捨てる寸前のトートバッグが復活!→手垢汚れがごっそり落ちる「キャンバストート」の洗い方
こんにちは、洗濯研究家の平島利恵です。キャンバス地のトートバッグは、丈夫で長く使えるアイテムですが、手垢などの汚れが蓄積しやすく、「持ち手が黒ずんでしまった……。」という経験がある方も多いのではないでしょうか? 今回は、キャンバス地のトートバッグの汚れの原因と、正しい洗い方を解説します。
キャンバス地の汚れの原因は?
キャンバス地は綿や麻などの繊維が織られてできています。この「織り目」に汚れが溜まりやすく、使用を重ねるごとにどんどん汚れが蓄積します。汚れの原因は主に 「手垢」と「ホコリ」です。
<手垢>
持ち手部分など、よく触れる部分に蓄積しやすく、黒ずみ・黄ばみの原因に。
<ホコリ>
繊維に付着し、手垢と混ざって酸化すると黒ずみに。
キャンバス地のトートバッグは自宅で洗える?
キャンンバス地は自宅で洗うことが可能です。
ただし、サイズの縮みや風合いの変化が起こる可能性があるため、できれば部分洗いを基本とし、頻繁な丸洗いは避けた方が無難です。
注意が必要なトートバッグ
<持ち手や装飾に革が使われているもの>
水洗いできません。革部分だけ避けて洗おうとしても、水が染みる恐れがあります。
<柄がプリントされているもの>
洗剤や摩擦によって剥がれることがあるので、裏返して洗い、つけ置きは控えましょう。
<濃色のもの>
色落ちの恐れがあります。必ず目立たない場所で色落ちチェックをしましょう。
<生成り・ベージュのもの>
蛍光剤非配合の洗剤を使用しましょう。
※上記以外のものも、必ず洗濯表示を確認しましょう。
自宅で簡単!トートバッグの洗い方
部分汚れを落とす:たたき洗い
【用意するもの】
・中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)
・柔らかい布またはブラシ
【洗い方】
1. 水で薄めた中性洗剤を布に含ませ、しっかり絞る。
2. 汚れた部分をポンポンとたたきながら洗う。
3. 乾いた布で水分を拭き取る。
4. しっかり乾燥させる。
全体的な汚れを落とす:つけ置き洗い
全体の汚れや持ち手の黒ずみが気になる場合は、つけ置き洗いが効果的です。
つけ置き洗い後は、洗濯ネットにいれ、デリケートコースで洗濯しましょう。
【用意するもの】
・アルカリ性粉末洗剤
・40℃のお湯
・歯ブラシ
・タオル
・ゴム手袋
【洗い方】
1. 洗剤をつけたブラシで、汚れやすい持ち手部分を予洗い
2. 40℃のお湯2Lにアルカリ性粉末洗剤をよく溶かす
3. トートバッグを30分〜1時間つけ置き
4. 押し洗いし、しつこい汚れ部分は歯ブラシで優しくこする
5. 洗濯ネットに入れ、単体で「デリケートコース」で洗う
6. 風通しのよい日陰で十分に乾かす
ポイント
・洗濯機の脱水は1分に設定
・干す前にシワを伸ばす
・天日干しはNG(紫外線による色褪せ・変色の恐れ)
・カビを防ぐため、しっかり乾かす
捨てる寸前のトートバッグを洗ってみると……。
実際にトートバッグをつけ置き洗いしました。すると驚くほどの汚水が……!
汚れてしまったので捨てようか迷っていたトートバッグでしたが、つけ置き洗いで、全体的な黄ばみ・くすみが落ち、生まれ変わりました。
ご自宅に捨てようか迷っているトートバッグが眠っている方は、ぜひ試してみてくださいね!
平島利恵/洗濯研究家