【女性編】離婚後のひとり暮らしで実感した“自由と寂しさ”のリアル #7「こんな風に見られている…」
子どもがいない状態で離婚した場合、その後はひとり暮らしで生活していく人もいます。
それまで配偶者とふたりだった暮らしからひとりになったとき、想像していた自由と同時に思いがけない寂しさを覚えることも。
離婚したからこそ見えてきた「自分の姿」とは、どんなものだったのでしょうか。
「離婚後のひとり暮らし」を送る女性たちに話を聞いてみました。
「元夫との離婚は、義実家やその親族たちとうまくいかないのが原因でした。
『俺は長男だから』と当たり前のように私より自分の親やきょうだいを守る元夫とは、入籍後にすぐレスになり、子どもがいなかったのはそれが理由です。
結婚生活は3年で終わりましたが、ひとり暮らしになってからは実家の親を頼ることが増えて、私も両親のためにあれこれと動いています。
先日、実家に叔母が訪ねてきて、私の現状を聞くので正直に離婚したことを話しました。
すると、『そんな人間だってどうして結婚する前に見抜けなかったのかね。人を見る目がないからこんな恥をかくんだよ』と呆れたように言われて、本当にショックでした。
叔母は『3年で離婚なんて恥ずかしい』の一辺倒で、付き合っている頃にそんな姿を隠されていたら知りようがなく、入籍後から本性を表す人間もいるのだと話しても、『お前に見る目がないから』と繰り返すばかりでした。
母が間に入って止めてくれましたが、そのとき思ったのは、叔母のように考える人は世間には大勢いるだろうということです。
私自身は離婚に納得して今は経済的に自立した生活ができているとしても、そこではなく『結婚の失敗』に目を向ける人はたくさんいるのだろうなと思います。
母が『あの子はずっと独身で結婚を知らないから、気にしなくていい』と言ってくれて気が休まりましたが、離婚後にひとり暮らしをしている自分はこういう目で見られる可能性があることを、改めて知ったことでした」(36歳/看護師)
愛し合って結婚したはずなのに離婚を選ぶのは、相応の理由があるのだろうと思うから他人はそこを詮索したがります。
婚姻期間が短い人を見れば、「堪え性がない」「見る目がない」と一方的に決めつけるような人は、確かにいるものです。
別れてひとり暮らしをしていると知れば「他人と一緒に暮らせないのでは」と勘ぐるような人も実際にいますが、他人の事情を尊重する気のない人間の言葉は、気にしないのが正解です。
自分の人生はあくまで自分が大切にするもの、という意識を持ちたいですね。
(ハピママ*/弘田 香)