由来を知ればきっと作りたくなる!各家庭の味付けを受け継ぎたい「お雑煮」
知っているようで意外と知らないのが年末年始のマナー。年賀状や初詣、お年玉など、年末年始には古くからの行事や習慣、しきたりがたくさんありますが、「正しいやり方は知らない」「やっているけど理由は分からない」ということも多いはず。知らなくて恥をかいた...なんてことのないよう、年末年始のしきたりやマナーを「現代礼法研究所」主宰の岩下宣子先生に聞きました。江戸時代からお正月に食べられるようになったといわれる「お雑煮」。地方によってその土地ならではの食材が使われていたり、各家庭の味付けがあるのもおもしろいですよね! 今回は、知ればきっと作りたくなるお雑煮の由来をご紹介します。
お雑煮を食べると神様のパワーをもらえる!?
お雑煮は、年神様に備えたお餅や農作物、海産物を元旦にわけ合って食べたことが起源とされています。
地域ごとに具材や味付け、調理法もさまざまですが、重要なのは「餅」。
年神様はお米の神様なので、米から作った餅は霊力の塊のような存在で、食べることで神様から力を授かり、生きる力になると信じられてきました。
「忙しくておせちを作れない場合は、お雑煮だけでも作るといいでしょう。家庭によって味付けもさまざまなので、家の味を受け継いでいくという意味でも大切にしたいですね」(岩下先生)
お雑煮といえば、地域ごとのバリエーションも話題になるもの。白味噌、すまし汁、くるみだれ...興味のあるレシピを調べて作ってみるのもおもしろそうですね!
文/さいとうあずみ