【中津城】日本唯一の花城として生まれ変わった黒田官兵衛築城の名城
大分県の最北部、福岡県との県境を流れる山国川の支流・中津川沿いに聳え立つ名城・中津城。
かの黒田官兵衛が築城したことでも知られます。
1588年に築城され、現在までさまざまな歴史を歩んできた中津城が、令和の今新しい形で訪れる人々を魅了する城へと生まれ変わりました。
今回は、2025年5月に「花城」としてリニューアルされた中津城のプレオープンに行ってきました。
場所
中津城は、大分県中津市の中心部から福岡県豊前市方面寄りにあります。
中津駅から車で7分、徒歩20分ほどで、城下町には「福沢諭吉旧居」や「中津市歴史博物館」などの施設があります。
中津城には広い駐車場も完備されています。
中津城
中津城の敷地内には、「中津大神宮」「中津神社」「奥平神社」などがあります。
敷地周辺には石垣や黒田官兵衛像などもあって、歴史が好きな方にとってはとても見応えがあります。
まず入城する前にチケットを購入してください。
プレオープン期間中は、大人1000円、子供(12歳以下)は無料です。
有料エリアに入ると、早速綺麗なお花たちが出迎えてくれました。
私は以前にも中津城へ来たことがありますが、見違えるほどに綺麗な空間へと変わっていてとても驚きました。
黒田官兵衛資料館
まず訪れたのは「黒田官兵衛資料館」です。
こちらには、中津城を築城した黒田孝高の生涯や偉業などを知ることができるパネルが展示されています。
同館内には休憩スペースやトイレもあるので、ゆっくり過ごすことができます。
外ではお守りや「御城印」も販売されいていました。
「黒官石」が中に入ったお守りが青と赤の2色販売されていました。
「黒官石」とは、中津城の石垣の破片のことで、一度も戦で負けなかった黒田官兵衛にあやかり「勝守り」としてご利益があるそうです。
「御朱印」「御城印」も販売されていました。
こちらは書き置きになりますが、登城の記念にぴったりですね。
黒田官兵衛をモチーフにした中津市の公式キャラクター「くろかんくん」のグッズもとても可愛らしいです。
奥平神社
黒田家、細川家、小笠原家と続き、1717年から廃藩される最後まで中津藩を治めた奥平家の祖先を祀っています。
みなさんこちらに参拝して中津城へと進んでいました。
中津城天守閣
それではさっそく、中津城の天守閣へ進みます。
中津城の天守閣は5層で、階段のみとなっています。
車椅子、ベビーカーでは上がれませんのでご注意ください。
こちらは昭和39年に復元されたもので、高さは23メートルです。
中に入ると、天井からたくさんの花が垂れ、とても幻想的な雰囲気を漂わせています。
中津城の中にはさまざまな展示物があり、その展示物を囲うように花が敷き詰められています。
この新しい中津城のリニューアルを手掛けたのは、世界的な庭園デザイナー石原和幸氏。
石原氏は、世界最高峰である英国国立園芸協会の「チェルシー・フラワー・ショー」でこれまでに12のゴールドメダルを受賞しています。
展示のない場所や階段も、どこもかしこも花で埋め尽くされています。
「お城」というと歴史的な展示が並び、無機質的な印象がありましたが、この「花城」は打って変わって、華やかさや厳かさが感じられます。
こちらのお花はアートフラワー(造花)ですが、生きた花のように美しくそれぞれの花と葉のコントラストが見事です。
あまり歴史に詳しくない、お城に興味がない方たちにとっても、すでにSNSで「映える」と話題で、「写真映え」を目的に訪れる方もいらっしゃるようです。
「館内は写真撮影OKです。たくさん写真を撮ってください!」と受付の方もおっしゃっていました。
1階から4階までは、奥平家に関する宝物や古書文などが展示されており、最上部の大天守は街並みをぐるっと一周見渡せる展望スペースになっています。
中津城は「水城」とも呼ばれるように、周防灘を臨む中津川の河口にあるため、大天守からは中津城を囲む街並みやお隣の豊前市など、海・川・山・町を見渡すことができます。
こちらも天井には花が。
八面山や宇佐神宮の奥宮・御許山、国東半島などを見渡せるそうです。
今回は、中津市の名城「中津城」のプレオープンをご紹介しました。
本オープン日はまだ未定とのことです。
歴史やお城に興味がなく、今まで中津城に行ったことがなかった方はもちろん、以前の中津城へ行ったことがある方も、「花城」として生まれ変わった中津城へぜひ一度足を運んでみてください。
詳細はこちら
施設名中津城住所大分県中津市二ノ丁本丸1273-2休館日年中無休営業時間9:00〜17:00電話番号0979-22-3651HPhttp://www.nakatsujyo.jp/