節約がストレスになっている…。節約以外で「家計を大きく改善する」方法とは?
毎月少しでも多く貯金ができるように、日々節約に励んでいる方は多いでしょう。しかし、実は、節約よりも効率よく、大きく家計を改善する方法があるのをご存じでしょうか。今回は、厳しい節約で少し疲れてしまっている方に向けて、節約以外の家計改善の方法をご提案します。
その節約、本当に効果がある?
「家計を黒字にしたい」「貯金を増やしたい」と、日々節約に励むのは大変素晴らしいことです。ネットで節約レシピを調べたり、少しでも安いスーパーに足を運んだり、お惣菜や外食を控えたりしている人もいるでしょう。
ただし、その人の性格にもよりますが、多くの場合、色々なことを我慢する節約生活は、ストレスがたまります。例えば、節約のために、子どもの塾や習い事を減らしたり、自分の趣味を我慢したり、大好きなレジャーや旅行に行かないようにするという節約は、人生の楽しみを半減させてしまっているかもしれません。
さらに、実際に頑張っているその節約行動が、本当はあまり効率的ではない可能性があります。
例えば、安いからといって、少し離れたスーパーに30分かけて行くとしましょう。近くのスーパーでは、300円だった卵を250円で購入できるなど、安いスーパーでお得に買い物ができたとしても、卵の場合、その節約効果はたった50円です。その他の買い物も安くできたとしても、せいぜい500円程度でしょう。往復で1時間もかけて離れたスーパーに行っても、お得になったのは500円だけで、逆に時間コストが大きい場合があります。
節約するより、「収入アップ」を目指す
頑張って節約をするよりも、大きく稼いで収入アップを目指した方が、家計への効果は大きいと考えられます。
例えば、先ほどの例では、往復1時間かけて通りスーパーに行き、500円の節約をしました。しかし、この1時間をパートなどで働いた場合、時給分として1000円~1500円など、より大きなお金を得ることができます。
パートなどで働いた分、近くのスーパーで少し高い商品を買わなくてはいけないかもしれません。しかし、それでも家計全体としては、働いた方がプラスになる場合が多いです。
家計を劇的に改善したいと考えている場合は、細々した節約に励むよりも、大きく稼げるよう、収入アップを目指した方が効率的だと言えるでしょう。
専業主婦は働こう、パート主婦は賃金アップを目指そう
家計の収入アップのためには、「専業主婦はまず働いてみる」「パート主婦は賃金アップを目指す」を実践してみましょう。
今まで働いていなかった専業主婦の方は、仕事を始めるというのはハードルが高いかもしれません。まずは、パートなど、短時間でも構わないので、働き始めてみるということが大切です。新しい人間関係が生まれるなど、収入面だけではなく、生活にメリハリがうまれるかもしれません。
また、すでに仕事をしているパート主婦の方は、より賃金が高い仕事に変えたり、労働時間を増やしたり、正社員を目指すなどして、収入アップを目指しましょう。パートの仕事をしながら、苦しい節約生活を送るよりも、大きく稼いで、より大らかな気持ちでお金を使った方が、ストレスが貯まらず、生活が楽しくなる可能性があります。自分にできる収入アップの方法はないか検討してみましょう。
まとめ
お金を大切にし、無駄使いをしないことは重要です。しかし、辛すぎたり、時間がかかり過ぎたり、10〜20円などの少額の節約は、実は効率が悪いケースがあります。もしも、日々の節約生活でストレスを感じている場合、今回ご紹介した内容を参考にしながら、節約よりも効果が大きい、収入アップを目指してみてはいかがでしょうか。
下中英恵/1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者