、つわりの時期にはレッスン中に気分が悪くなったり、ふらふらしたりということもありましたが、安定期に入るとむしろ、フルートを吹くことでリラックスできるように。
妊娠16週の時、おなかの赤ちゃんがポコッと動いたのを感じ、「あ、これが胎動なのね」と感動。その後も、私がフルートを吹くたびに、“ぽこっぽこっ”と動くようになり、「あ、聴いてくれている、一緒にリズムを取ってくれている」と心が躍り、嬉しくて愛しくてたまらなくなりました。
癒し系の音楽で、ママと一緒に赤ちゃんもリラックス
私は普段からクラシック、ロック、ジャズ、ポップスと多ジャンルの音楽を聴くのですが、妊娠20週目にジャズのコンサートに行ったところ、おなかの赤ちゃんはそりゃあもう大騒ぎ。最初から最後までボコボコ動き回っていました。
一緒に楽しんでくれていたのならよいのですが、少々刺激が強過ぎたかも、と反省。その後はゆったりとした癒し系の音楽を聴かせるように心がけました。
とくに反応がよかったのは、白鳥英美子さんの『AMAZING GRACE』と10ccの『I'm Not In Love』です。語りかけてくれているような、ささやきのような歌声、さざ波のような残響音が何とも心地よく、おなかの赤ちゃんも“みこっみこっ”と応えてくれていました。
ママもパパも、毎日たくさん話しかけて、触れ合って
ちなみに、巳年生まれの赤ちゃんだったので、妊娠11週から「みーちゃん」と名付けて話しかけていました。演奏したり音楽を聴かせたりということだけでなく、たくさん話しかけてあげること。それが何よりもの胎教かなと思ったからです。
ご飯の前には毎回「みーちゃん、いただきます」とごあいさつ。胎動が激しい時には「みーちゃん、どうした?びっくりしちゃった?」と話しかけながらおなかをさすりました。
当時、夫とは毎日一緒にお風呂に入っていたのですが、私のおなかに耳をあてると“チャポンチャポン”と音がするらしく、「こ~んな音をみーちゃんは聴いているのかぁ」と驚いたような声を出しながら、おなかに手をあて「お~い」と話しかけていました。
そしてみーちゃんは妊娠39週目に体重3350g、身長50cmで誕生。よく泣く元気な男の子でしたが、妊娠中に繰り返し聴かせていた10ccの「I'm not in Love」をかけると、不思議にすっと泣きやんだのです。聴き入るようにそのまま、すやすや寝てしまうことも。また、産後2カ月目から自宅でのフルートレッスンを再開したのですが、おとなしく聴いてくれていて、生徒さんに「アウッ」と愛嬌を振りまいていました。「ちゃんと憶えてくれているのね」と、嬉しかったです。
[taremayu*プロフィール]
2男1女、三児の母。夫とは19歳の時に知り合い、24歳で結婚、初産は27歳、一人目妊娠当時は楽器店で経理事務、フルート講師の仕事を掛け持ちしていた。妊娠29週目まで、フルタイムで働いていた。現在はフリーランスで講師、保育サポートなどの仕事にも携わっている。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。