取り扱い要注意!人間が作り出してしまう有毒ガスとは【眠れなくなるほど面白い 図解 毒の話】
環境汚染?人体破壊?吸ったらヤバそうな有毒ガス
人体や環境に害をもたらす気体
有毒ガスとは文字通り、毒性がある気体のことです。吸い込んだり、体に触れたりすると、健康に害を及ぼす危険性があります。
有毒ガスにはさまざまなものが存在します。工業において物をつくる過程で発生することが多いですし、なんらかの化学反応や自然現象の副産物として生まれることもあります。主な有毒ガスとして挙げられるのは、一酸化炭素、塩素、硫化水素、アンモニア、二酸化窒素、オゾン、二酸化硫黄、フッ化水素酸などです。
有毒ガスの特徴のひとつとして、「反応性」があります。反応性とは、化学反応を起こす傾向のことです。ほかの化学物質と接触することで化学反応を起こし、その結果、これまでとは違う危険な性質を持つようになるかもしれないのです。
また、有毒ガスは人体にとって直接危険なだけではありません。空気や水、土壌を汚染して環境にも深刻な被害をもたらします。
有毒ガスのなかには、においなどで簡単に識別できるものもありますが、無色無臭で気づきにくいものも珍しくありません。そうした有毒ガスを検出するには、ガス検知器などがなければ難しいでしょう。閉鎖空間で有毒ガスの危険性を感じた場合には、十分に換気をするようにしてください。
空気中にまん延する有害なガス
吸い込んだり、肌に触れたりすると、人間の健康に直接害を及ぼす危険性がある。
放出されると空気、水、土壌を汚染してしまい、結局は人体にも悪影響を及ぼす。
もし有毒ガスがもれた場合は?
濡れたハンカチで鼻や口を抑える
「有毒ガスがもれているのでは?」と疑われる場合は、すぐに避難を。そのうえで消防署などに通報しよう。引火の危険性もあるので、タバコなど火の使用は厳禁。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 毒の話』監修:船山 信次